アジア映画巡礼

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インド映画♪脇役賛歌<その1>『闇の帝王DON』

2013-04-24 | インド映画

『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』と「ボリウッド4」で、皆さんそろそろ主演俳優だけでなく、脇で演じている俳優さんたちとも顔なじみになられたのでは、と思います。脇役俳優はインドでは「ジュニア・アーティスト」と呼びます。『恋する輪廻』で、耳になじんだ方もいらっしゃるでしょうね。これはインド独特の言い方なんでしょうか、英語ではあまり言わないようです。

先日『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』を紹介した記事で、脇を固める俳優もちょっと紹介したのですが、今日それぞれの素敵なスチールを宣伝会社アンプラグドから提供してもらいましたので、あらためてご紹介を。

天才ハッカー、サミール:クナール・カプール Kunal Kapoor

1977年10月18日ムンバイ生まれ。両親は共にパンジャーブ州の出身。助監督として映画界入りし、2005年に『ミーナクシー:三都市物語[Meenaxi:A Tale of Three Cities]』で俳優デビュー。続く2006年のアーミル・カーン主演作『愛国の色に染めて[Rang De Basanti]』の大学生役で一挙にブレイク。以後、『ハットトリック[Hattrick]』 (2007)、マードゥリー・ディークシト主演の『おいで、踊ろう[Aaja Nachle]』 (2007)、ランビール・カプール主演作で寡黙なシク教徒青年を演じた『美人さん、ご用心[Bachna Ae Haseeno]』 (2008)などに出演。アジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映された『ようこそサッジャンプルへ』 (2008)でも、ラスト近くで顔を見せている。

ギャング団の頭ジャッバル:ナワーブ・シャー Nawab Shah

映画俳優としてデビューする前は、テレビドラマに多く出演。2000年、『ラージャーはラーニーに恋をした[Raja Ko Rani Se Pyar Ho Gaya]』で映画界に進出。以後、12本の映画に出演しており、ファルハーン・アクタル監督作品『目標[Lakshya]』 (2004)や、名脇役俳優ソウラブ・シュクラーが監督した『顔[Chehraa]』 (2005)での演技は注目された。その後『闇の帝王DON』で本格的なブレイクを果たし、本年にはファルハーン・アクタル主演作『走れ、ミルカー[Bhaag Milkha Bhaag]』の公開が控えている。

ドイツ中央銀行副頭取ディーワーン(字幕は”ディワン”だったかも):アリー・カーン Alyy Khan (写真左)

1968年12月6日、パキスタンのカラチに生まれる。その後両親と共にロンドンに移住、さらに一家はアリー・カーンが9歳の時インドに移住した。現在アリー・カーンは英国籍を取得している。大学で映画&テレビ製作を学び、イギリスのテレビドラマ「ギャングたち[Gangsters]」 (1976-78)で俳優デビュー。2001年、ゴーヴィンド・ニハラーニー監督作『[Deham]』でインド映画でもデビューを飾る。以後、テレビドラマやバラエティに出演するかたわら、『チャンスをつかめ!』 (2008)等インド国内外の映画に出演している。

あと、脇役というとちょっと語弊がある主役級の女優ですが、カタログに紹介されていなかったのでこの機会に。

DONの愛人アエシャ:ララ・ダッタ Lala Dutta (上写真右も)

 

1978年4月16日、パンジャーブ州出身の軍人である父と、アングロ・インディアンである母との間に生まれる。1997年にミス・インターコンチネンタルに出場して第1位を獲得。2000年にはフェミナ・ミス・インディアのタイトルを獲得し、ミス・ユニバース・コンテストにインド代表として出場して見事優勝。同年にはプリヤンカー・チョプラもミス・ワールドのタイトルを獲得し、また、ディアー・ミルザーもミス・アジア・パシフィックのタイトルに輝くなど、インド女性が美の世界を席巻した。

モデルを経て、2002年タミル語映画『[Arasatchi]』でデビュー。ヒンディー語映画のデビュー作は翌年の作品スタイル[Andaaz]』以後毎年数本の作品に出演してトップ女優の仲間入りを果たす。サスペンスタッチの作品での美女役のほか、コメディでも冴えを見せ、『進入禁止[No Entry]』 (2005)や『満員[Houseful]』 (2010)、日本でも上映された『デリーに行こう』 (2011)等をヒットさせている

2011年2月にテニス選手のマヘーシュ・ブーパティ(日本では「ブパシ」と表記されることが多い)と結婚、女の子が誕生している

気になる俳優がいたら、過去の作品などを追いかけて見てみて下さいね。

 


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