アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

第26回東京国際映画祭記者会見報告

2013-09-19 | アジア映画全般

本日午後、第26回東京国際映画祭の記者会見があり、上映作品のラインアップが発表されました。今年は10月17日(木)~25日(金)の9日間という、週末は1回だけ態勢の映画祭です。場所は例年通り六本木ヒルズ中心。アジア映画の上映作品は後半に付けたリストの通りですが、まずは登壇なさった皆様のご紹介を。

今年のTIFFは昨年までのメインスポンサーTOYOTAがはずれ、ロゴも緑の地球から赤いハートと映画のリールを模したマークに変わりました。映画祭のトップも、依田チェアマンから椎名保ディレクター・ジェネラル(アスミック・エースや角川エンタテインメント等の代表を歴任)に交替しました。

オープニング作品『キャプテン・フィリップス』では、主演のトム・ハンクスも来日が予定されています」等今年からのプログラム変更も含めて雄弁に語られました。そしてここから司会が、笠井信輔アナウンサーにバトンタッチされます。

コンペティション部門の審査員の発表。審査委員長は中国の陳凱歌(チェン・カイコー)監督で、英語によるビデオメッセージが届いていました。他の審査員は、韓国の女優ムン・ソリ、プロデューサーのクリス・ブラウン、脚本家&プロデューサーでもあるクリス・ワイツ監督、そして日本の女優寺島しのぶの各氏です。

<アジアの風>部門がなくなり、新たに設けられた監督第1作、2作目作品を対象としたコンペ<アジアの未来>の審査員3人はこちらのとおり。香港国際映画祭のキュレーターであり、友人でもあるジェイコブ・ウォンが来てくれるのが嬉しいです。

そして、矢田部吉彦コンペ部門プログラミング・ディレクターによる作品発表。矢田部さんのブログのファンも多いかと思いますが、コンペ作品上映後のQ&Aの名司会ぶりにもファンが多く、今年もまた、と楽しみにしている方もいらっしゃることでしょう。

コンペ部門に選ばれた日本映画から、ゲストが登場します。まず、『捨てがたき人々』の榊英雄監督です。

続いて、『ほとりの翔子』の深田晃司監督と、主演女優の二階堂ふみさん。

<アジアの未来>部門の発表は、おなじみ石坂健治アジアの未来部門プログラミング・ディレクターから。全体として見ればアジア映画の上映本数は減少しましたが、それでも<ワールド・フォーカス>部門にも何本か入っており、また、<台湾電影ルネッサンス2013>という特集上映もあるので、アジア映画ファンは満足できるのではないでしょうか。なお、記者発表第二部では、矢田部&石坂両プログラミング・ディレクターがそれぞれ選んだ作品について詳しく解説して下さったのですが、石坂氏によると、映画百年を迎えるインド映画を特集上映に、という案もあったとか。来年以降に実現しそうな含みを持たせた発言でした。

最後にTIFFCOM等の概要が、映画祭の母体であるユニジャパンの西村隆事務局長から発表されました。ぴあ時代からお世話になっている西村さん、今年は<台湾電影ルネッサンス2013>でモメないといいですね。

最後は、フェスティバル・ミューズの栗山千明さんの登場。美しいです~~~。

そして、フォトセッションで、第一部は終了しました。

TIFFの詳しい概要は、こちらの公式サイトをどうぞ。チケットの発売は10月5日(土)からticket boardにて。

一般のお問い合わせはこちらへどうぞ。
tiffinfo2013@tiff-jp.net
03-5777-8600(日本語:8:00~22:00)

以下は、アジア映画の上映作品一覧です。とりあえずのリストアップということで、スチールもありませんがお許し下さい。 

<コンペティション>
『ある理髪師の物語』
 2013/フィリピン/原題:Mga Kuwentong Barbero
 監督:ジュン・ロプレス・ラナ
 出演:ユージン・ドミンゴ、エディ・ガルシア、アイザ・カルサド

 『ルールを曲げろ』
 2013/イラン/原題:GHAEDEYE TASADOF
 監督:ベフナム・ベフザディ
 出演:アミル・シャアファリ、アシュカン・ハティビ、バハラン・バニ・アフマディ

 『レッド・ファミリー』
 2013/韓国/原題:붉은 가족
 監督:イ・ジュヒョン
 出演:キム・ユミ、ソン・ビョンホ、チョン・ウ

 『歌う女たち』
 2013/トルコ/原題:Sarki Söyleyen Kadinlar
 監督:レバ・エルデム
 出演:ビンヌル・カヤ、フィリップ・アルディッティ、ケヴォルク・マリクヤン

 『オルドス警察日記』
 2013/中国/原題:警察日記
 監督:寧瀛(ニン・イン)
 出演:王景春(ワン・ジンチュン)、陳維涵(チェン・ウェイハン)、(スン・リャン)

 <特別招待作品>
『マッキー』
 2012/インド/原題:Makkhi
 監督:S.S.ラージャマウリ
 出演:スディープ、ナーニ、サマンサ・ルス・プラブ

※本日は何と!マッキーが取材(?)に来ていました。上は、「よっ」と手を挙げるマッキーです。

<アジアの未来>.
『流れ犬パアト』
 2013/イラン/原題:PAAT
 監督:アミル・トゥーデルスタ
 出演:モスタファ・ササニ、サイード・ソヘイリ、ソニヤ・サンジャリ

『祈りの雨』
 2013/インド=イギリス/原題:A Prayer For Rain
 監督:ラヴィ・クマール
 出演:マーティン・シーン、ミーシャ・バートン、カル・ペン、ラージパール・ヤーダウ、タニシュター・チャタルジー

『レコーダー 目撃者』
 2013/フィリピン/原題:Rekorder
 監督:ミクハイル・レッド
 出演:ロニー・ケソン、マイク・ロレン、ロウェル・コナレス

『リゴル・モルティス/死後硬直』
 2013/香港/原題:殭屍
 監督:麥浚龍(ジュノ・マック)
 出演:錢小豪(チン・シウホウ)、陳友(アンソニー・チェン)、惠英紅(クララ・ワイ)、鮑起靜(パウ・ヘイチン)

『起爆』
 2013/韓国/들개
 監督:キム・ジョンフン
 出演:ビョン・ヨハン、パク・ジョンミン

『今日から明日へ』
 2013/中国/原題:今天明天
 監督:楊惠龍(ヤン・フイロン)
 出演:唐凱林(タン・カイリン)、舒遙(シュー・ヤオ)、王道鉄(ワン・タオティエ)

<ワールド・フォーカス>
『Jin』
 2013/トルコ=ドイツ
 監督:レハ・エルデム
 出演:デニズ・ハズギュレル

『マリー・イズ・ハッピー』
 2013/タイ/原題:Marry Is Happy, Marry Is Happy
 監督:ナワポン・タムロンラタナリット
 出演:パッチャヤー・プーンピリヤ、チョンニカーン・ネートジュイ

『北(ノルテ)―歴史の終わり』
 2013/フィリピン/原題:Norte, Hangganan ng Kasaysayan
 監督:ラヴ・ディアス
 出演:シド・ルセロ、アンジェリ・バヤニ、アーチー・アレマニア

『So Young』
 2013/中国/原題:致我イ門終將逝去的青春
 監督:趙薇(ヴィッキー・チャオ)
 出演:趙又廷(マーク・チャオ)、韓庚(ハン・ゴン)、揚子女冊(ヤン・ズーシャン)

『激戦』
 2013/香港/原題:激戦
 監督:林超賢(ダンテ・ラム)
 出演:張家輝(ニック・チョン)、彭于晏(エディ・ポン)、李馨巧(クリスタル・リー)

『愛を語るときに、語らないこと』
 2013/インドネシア/原題:Yang Tidak Dibicarakan Ketika Membicarakan Cinta
 監督:モーリー・スルヤ
 出演:カリナ・サリム、アユシタ・ヌグラハ、ニコラス・サプトラ、アングン・プリアンボド

<台湾電影ルネッサンス2013>については、拙ブログの以前の紹介記事であるこちらをどうぞ。それでは今年も、六本木でお会いしましょう! 

 

 


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