バンコクに来ています。バンコクは涼しくて、せいぜい気温が上がっても30度ちょっと。湿度も低いようで、日本のあの肌にべとりとくっつくような暑さがありません。日本では暑さと仕事でよれよれだったため、バンコクではあまり歩き回る気力もなく、映画館で毎日過ごしています。今日は金曜日なので、昨日や今日から上映作品がバタバタと変更になり、見たかったタイ映画アニメはプーケットでしか上映していない、という残念な結果になりました(いくら、ウィシット・サーサナティアン脚本の『Krut: The Himmaphan Warriors』でも、プーケットまで出張るのはとてもとても)。で、今日は、新しくお目見えした韓国映画『神と共に2』を見てきました。
『神と共に(신과함께)』の最初の作品は、上のポスターのようにハ・ジョンウ、チャ・テヒョン、チュ・ジフン、キム・ヒャンギが主演。そのほか、イ・ジョンジェ、オ・ダルス、イム・ウォニ、マ・ドンソクら、いろいろ大物が出演しています。物語は、気のいい消防士(チャ・テヒョン)が大規模な火事の現場で命を失い、冥土からのお迎え(ハ・ジョンウら3人)にあの世に連れて行かれて、生まれ変わりが可能かどうか様々な神に試される、というもの。昨年末に公開されて、今年上半期一番のヒットとなった作品です。実は私、バンコクに来る飛行機の中で見たのですが、すごく疲れていて半分寝ながら見たため、あまり正確にご紹介できなくてすみません。でも、今日の続編はばっちりと起きて、141分を楽しみました。帰ってきて調べて見ると、最初の作品は『神と共に~罪と罰』、「2」は『神と共に~因と縁』、という風に副題があるようです。監督はいずれもキム・ヨンファ(『ミスターGO!』2014、『国家代表?』2009、『カンナさん、大成功です!』2006など)で、「2」も韓国で8月1日に公開されて大ヒット中だとか。
今回も主演は冥土案内人の3人と、神様の1人であるマ・ドンソク。今回は、2つの事件がからんできます。一つは、前作の主人公であった消防士の弟で、兵士のスンホ(キム・ドンウク)が殺された事件。スンホは同僚に誤って撃たれ、事件を表沙汰にしたくない上官に「遺体を埋めろ」と埋められてしまうのですが、本当はその時はまだ息があり、死んでから怨霊となってしまったのでした。そのスンホにカンリム(ハ・ジョンウ)が付き従い、彼を生まれ変わらせようとするのですが、それに対して閻魔大王(イ・ジョンジェ)は「怨霊を転生させた例はない」とさらに条件を出します。それが第2の事件で、ホ・チュンサムという貧しい老人を冥土に連れてくることでした。そこでウォンメク(チュ・ジフン)とトクチュン(キム・ヒャンギ)が老人の家へとやって来ますが、そこには守り神(マ・ドンソク)がでんと構えていて、なかなか太刀打ちできません。老人の孫息子からは「叔父さん」と慕われ、2人を支えている守り神のせいで、老人を冥土に連れてくることが今まで不可能だったのでした。しかしなぜか現実世界では、地上げ屋のヤクザがやってきても守り神は弱腰で下手に出るばかり。ウォンメクが乗り出してコテンパンにやっつけ、ヤクザを撃退しますが、そんなことを繰り返すうちに、この守り神は千年前からカンリム、ウォンメク、トクチュンの3人を見守ってきたことがわかってきます。そして、彼によって記憶が呼び覚まされた3人は、千年前の出来事を思い出すのでしたが...。
New Movie Trailer (2018) Along With The God 2 ( Sequel _ Eng Sub ) 신과함께 2
「2」の予告編を付けておきますが、これはやはり「1」をしっかり見てから「2」を見ないと、面白さは何割減かになってしまいますね。「2」でもフラッシュバックで「1」のシーンが繰り返されるものの、スンホの背景などは全面的にはわからないため、彼に対する思い入れが浅くなります。あと、「2」はオ・ダルスが出ていないので、彼のファンとしては「1」で彼の名演を楽しんでいただかないと、というところ。さてさて、日本での公開予定はあるのでしょうか。ちょっと難しい作品ですが、CGがなかなか見事な上(ミニ「ジュラシック・パーク」も出現! 過剰気味ですが、あの世が舞台では仕方ありませんね)、感動も名演技もたっぷりの2作品なので、ぜひ公開していただきたいです。
昨年は8月の旅で『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(2017)を見、その前年は『新感染 ファイナル・エキスプレス』(2016)を見たので、夏旅で見た映画は次の年日本で公開されて話題になる(いや、まだ『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』は公開されていませんが、これはヒットする気がします。近日中にご紹介しますのでお待ち下さいね)可能性が高いです。『神と共に』2作も、楽しみにして待ちましょう!