「ボリウッド映画トップ100」とか「ボリウッド映画ベスト100」とか名付けられたセレクションは、これまでもあちこちで行われてきました。その手のタイトルを付けた書籍もいろいろ出ているほどで、そういった出版物から個人レベルまで、様々な「ボリウッド映画100本」が存在しています。そんな中で今日のニュースになっていたのは、ロンドンのタウンガイド誌「タイムアウト」が発表した「ボリウッド映画トップ100」。どうもインド人の目から見ると納得できるセレクションではなかったようで、「インディアン・エクスプレス」紙のこちらの記事でいろいろいちゃもん付けられています。
下がその「トップ100」なのですが、記事が指摘するように、「どうしてこんな映画が入っているの?」と思われる作品もあり、反対に「なぜこの映画が入っていないの?」と思う作品も。皆さんはいかがですか? 下にそのリストを再録し、日本公開作や上映作、ソフト発売作の区別を付けておきました。ボリウッド映画ファンの皆様、賛成したり、怒ったりして(笑)、お楽しみ下さい。
[注]
『 』・・・日本公開済み/「 」・・・映画祭等で上映済み/※・・・ソフト発売済み
IFFJ2012の上映作は、邦題を別に付けて( )内に上映題名を入れたものがあります。
1. Sholay (1975)「炎」
2. Mughal-e-Azam (1960)「偉大なるムガル帝国」
3. Mother India (1957)<マザー・インディア>
4. Dilwale Dulhania Le Jayenee (1995)『DDLJ 勇者は花嫁を奪う』
5. Pyaasa (1957)「渇き」※
6. Guide (1965)<ガイド>
7. Deewaar (1975)<壁>
8. Lagaan (2001)「ラガーン」※
9. Pakeezah (1972)「パーキーザ 心美しき人」
10. Amar Akbar Anthony (1977)「アマル・アクバル・アントニー」
11. Do Bigha Zamin (1953)「2エーカーの土地」
12. Jaane Bhi Do Yaaro (1983)<ほおっておけ、友よ>
13. 3 Idiots (2009)『きっと、うまくいく』※
14. Kaagaz Ke Phool (1959)「紙の花」※
15. Bombay (1995)『ボンベイ』※
16. Mr India (1987)「Mr.インディア」
17. Satya (1998)「サティヤ」
18. Dil Chahta Hai (2001)<心が望んでる>
19. Andaz Apna Apna (1994)<それぞれのスタイル>
20. Awaara (1951)「放浪者」
21. Dil To Pagal Hai (1997)<心は狂おしく>
22. Om Shanti Om (2007)『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』※
23. Shree 420 (1955)「詐欺師」
24. Jab We Met (2007)<私たちが出会った時>
25. Parinda (1989)<鳥>
26. Shaan (1980)<栄光>
27. Zindagi Na Milegi Dobara (2011)「人生は一度だけ」
28. Silsila (1981)<関係>
29. Anand (1971)<アーナンド>
30. Prem Rog (1982)<恋の病い>
31. Barfi! (2012)『バルフィ!人生に唄えば』※
32. GolMaal (1979)<インチキ>
33. Ankur (1974)『芽ばえ』
34. Ek Tha Tiger (2012)『タイガー 伝説のスパイ』※
35. Chak De! India (2007)「行け行け!インド」
36. Kaala Patthar (1979)「黒いダイヤ」
37. Ghajini (2008)<ガジニー>
38. Jodhaa Akbar (2008)<ジョーダーとアクバル>
39. Kabhi Khushi Kabhie Gham (2001)『家族の四季 愛すれど遠く離れて』※
40. Dil Se (1998)『ディル・セ 心から』※
41. The Lunchbox (2013)『めぐり逢わせのお弁当』※
42. Khakee (2004)<制服>
43. Maine Pyar Kiya (1989)<私は恋を知った>
44. Parvarish (1977)<養育>
45. Velu Nayakan (1999)「顔役」(1987年のタミル語映画Nayakanのヒンディー語版)
46. Kuch Kuch Hota Hai (1998)「何かが起きてる」
47. Mera Naam Joker (1970)「私はピエロ」
48. Queen (2014)<クイーン>
49. Main Hoon Na (2004)「僕がいるから(メ・フー・ナ:俺がここにいるから)」
50. Rockstar (2011)「ロックスター」
51. Sangam (1964)<合流点>
52. Tezaab (1988)<劇薬>
53. Sahib Bibi Aur Ghulam (1962)「旦那様と奥様と召使い」
54. Tashan (2008)<スタイル>
55. Satyam Shivam Sundaram (1978)<真・神・美>
56. Aiyyaa (2012)<アイヤ->~あらぁ、こんなセクシーなソング&ダンス・シーンがあったとは。ラーニー・ムケルジーとプリトヴィーラージのこの映画、見逃してました。
Aga Bai Aiyyaa Full Video Song | Rani Mukherjee, Prithviraj Sukumaran
57. Mr & Mrs ’55 (1955)「55年夫妻」※
58. Garam Hawa (1973)「熱風」
59. Hum Hain Rahi Pya Ke (1993)<我々は愛の旅人>
60. Lootera (2013)「略奪者」
61. Parineeta (1953)<既婚婦人>
62. Sharmeelee (1971)<はにかみ屋の娘>
63. Bunty Aur Babli (2005)<バンティーとバブリー>
64. Jagte Raho (1956)「目を覚まして用心しろ」
65. Chandni (1989)<チャーンドニー>
66. Madhumati (1958)<マドゥマティー>
67. Gunga Jumna (1961)<ガンガーとジャムナー>
68. Devdas (2002)「デーウダース(デーブダース)」
69. Jewel Thief (1967)<宝石泥棒>
70. Chhoti Si Baat (1975)<ちょっとしたこと>
71. Omkara (2006)<オームカーラー>
72. Zanjeer (1973)<鎖>
73. Naseeb (1981)<運命>
74. Teesri Kasam (1966)<第3の誓い>
75. Zubeidaa (2001)<ズベーダー>
76. Udaan (2010)<飛翔>
77. Kabhie Kabhie (1976)<時として>
78. Bandit Queen (1994)『女盗賊プーラン』※
79. Gangster (2006)<ギャング>
80. Black (2005)<ブラック>
81. Dabangg (2010)『ダバング 大胆不敵』※
82. Kahaani (2012)『女神は二度微笑む』
83. Dhoom (2004)<騒ぎ>
84. Arth (1982)<意味>
85. Gangs of Wasseypur: Part One (2012)「血の抗争 Part 1」
86. Black Friday (2004)<暗黒の金曜日>
87. Kati Patang (1970)<糸の切れた凧>
88. Dhobi Ghat (2011)<ドービー・ガート>
89. Bhaag Milkha Bhaag (2013)『ミルカ』
90. Hera Pheri (2000)<ごまかし>
91. Ardh Satya (1983)<半分真実>
92. Lage Raho Munna Bhai (2006)<その調子で、ムンナー兄貴>
93. Mujhse Dosti Karoge! (2002)<僕と友だちになって>
94. Salaam Bombay! (1998)『サラーム・ボンベイ!』※
95. Swades (2004)<自国>
96. Umrao Jaan (1981)「踊り子」
97. Veer-Zaara (2004)<ヴィールとザーラー>
98. Yeh Jawaani Hai Deewani (2013)「若さは向こう見ず」
99. Hum Aapke Hain Koun…! (1994)<私はあなたの何>
100. Bobby (1973)「ボビー」
昔のボリウッド映画を見てみたい、と思っていらっしゃる方には、いい指針になるかも知れませんね。第4位の『DDLJ 勇者は花嫁を奪う』(かつての上映時の邦題は『シャー・ルク・カーンのDDLJラブゲット大作戦』)は、そういったクラシック作品を除くと人気第1位というわけで、そのあたりは「大賛成!」なこのリストです。『DDLJ』そのうち詳しくご紹介しますので、しばらくお待ち下さいね。
100作品を書き出して下さるなんて順位よりもこのリストを作って下さったことに感謝・感激です!
と、言いつつも「Ghajini」がこんなに上なのが、なんだかな~ですが、「 Dil Chahta Hai 」がわりと高順位なので、ニマニマしてしまいました。
せっかくほめていただいたのに何なんですが、元の記事を見て下さればおわかりのように、タイトルと製作年は元記事からコピペしたのでした。
というわけで、邦題とかちょろっと付け加えただけで、楽勝だったのです。ごめんね。
私も、『Prem Rog(恋の病い)』はラージ・カプール監督作中では駄作なのに~、とか、いろいろ「なんだかな~」があります。
これを肴に、ぐだぐだと茶飲み話をしてみたいですね~。