アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

メガスター、スーパースターを見舞う

2011-06-23 | インド映画

シンガポールで療養中のラジニカーントが退院し、現在シンガポール市内のマンションで体調回復に努めているそうです。退院したのは先週初めとのことで、6月15日には娘婿の俳優ダヌシュがツイッターで「スーパースターは退院しました。完全に回復し、現在は休養を取っています」とつぶやいたとか。あとしばらくシンガポールで休養を続け、7月に入ってからインドに帰国する予定だそうです。

そんなラジニSir関連のニュースで、最近目を引いた2つのニュースをちょっと。

一つは、退院後のラジニSirがファン宛にお礼の手紙を自筆で書き、それが公開されたこと。こちらで見ることができますが、タミル語の文字もしっかりしていて、順調な回復ぶりが伝わってきます。手紙の内容は英文にあるとおりで、最後は「皆さんが愛情を注いでくれたおかげで、私は回復しつつあります。皆さんは、私がまるで兄弟や親友、家族の一員であるかのように心配してくれました。そのおかげで、私は回復できたのだと思います。お礼の言葉もありません。今はただ皆さんに楽しんでもらうために、映画『ラーナー』を完成させ、見ていただきたいと願っています」と結ばれています。

早く下のような元気な姿を見せて下さいね~(インドのポンガル祭カードより)。

 

それで、二つめのニュースは、テルグ語映画界の大物スター、チランジーヴィがシンガポールまで飛び、ラジニSirを見舞ったこと。2人は前から親友同士だそうで、ラジニSirが退院したと聞いて、チランジーヴィがお見舞いに駆けつけたようです。海外まで、しかもあと少しすればチェンナイに帰ってくるとわかっているラジニSirをわざわざ見舞うなんて、2人の友情の深さを示すエピソードですね。

チランジーヴィの顔をご存じない方のために、彼の代表作の一つ『インドラ』 (2002/原題:Indra)のDVDカヴァーを付けておきます。日本では、チランジーヴィの主演作『バブーをさがせ!』 (1998)が1999年に<東京国際ファンタスティック映画祭>で上映されたのですが、一般公開にまでは到りませんでした。

 

ラジニSirが「スーパースター」と呼ばれるのに対し、チランジーヴィは「メガスター」と呼ばれ、下のような研究書も出ています。バンガロール在住の研究者S.V.シュリニワース氏がチランジーヴィの映画を分析し、ラジニSirのファンクラブと並ぶぐらい強大な組織を持つチランジーヴィのファンクラブ活動などを詳細に調査して、「メガスター」像に多方面からの光を当てた労作です。

Megastar: Chiranjeevi and Telugu Cinema After N.T Ramo Rao (South Asian Cinema)
クリエーター情報なし
Oxford Univ Pr (Txt)

そうそう、以前の記事で紹介したラジニSirの伝記本も、アマゾンの洋書サイトで手に入るようです。こちらはぐっと読みやすい英語ですので、夏休みの読書用にでもどうぞ。

The Name is Rajinikanth
クリエーター情報なし
Om Books International

スーパースターとメガスターのツーショット、見たかったなあ。メガスターであると同時に、政党の党首であり、アーンドラ・プラデーシュ州議会議員でもあるチランジーヴィなので、政治の話題がはずんだのかも。ずーっと前から取り沙汰されているラジニSirの政界進出の方は、健康不安もあるので当分は見送りでしょうねえ。

 


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