アジア映画巡礼

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インド映画公開作追加!『あなたの名前を呼べたなら』

2019-04-13 | インド映画

インド映画『あなたの名前を呼べたなら』の試写状をいただきました。昨年のカンヌ国際映画祭で注目を浴びた作品で、原題は『Sir』。詳しくはまたのちほど画像をいただいてからご紹介しますが、まずは試写状にあった基本データとストーリーを書いておきましょう。

『あなたの名前を呼べたなら』
 2018年/インド、フランス/ヒンディー語、英語、マラーティー語(試写状は「ラマーティー語」と誤記されていますが、正しくはこちらですので、ライターの皆様ご訂正下さい)/99分/原題:Sir
 監督:ロヘナ・ゲラ
 出演:ティロートマ・ショーム、ヴィヴェーク・ゴーンバル、ギーターンジャリ・クルカルニー
 提供:ニューセレクト
 配給:アルバトロス・フィルム
8月2日(金) Bunkamuraル・シネマ他全国順次公開

経済発展著しいインドのムンバイ。農村出身のメイド、ラトナの夢はファッションデザイナーだ。夫を亡くした彼女が住み込みで働くのは、建設会社の御曹司アシュヴィンの新婚家庭・・・・のはずだったが、結婚直前に婚約者の浮気が発覚し破談に。広すぎる高級マンションで暮らす傷心のアシュヴィンを気遣いながら、ラトナは身の回りの世話をしていた。ある日、彼女がアシュヴィンにあるお願いをしたことから、2人の距離が縮まっていくが....。

Sir Official International Trailer | Rohena Gera (2018) (Eng Subs)

日本版予告篇のアップはまだなので、インターナショナル版の予告篇を付けておきましたが、これをご覧になれば邦題の意味もおわかりになるはず。

ヒロインのラトナを演じているのは、ミーラー・ナーイル監督作『モンスーン・ウェディング』(2001)のアリス役でデビューしたティロートマ・ショーム。アジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映された『シャンハイ』(2012)でも、暴漢に襲われた政治指導者の妻役で出演していましたが、何と言っても印象に残るのは、ウェディング・プランナー役のヴィジャイ・ラーズと”マリーゴールド婚”をしたアリスの役です。以後、主としてアート系作品に出演しており、演技力には定評があります。


アシュヴィン役を演じるのは、ヴィヴェーク・ゴーンバル。上の写真は、2017年夏『裁き』(2014)が公開された時にいろいろやり取りをし、その中でヴィヴェークが送ってきてくれた写真です。『裁き』では人権派弁護士役でしたが、体重を数キロ増やして髭も生やし、育ちはいいけどダサい印象をふりまいていましたね。今回の『あなたの名前を呼べたなら』でもやはりお金持ちの坊ちゃん役ですが、インド人には珍しい物静かな青年役。娯楽映画の俳優たちとはひと味違う、落ち着いた魅力を発揮しています。

他には、『裁き』の女性検事役や『ガンジスに還る』(2016)で一家の嫁役を演じたギーターンジャリ・クルカルニーも出演、見応えのある作品に仕上がっています。少し先の夏休みの公開ですが、どうぞお楽しみに。



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