11月15日(金)から始まったマンション居室の給排水管交換工事も、そろそろ終わりが見えてきました。一戸建てとは違い、マンションは外からの水を2戸が共有するメーターボックスに引き入れ、そこからコンクリート躯体と部屋壁の間にある空間に水道管を通して室内の水場に引き入れます。我が家の場合は、風呂場の奥に電気温水器がでん! と居座っていて、そこに引き込まれた水は熱湯になり、熱配水管(橙色のカバーが被せられている)を通って風呂場と洗面台と台所とで使えるようになっています。一方、そのままの水は青色のカバーを被せられた管で、風呂場と洗面台と台所、それからトイレへと流れていきます。また排水は、電気温水器が置かれている小部屋に上から流れてくる形で、そこに我が家の排水も集約されて下へと流れていきます。というわけで、これらの管を全部交換する作業が今回のミッションでした。で、施工会社から、こんな予定表が配られたのが去年の11月です。実際に各部屋での工事が始まったのが2月頃で、少しずつ少しずつ、西から東へと、各部屋がブルーシートをかけられては剥がされていく、という日々が続きました。
で、いよいよ我が家の工事が近くなったのですが、日曜&祭日以外は土曜日も作業で、その間はずっと在宅していないといけません。うう、何もできないじゃない、この期間は。それに初日からお風呂が使えなくなるので、その間どうするかな...。男女別トイレとランドリーは中庭にプレハブで作られていますが、シャワー室はありません。近所の銭湯はみな廃業してしまっていますが、電車で一駅向こうに行けば、2軒の銭湯があることがわかりました。しょーがない、片道2~30分かけて歩いて行くか。そんな調査や工事が入る部屋の品物をぼちぼち動かしているうちに夏が過ぎ、最後の重い金属家具を青あざ作りながら運び出したのが11月14日。そして15日の朝から工事が始まったのですが、9時からのはずが、7時半頃には外廊下に怪しい気配が。その後も毎日続くのですが、職人さんたちは7時半ごろやってきて、外廊下にビニールシートを敷いたり、手すりに薄い網を被せて物やゴミが外に落ちないようにしたりという作業というか作業準備をするのです。それも、音を立てないように静かにやる、という「あんたたちは忍者か!」と言いたくなるような作業ぶり。1日の終わりにはまた全部剥がして、明くる朝また貼り付けて...と、いやー、頭が下がる作業を毎日こなす職人さんたちでした。
で、初日は電気温水器の管をはずして移動したり(上写真が移動直前の電気温水器。その左に通っているのが排水管)、壁に穴を開けて給水管をむき出しにしたりと、朝から午後3時過ぎまでガガガという工事音が響いていました。職人さんが出入りすることもあり、パソコンに向かっていてもなかなか集中できず、という感じです。下は給水管の古いのと新しいのとが見える壁の中の空間です。古い方はすごい埃ですねー。
2日作業が入って後の日曜日も何だか落ち着かず、近所に買い物に行ったぐらいですぐ月曜日がやってきます。ところが、月曜日は午前中ちょっとやっただけで、「あ、今日はもう終わりです」と現場監督の人が言います。え、何それ? そして火曜日は、「今日は点検だけですから」えええー、表に書いてある作業はどうなったの? とよくよく見てみれば、どうでもいいような作業内容が書いてあります。そうなんだー、密に1日作業をするんじゃないんだー。これは、このマンションが350世帯ぐらいあり、それを半年以上かけて交換していくため、1時期に近隣3戸ぐらいを、上下3~4階分ぐらいずつやって、少しずつ横に移動していくためなんですね。何だか気が抜けましたが、それで予定通り終わるのか、心配になってきました。何せ私は最終日の25日(月)は、東京フィルメックスという映画祭でインド映画『女の子は女の子』を午後3時から見なければいけないので、前もって月曜日の午前中で作業が終わるようお願いしてあるのです。現場主任の人に確認しても、「あー、大丈夫ですよ。金曜日には大体終わります」というお返事で、安心していいのやらどうなのやら。でも、その日の現場主任さんは若いのによく気がつく人で、職人さんの作業でドアがちょっと汚れていたりすると、持っていたぞうきんで丁寧に拭いてから帰っていく、という人だったので、まあ、お任せしましょう、になりました。その金曜日が明日なんですが、確かに上写真の開口部などはきれいに閉じられていて、あとは壁紙を貼ればOK,という感じになっています。もう、任せるしかないわね、こりゃ。
ところで銭湯ですが、30分ほど歩いていった所に、「バーデンプレイス」という銭湯が、それから方角がちょっと変わるのですが、もう1軒「千年温泉」という銭湯があり、とても助かりました。最初、上写真のバーデンプレイスに行ったのですが、入浴料530円、ときっちり持って行ったらロッカー利用に100円かかり、あとで返却されるものの100円入れないと鍵がしまらないので、結局千円札を両替して貰う羽目に。他にはヘアードライヤー代が20円かかりますが、お風呂はジャグジーあり、温泉風の茶色い湯の湯船もあり、露天風呂まであってなかなかのもの。スーパー銭湯なみでした。ただ、ここはトイレが和式で、それだけがマイナス点です。あ、それと、次に行ったらメンテナンスで3連休、という休みになっていて、寒い中行ったのにぃ、とちょっと恨み節が。仕方なくそこから歩いて10分ぐらいの所にある「千年温泉」に行ったのですが、途中で道がわからなくなり、街灯の下でスマホをいじっていたら40歳ぐらいの男性の方が「どうしたの?」と声をかけて下さり、「千年温泉」の場所を教えて下さって助かりました。親切な人が多いなあ、この界隈。
「千年温泉」は確か5年前、70歳になったお祝いに市だか区だかから入浴券プレゼントがあり、行ったことがあったのですが、見違えるようにきれいになっていました。あの時も露天風呂とかもあったけど、ふるーい銭湯、という感じでしたよね、確か。ここは高校生ぐらいのお姉さんが番台に座っていて、とても感じのいい対応をしてくれます。3回目の時は50歳ぐらいの女性の方で、お金を払おうとしたら「そこの券売機でチケット買って」と言われてしまい、すんなり現金を受け取ってくれていたお姉さんは親切だったんだなあ、と思った次第。お風呂設備の方は、ジャグジーに白いお湯の温泉、露天風呂もなかなかきれいなお庭にあった上、トイレも洋式で満点に近かったのですが、ドライヤーだけが出力が弱く、これで10点マイナス、という感じでした。さて、今日からは温水器が復活したので、これから久しぶりにうちのお風呂に入ります。現場主任の人が「明日1日で終わるかも」と言っていた言葉を楽しみに、明日の工事を見守りたいと思います。おやすみなさ~い。