少し前にむんむんさんのコメントで教えていただいたタミル語版『3バカに乾杯!』の内容が、だんだんとわかってきました。タイトルは『友だち』(原題:Nanban/ナンバン)です。
監督はS.シャンカル。『ラジニカーントのロボット(仮)』 (2010)、『ジーンズ 世界は2人のために』 (1998)、そして『インドの仕置人』 (1996)等で日本でもお馴染みの人気監督です。主演はヴィジャイ。1974年生まれなので、1965年生まれのアーミル・カーンよりは大学生っぽいですね。
ほかの2人にはジーヴァとシュリカーント。そして、ヴィジャイの恋人役は、ムンバイ生まれの美女イリアナ・デクルス。
ちょっとびっくり、はウィルス学長役がサティヤラージであることで、かつてのハンサムぶりはどこへやら。弟思いのお兄さん、というようないい役ばかりやってたのになあ。1990年代は結構人気があって、マレーシアに入国する時、荷物を検査しようとしたインド系の係官の人に、「あなた、サティヤラージに似てますねー」と言ったら笑ってフリーパスにしてくれたことがありました。いや、別にヤバい物を持っていたわけではなく、雰囲気がそっくりの人だったのでつい口に出てしまったのですが。そんな人気者が大変身です。
スチールなどを見てみると、『3バカに乾杯!』にかなり忠実なリメイクではあるものの、ソング&ダンス・シーンはまったく変えてある、という作りのよう。予告編はこちらです。
公開は来年1月13日から。おお、私の誕生日を記念して公開だ!と喜んではいけません。1月13日はポンガルと言って、タミル地方のお正月なんですね。この日は、甘くて黄色い炊き込みご飯、ポンガル・ライスを食べながらみんなで新年を祝います。ベスト・シーズンの公開だし、ヒット間違いなしではないかと思います。がんばれ、「ナンバン」、鴨ナンバン!
シャンカル監督が、リメイク作品を撮るなんて初めてだし、ヴィジャイとシャンカルのタッグも初めてだし、サティヤラージのヴィジャイとの共演もすごく楽しみです。
サティヤラージの映画で日本に紹介されてるのって、【第一の敬意】ぐらいかと思いますが、あのときは悪役のチョイ役でしたね。90年代は、よい人役で人気者だったんですね!
サティヤラージは、シヴァージ・ガネーサン主演の『第一の敬意』(1985/原題:Mudhal Mariyadhai)にも出ていたのですか。知りませんでした。あの作品を1988年の映画祭用に選んだ頃は、彼の顔も知りませんでしたしねー。
カールティクとか、ヴィジャイカーントとか、あの頃の人はラジニSirとカマラハーサンの個性の影に隠れてしまっている感がありますね。