京成電鉄、北総鉄道は、10/21にダイヤ改正を行うことを発表した。改正概要は以下の通り。
●京成上野発1420のスカイライナーを増発して、午後のスカイライナー20分ヘッドの時間帯を京成上野発1340からにする。
●成田空港発1318のスカイライナーを増発して、午後のスカイライナー20分ヘッドの時間帯を成田空港発1318からにする。これに伴い1258発のスカイライナーは1238発に変更する。
●京成上野発2100のイブニングライナー京成成田行を成田空港行に変更する。
●最終アクセス特急の成田空港発を11分繰り下げの23時発とした上で、行先を現行の京成上野から、平日は金沢文庫行、土休日は西馬込行に変更する。なお、この最終アクセス特急は、印旛日本医大で新設の印西牧の原行、東松戸で最終西馬込行、青砥で通勤特急京成上野行に接続する。
●成田空港発2303の普通津田沼行を快速京成高砂行に変更する。この列車は終点で普通浅草橋行に接続する。
★平日ダイヤのみ
●京成上野発2324の普通京成成田行を6分繰り下げ、2330発に変更する。なお、青砥から先の時刻には変更はない。
●京成成田554発の快速特急羽田空港行を新設する。(都営線内急行、京急線内エアポート急行)これに伴い、京成成田発542の快速京成上野行の設定を見直す。
●印西牧の原発1843の普通羽田空港行を1分繰り上げ、特急京成上野行にすぐに接続させる。このことで上野着は現行より11分繰り上がる。
●印旛日本医大発2057発京急久里浜行を2052発西馬込行に変更し、アクセス特急からの接続時間を短縮させる。
★土休日ダイヤのみ
●8時台の印西牧の原からの回送列車を営業運転化、印西牧の原発832の印旛日本医大行とし、アクセス特急に4分で接続させる。
●8~9時台の下り北総線普通の運転間隔を平準化させ、約20分間隔とする。
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早朝、深夜の一般列車を中心に見直された今回のダイヤ改正、データイムのスカイライナーの増発はあったものの、前回のようなアクセス特急の増発はなかった。
午後のスカイライナー増発は2012年改正以来、午後は13時台から16時台まで毎時3本の20分間隔となる。また、1258発が1238発に繰り上がることで60分ブランクがなくなり、958発から1318発まで40分間隔で統一される。比較的需要の少ない午前中だが、40分間隔の運転だと、20分間隔の東京シャトルや毎時2本の成田エクスプレスよりは本数が少ない状況、今後は20、40分間隔になる可能性もあるだろう。
京成上野2100のイブニングライナーは京成成田止から成田空港行に延長変更、京成成田で16分待って来たのが日暮里を6分前に出発した快速という状況が解消される。だが、最終フライトは2200発のホノルル便、よって利用客がいたとしても成田空港のホテルに宿泊する客だろう。ちなみに、延長イブニングライナーの成田空港着は2215と予想、京成上野を13分前に出るアクセス特急に乗ったら27分も早く成田空港に到着する。
2015年改正で、2234→2249に繰り下げられた最終アクセス特急は、さらに11分繰り下げられた2300発になる。このことで、JRやバスと最終の時間が同じになる。JRのエアポート成田と成田空港を同時発車して土屋辺りまでまで並走するのだろうか。成田に到着する飛行機は、国際線は2110に到着する香港やソウルの便がラスト、国内線も2220に到着する福岡からのジェットスターがラストになる。現行でも30分あるから余裕といえば余裕だけど、遅れることがザラだと10分延長でもありがたいのだな。通常通りに着けば2239の通勤特急に間に合うようだけど。
繰り下げられた分、各駅の到着時間、それに接続する列車、一部だがその日にたどり着けるエリアも変わることになる。新鎌ヶ谷着は2329、新京成の松戸行も、東武の柏も、同時に発車するので10分ほど待たされることになる。東松戸着は2334ぐらい、これも同じ時間に武蔵野線の東所沢行が発車し、次は2350だ。東武の南栗橋行最終に乗るためには、南越谷から新越谷へ2分で乗り換えなければならず、キャリアーバックでも難しい。なお、南栗橋行最終は押上でもタッチ差で間に合わない。日暮里着は2343が2354着に、接続する山手線は10分繰り下がる。例えば、西武池袋線の場合、飯能行への接続ができなくなくなり、小手指までしか行けなくなる。小田急相模大野や京王八王子は山手線の繰り下げに関わらずたどり着けるわけだが、到着が20分前後も遅くなってしまう。中央線方面へも最終中央特快への乗り継ぎができなくなり、高尾までは行けるものの到着が遅くなる。一方、横浜方面は、現行の日暮里で京浜東北に4分で乗り換えるのと比べ、新橋着は7分繰り下げ、横浜着は5分繰り下げで相鉄の最終に間に合わなくなる。日本橋着は005、成田空港を同時に発車したエアポート成田の東京着より24分早いが、バスが東京駅八重洲口に着くよりは7分早いだけだ。なお、土休日は西馬込行なので、青砥と日暮里または新橋で京浜東北の磯子行最終に乗り換えることになる。
最終アクセス特急の繰り下げと、最終本線普通の高砂延伸で、深夜の成田空港発は2249ア上野、2303普津田から、2300文庫、2303快高砂と大きく変わる。快速高砂行はアクセス特急の3分続行だから、空港から需要があるのは京成八幡までで、青砥から先へ向かう人は節約したい人か、成田から先で乗った人になるだろう。押上、都営線の差額は189円だから、そんなに節約にならないけど。京成津田沼から先の通過運転区間は終電繰り下げとなる。京成船橋着は2356、それに対しJRは快速が2404に成田空港を3分前に出発した列車、各駅停車は2408に御茶ノ水行があり、西船橋で東西線の東陽町終に接続する。京成八幡は2403着、本八幡発2417の大島行最終に接続する。京成高砂での接続は浅草橋行だけ、金町線は6分前、上野線は17分前に終了している。最終浅草橋行は、4分繰下に伴い押上で最終準急に接続しなくなったが、京成曳舟で降りれば、曳舟を9分後に発車する最終区間準急に乗り換えることができ、北千住では常磐線の快速我孫子行にも乗り換えられる。それにしても優等が最終って、京成では珍しいな。
23時台の京成成田行は6分繰り下げされ、京成上野2330発に変更、通勤特急への接続がなくなるものの青砥での7分停車もなくなり、日暮里から京成小岩以東への所要時間が短縮される。2331発の京成高砂行は入れ替わるように2324発ぐらいに繰り上げられ、通勤特急より先に京成高砂に到着するのだろう。都営線から通勤特急で来た客は、青砥のホームで少し待たされることになるが。
早朝の平日上りは快速の快速特急格上げを行い、速達性を向上させる。ライバルの東葉高速→東西線も早朝対策をしてきたからな。それに伴い京成津田沼発616の始発普通を京成成田発に延伸変更することになるだろう。一方、青砥から京成上野間はフォローせずに快速1本純減、千住大橋で快速と接続している普通は4分繰り下げて、格上げされた快速特急と接続させるのではないかと。この10分後を利用することがあるけど、関屋から先は余裕があるからな。
北総線については、夜間時間帯のアクセス特急に合わせた接続の見直しとか。土休日の高砂発は726、739、802、827、853といびつになっている。それに対し優等は、ア745、ス756、ア809、ス815、ア838、ス841、ス905という具合。739を10分ぐらい繰り下げれば平準化できるのだけど、その次の普通は809のアクセス特急を繰り上げたうえでスカイライナーを矢切待避するといったところか。827については3~5分ぐらい繰り下げるようだけど、新鎌ヶ谷でのスカイライナー待避をどうするか。東松戸ではアクセス特急がスカイライナーを追い抜いているし。
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