東京急行電鉄は、田園都市線に新型車両『2020系』を導入することを発表した。導入時期は来年春、導入車両数は10両×3編成の30両とする。
車両のデザイン監修は、市が尾駅ビルや渋谷ヒカリエのレストルームなどの沿線施設を手掛けた株式会社丹青社、『INCUBATION WHITE』を車体先頭部側面から上部にかけてまとい、先頭形状はまるみを帯びたやわらかみのある顔をイメージした。
座席はハイバック仕様を採用、空気清浄器『ナノイー』を設置することで車内の快適性を高める。デジタルサイネージはドア上だけでなく、座席上に配置、中間車1両あたり36台となる。主電動機や駆動装置は低騒音型のものを採用、照明は全てLEDとする。大容量情報管理装置で機器を常時監視、車内には防犯カメラを設置する。
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去年5月に発表された鉄軌道事業設備投資計画でも触れていた田園都市線の新車だが、デザインなど詳細が明らかになった。
外観デザインの第一印象は静岡鉄道A3000形の色違い。『sustina』だから当たり前といえば当たり前なのだけどね。京王5000系も似たような感じになるし。ラインカラーの緑は5000同様残るけど、8500からの伝統である赤帯は消えることに、ホームドア導入が進むから警戒色の意味がないのだろう。
デジタルサイネージは、E235系同様、ドア上2ヶ所×8、座席上3ヶ所×6、貫通扉は中間車2ヶ所、先頭車1ヶ所設置される模様。TOQビジョンのCMは5000と違うものになるのだろうか。2020系が8500系の置き換えだとしたら、東武へ乗り入れることになるのだけど、サイネージの内容もそれに合わせて変えればいいのにね。
デザイン監修をつとめた丹青社はディスプレイ業界では有名だが、鉄道車両のデザイン監修は初めて。だが、リニア・鉄道館とかリニア見学センターといった鉄道系博物館のデザイン・設計は手がけたことあるそうで。電車とバスの博物館のリニューアルもここに頼めばよかったのに。
来年春での導入車両数は3編成、1年に3編成ずつ導入すれば、25編成ある8500系を置き換えきるには8年かかる見込みだ。越谷において、東武500系の待避を受けた東急2020系が、メトロ13000系や東武70000系に追いつかれそうになるという光景は、そう遠くない未来かもしれない。
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