JR四国は、来年4月から土讃線で運転する『四国まんなか千年ものがたり』の内装デザイン及び運転ダイヤを発表した。
車両は「日本のたたずまい」をデザインコンセプトとし、キハ185の3両編成を改造したものとなる。
1号車「春萌の章」3号車「秋彩の章」には、春色、秋色のシートを配置、大歩危に向かって左側に4人向掛け(三縄以南で吉野川が並行)、右側に2人向掛け、運転台側に窓側へ向かう1人掛けシートを配置、1号車の定員は22人、3号車の定員は24人となる。
2号車「夏清の章」「冬清の章」は、川をイメージ、ベンチソファーやダイニングカウンターは曲線状のものとし、床フローリングは藍染をモチーフにする。大歩危に向かって左側の風景を見れる7mのベンチソファーを多度津寄りに配置し、11人分の座席を確保する。
『そらの郷紀行』は多度津を1021に発車、善通寺、琴平は乗車のみで、大歩危には1248に到着する。『しあわせの郷紀行』は大歩危を1420に発車、琴平、善通寺は降車のみで多度津には1716に到着する。両列車ともに坪尻に停車して、ホームに降りることができる。また、大歩危、小歩危など絶景箇所では速度を落として運転する。『そらの郷紀行』、『しあわせの郷紀行』ともに、多度津、大歩危で特急に接続させ、利便性を図る。
来年度上半期の運転日は、4/3以外の月金土日祝を予定しているが、それ以外の平日も貸切運転を行なう。
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『伊予灘ものがたり』に続く観光列車、『四国まんなか千年ものがたり』の詳細が明らかになった。
1人掛け、2人向掛け、4人向掛けと混在しているのは『伊予灘ものがたり』と同じだが、『伊予灘ものがたり』にない中間車には観光列車で初めてとなる曲線状のベンチソファーが配置された。曲線状になっているので、少し斜め方向から景色を見ることができる。でも、吉野川の渓谷を下の方まで見るには、窓へ向かって垂直になっている1人がけ座席の方がいいだろう。
今回のリリースでは食事は明らかになってないが、『そらの郷紀行』は香川漆器を使ったもの、『しあわせの郷紀行』は遊山箱を使ったものが提供されるようだ。年明けぐらいまでには食事の内容を詰めていくだろう。
運転時間は『そらの郷紀行』は2時間27分、『しあわせの郷紀行』は2時間56分、琴平~大歩危間の所要時間は『そらの郷紀行』が2時間と秘境トロッコと大差ないが、『しあわせの郷紀行』は30分ほど余計にかかる。『そらの郷紀行』は、琴平をトロッコより49分遅く出発する。トロッコは東京から陸路経由で乗ることができなかったが、多度津で『そらの郷紀行』に接続する『しおかぜ5号』は『のぞみ1号』の接続を受ける。善通寺を出た『そらの郷紀行』は、『南風8号』と交換のため琴平で17分停車、2面3線の讃岐財田で運転停車して『南風5号』待避、上り普通との交換を行う。そのあとは坪尻停車中に『南風10号』、三縄か阿波川口で『南風12号』と交換、阿波池田での長時間の運転停車もありそうだ。かずら橋方面へのバスには20分ほどで接続する。『しあわせの郷紀行』の大歩危発はトロッコと同じだけど、スジをどこまで踏襲するのだろうか。讃岐財田で『南風20号』に道を譲り、琴平着はトロッコより24分遅くなるけど。多度津では『しおかぜ』に10分接続、岡山で『のぞみ』に乗り継ぐと、東京駅には22時に到着する。
トロッコと同じく風光明媚なところでは徐行するけど、逆にいえば山城谷トンネルはそこそこスピードを出すのだろうか。でも、長いトンネルとはいえ、時速60キロでもせいぜい2分で通過するからな。ベースはキハ185だから、どこまでスピードを出すか気になるところだ。
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