しーさるの鉄日記

京都鉄道博物館へ


七条駅から歩くこと約30分、10時20分ごろに京都鉄道博物館に到着した。開館して30分経つが、入場券購入待ちの列が待ち時間15分のところまで延びていた。前売り券を買わなかったことを悔やんだものの、10分も待たずに中に入ることができた。

C62形、80形、103形などが並ぶブロムナードを通過、ナシ20形の食堂は弁天町時代と同じだ。トワイライトプラザは、EF58が『あさかぜ』のヘッドマークをつけて、トワイライト塗色のEF81とホームを挟んで並ぶ。ホームは、ベンチや洗面台で往年期を再現しているのだけど、だいぶ狭い印象を受ける。洗面台は再現しただけなので、蓋で塞がれ水も出ない。

本館は、裏側の引き込み線がある方から入った。引き込み線では、カニ24の他、機関車庫から移動してきた義経号が展示していた。引き込み線から151系の運転台モックアップへ。運転台に上ると、目の前にヨ5000形、ワム3500形が展示されていた。弁天町時代に151系運転台の隣に置かれていた1800形機関車は斜め前に配置、両側の高い所にはDD51とEF66が置かれ、真下からのぞくことができた。

DD51の横には、キハ81、それに隣接して昭和30年代をイメージした昭和乃駅が駄菓子屋とともに展示されていた。だが、中にある時刻表や運賃表は昔を再現した割には綺麗過ぎるかもしれない。ホームなど足元もコンクリでなく綺麗な床だし、中途半端さを否めなかった。

正面の500系、581系、489形が揃っている右側から、昭和乃駅辺りまでは鉄道のあゆみコーナー、その時々の鉄道資料、ヘッドマーク、再現模型を通して、鉄道の歴史を展示するコーナーだ。大阪停車中のつばめの再現模型では、先頭車のパーラーカーの内部もリアルに再現されていた。あゆみの最後はJR6社の車両をHOゲージで展示、E657とE233-3000が並ぶのはいつも上野で見ている光景だ。あゆみコーナーと車両を挟んだ逆側には、鉄道の施設コーナーがあった。ここでは、信号などの標識や架線、変電所などの設備、安治川橋梁や北陸トンネルの模型を展示していた。鉄道の施設コーナーと500系の間をレールスターが駆け抜けていった。もちろん、軌道自転車の方。


2階に上がると、ジオラマを見るのに長蛇の列が。まだ25分も時間があるというのに。でも後で調べてみたら、一時期は30分前で定員の150名に到達したそうで。大宮てっぱくもリニア館もこんなに混んでいたっけ。最後尾の係員に確認したところ、まだ余裕があるとのことなので、2階の展示物を時計回りで急いで見る。まず、2両の模型の列車を信号システム通りに走らす運行のしくみ、これは大宮てっぱくや電車とバスの博物館にもある人気施設だ。その対面の部屋では、新幹線や奈良線の指令室を再現、ダイヤグラムのプロッターも置かれていた。その隣には大人気で抽選制の運転シミュレータ、新幹線は実在のところを運転するようだが、在来線はJR西日本の社内で使われている架空の路線を運転するようだ。弁天町時代は地平時代の三鷹以西が見れたのだけど。さらに、その横は関西大手民鉄5社と京都の鉄道の資料を展示するコーナー、民鉄展示コーナーにはOゲージの模型も展示されていた。近鉄の初代『あおぞら』とは渋い。

ジオラマの列は開始20分前に並んだ。列に並行して、歴代の新幹線車両、特急車両の模型が展示してあった。自分の並んだ数分後には定員となり締め切られた。会場には10分前に入場、ギリギリに並んだのが悪かったのか、側面から見る羽目になった。ジオラマショーは15分程度、走る模型に関する映像が後ろに流されるが、側面からだと確認できない。ジオラマショーは一日を追ったもの、JR西日本の新幹線、在来線は勿論、京阪8000、近鉄しまかぜといった京都を通る私鉄車両、阪急神宝線用8000という微妙に京都が関係ない鉄道車両、名鉄2200という思い切って京都関係ない車両が広いジオラマを駆け抜けた。
山岳路線を走行するのはキハ189、旧餘部鉄橋はいいとして、スイッチバックするのはいかがなものかと。それ以前に播但線経由のキハ189はそんな峠越えをしないわけだが。旧餘部鉄橋を演出するために模型上の嘘になるのだな。実際の列車に即するなら、餘部鉄橋へは見えないところで昇って行き、スイッチバックでは木次線用キハ120や奥出雲おろち号の模型を走らせてほしかった。
車両はHOゲージだが、ストラクチャはNゲージ、しかもTomixやKATOの既製品をあまり改造せずに配置している。そのうえ、Nゲージサイズの建物の前にHOサイズのクルマを置いているから違和感を感じる。この現象は京王れーるランドでも見られたが、大宮てっぱく、敦賀赤レンガ、糸魚川ジオパルと比較して、ガッカリ感がある。あと、メインとなる駅の前も街路樹と道路があるだけで人形も置いてなかった。出口やロータリーは逆側にあるとしても、それでは観客から見ることはできない。弁天町時代は、出口も長いタクシー乗り場も観客側にあったから、ジオラマの玄関口としての駅がわかりやすかった。待たされて見るものだから、鉄道車両以外もきちんとしてほしいものだ。

鉄道ジオラマ横は、生活と鉄道コーナー。今と昔の改札の違い、シートや車内洗面台の移り変わり、国鉄時代の反転フラップ式案内表示機、近畿エリアの近郊型電車の歴史を展示、ここに一番時間を確保できなかったのが残念なところだ。さらに特別展示室では企画展として『寝台列車の軌跡』を開催、今のクルーズトレインに至るまでの寝台列車の歴史をパネル展示していた。

3階は、スカイテラスがあり、梅小路を行き来する東海道線、東海道新幹線、嵯峨野線の列車を望むことができる。2階に下りて、さらに連結デッキ経由でSLひろばに降りる。扇形車庫は梅小路蒸気機関車館時代に比べると立ち入りのできるエリアが減った。Nゲージジオラマはどこに行ったのだろうか。
SLスチーム号は1130以降、1600までは毎時00、15、30に発車、山科~野洲間の新快速のようなダイヤだ。多客時には45発があるのだろうか。新型客車で輸送力が上がったので、10分後の列車でも席に余裕があった。団体予約があれば満席だけど。

梅小路時代の出入り口だった旧二条駅駅舎は出口専用に、ミュージアムショップも兼ねているので、午後になると混雑する。一部展示物を撤去したとはいえ、元々狭いからな。

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