今年も毎年恒例の『国際鉄道模型コンベンション』へ行ってきた。
その前に、クルマの調子が悪いので、カーディーラーまでクルマの運転。その途中、北千住~牛田間の留置線に東急2020系が停まっているのを目撃した。駐車して撮影したかったけど、駐車できるところがないからな。あとでネットを見たら、この2020系が東武8111F(セイジクリーム一色)と並んだとのこと。京成3000が城ケ島マリーンパーク号として三崎口に乗り入れたりと、今日はネタが多い。
ビッグサイトへは、模型コンテストの時と同じ、築地~新富町乗り換え、築地のホーム間連絡通路を経由して、日比谷線ホームから有楽町線ホームまで7分かかった。ゆりかもめは鉄道模型コンテストの時ほど混んでなかった。
今回の『国際鉄道模型コンベンション』のテーマは北海道。ということで、数える程度だけど北海道に関連したジオラマが。倶知安駅のジオラマは、50年近く昔のSLが山線を走行していた頃を再現、でもあくまでも倶知安駅のジオラマなので、駅構内から外は板の平原になっている。その後ろには荒川好夫氏が撮影したC62重連の写真、撮影地案内用の北海道の鉄道地図は当時のものだから、今の路線図と全く違うものになっている。
恒例のLゲージブロックも北海道、JR北海道の特急車両はもちろん、一週間前に乗ったばかりのノロッコ号までブロックで再現されていた。驚いたのは、青函連絡船まで再現されていたこと、それだけでなく、船の甲板まで線路が続き、貨車の積み下ろしが再現されていたのだ。そういえば、最近まで近くにある船の科学館で羊蹄丸を見ることができたのだな。
それ以外に、北海道関連のジオラマで目立ったのは、士幌線の糠平駅を再現していたサークルと、小さい所に札幌市交通局をまとめていたサークル。糠平駅では、停まっていた車両は、キハ22とGV-E400の新潟色だった。H100形はリアルで導入を見送られたからな。札幌市交通局をまとめていたのは、去年関西民鉄をまとめていたところと同じところだが、その関西に比べると物足りなかった。東西線、南北線と路面電車だけだったからな。ストラクチャーも少なかったし。
高校生が作ったジオラマで気になったのは、秩父鉄道の羽生、熊谷、長瀞、御花畑、三峰口を再現したもの、秩父鉄道の駅でなく、熊谷接続の新幹線、高崎線、御花畑(西武秩父)接続の西武線の配線や駅舎をリアルに再現していた。熊谷駅において、35年前に廃止になった東武熊谷線のキハ2000が、最新鋭のE7と共存しているというのは模型ならではだ。欲を言えば寄居もほしかったけど、スペース的に厳しいか。あと、中央線の高尾駅と市ヶ谷の釣り堀、新桂川橋梁を再現した学校も。高尾駅の中央線と京王線の間の建物はリアルだし、駅舎横の電留線まで再現されていた。さすがにホームの天狗はなかった。実際作ると高さ15㎜で鼻の長さは7.5㎜、粘土をこねれば近いものは作れそうだ。
実在するところをジオラマにしているのは高校生だけでない。その中で気になったのは、能勢電鉄の鼓滝駅をモデルにしたジオラマ、駅周辺の建物、看板までも忠実に再現されている。ところが、家に帰って鼓滝駅の写真を見ると、駅舎が全く違う。調べてみたら、7年前にバリアフリー対応で駅舎を改築したとのことだ。10月の関西ケーブルカー乗りつぶし時に通るから、途中下車しなければならない。あと印象に残ったのは、阪神の住吉駅をモデルにしたところ。住吉駅自体が模型映えすると思うのだけど。実在のモデルはないけど、西武秩父線にありそうな駅というのもうまくできていたな。
NゲージよりNゲージ以外のものが多いのもコンベンションの醍醐味、Tゲージでドイツのデュッセルドルフ空港を再現していたのはすごかった。鉄道模型としては小さいサイズになるのを逆手に取った空港のジオラマだ。航空機の1/500の模型は2000円ぐらいで入手できるからな。
ジオラマ自体が小さいのも様々なのがあった。いもやき器に作られたものもあったり、CDケースに作られたものもあったり。コリントゲームをベースにしたのも良かったな。玉の入れるところをストラクチャーに見立てて。ゲーム台を斜めにして、コリントゲームを楽しみながら、模型を走らせることも検討しているとのこと。ちょっと傾ければ、脱線させずに玉を転がすこともできると思うのだけどね。
車両を改造していたサークルもあった。富士急に譲渡されたE233とか、DRC1720塗色のスペーシアとか。車両改造ネタは毎年新しいのが見れるな。
昭和を舞台にした古い街並を密集させているところは、去年より拡大した感じ。洞窟からトンネル内を覗くはなくなっていたけど。ベニヤ平原に支線を作って、次回予告みたいになっていたし、どういうものができるか楽しみだ。
メーカーの出展については、時間がなかったのでざっと見た。銀座松屋での全日本鉄道模型ショーがほぼ休止状態だから、メーカーが夏に出展できるのは『国際鉄道模型コンベンション』だけになったのだな。Tomixの2層高架駅は思った以上にチープ。2階から1階への階段が、3階から2階への階段の裏にあるものだから、3階からの駅下車客が2階ホームの狭い部分に殺到して、下手したら2階に入線する列車に接触する恐れが出てくるのではないかと。せめて、3階から2階の階段と、2階から1階の階段を直列に配置するとか、3階から1階への階段を作るとか、現実の流動に即したものを作ってほしかった。
来年の開催場所はどうなるのだろうか。オリンピック関連の工事でコミケは4日間開催になるとのことだけど。模型コンテストのように西館開催か。
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