JR西日本ダイヤ改正、和歌山エリアの改正概要は以下の通り。
●『パンダくろしお』で運用する特急を『くろしお3号』から『くろしお1号』に変更する。
●『くろしお』3往復を金土日運転の臨時列車に変更する。
●『くろしお』のうち、下り2本、上り4本を箕島、藤並、湯浅、南部に新たに停車させる。『くろしお22、26号』はこの4駅を通過に変更する。
●『くろしお22、26号』は白浜発着だったのを新宮発着も変更する。逆に『くろしお20号、24号』は新宮発着だったのを白浜発着に変更する。
●和歌山~御坊間の列車のうち、データイムの4往復を和歌山~湯浅間での運転に短縮する。
●紀伊田辺~新宮間に227系を導入、車内で車載型IC改札機を使用することで、ICOCAエリアを拡大する。
阪和線については、終電を繰り上げる。
天王寺発を見ると、48日 02快日 04鳳 20区日 21鳳 35鳳となっていたのが、52日 00快鳳 08鳳 24鳳となった。つまり、20の区間快速日根野行と35の鳳行は全区間で、快速日根野行は鳳以南で廃止、それに伴い普通3本が時刻を繰り下げている。このことで、鳳以北の終電は11分繰上げ、以南の終電は20分繰り上げとなる。日根野から和歌山までは終電の繰り上げはないが、23時18分の和泉砂川行は日根野行に、44分の御坊行は45分の和歌山行に変更する。
天王寺発23時48分の普通が52分に繰り下がることで、快速からは鳳での接続していたのが杉本町での待避に変わる。このことで、三国ヶ丘で快速から普通に乗り継ぐことが可能となり、大阪環状線から百舌鳥、上野芝、津久野への所要時間が短縮となる。
紀勢線特急『くろしお』は、白浜発と新宮発の入れ替え、それに伴い停車駅の見直しを行っている。パンダくろしおの使用列車変更もそれに伴うものと思われる。
『くろしお』の新宮発を見ると、改正前は6時30分、8時37分、10時28分、12時50分、15時06分、17時44分となっていたのが、6時29分、8時32分、11時27分、13時29分、(15時04分)、17時46分に変わっている。(15時04分は臨時)
改正前は1時間51分~2時間38分の間隔だったのが、改正後は時刻繰下げで3時間近い間隔、午後の臨時格下げで4時間以上のタイムラグが発生している。12時50分を13時29分に繰り下げたのは、15時04分が臨時格下げとなったためで、それがなければ5時間近いタイムラグとなる。時刻繰り下げとなった2本は偶然にも紀伊勝浦止の『南紀』の10分くらい前を走るようになる。ギリギリ接続しないということになるが、三重県から和歌山県への流動が少ないのだから、無理に調整する必要はないのだろう。熊野市方面からの普通列車は、新宮着13時20分からはすぐに接続するようになったが、新宮着10時21分から悪くなった。
上り特急の南部、湯浅、藤並、箕島停車時間帯についても、新宮発と白浜発を入れ替えることで、略)10時台、12時台、14時台、16時台、19時台だったのが、10時台、13時台、15時台、17時台、18時台に変わる。(12時台、19時台は臨時化)午後に1時間繰り下がったが、需要の高い夕方時間帯に停車本数が増えた形だ。
『くろしお』のうち、新大阪発9時32分の新宮行、14時15分の白浜行、21時15分の紀伊田辺行、白浜発11時20分、18時20分、新宮発15時04分の新大阪行は、金土日運転の臨時列車に格下げとなる。ただし、コロナ禍である今ではこの3往復だけでなく、新大阪発11時15分、16時15分、18時15分、白浜発7時12分、9時20分、14時20分の新大阪行を含んだ6往復を運休させて、最大2時間間隔での運転となっている。
新大阪発9時32分の臨時化で、白浜までは9時03分から10時15分までのタイムラグとなるが、白浜以南は7時33分から12時15分までのタイムラグが発生する。新大阪発21時15分の臨時化で、御坊以南への最終は新大阪発20時15分に繰り上げ、熊本行最終の20時18分と変わらなくなる。夕方の白浜発については、16時56分と18時20分が臨時になったので、平日は17時20分、19時37分だけの設定となる。コロナ禍である現行はこの2本の設定もない。和歌山からのビジネス需要を考えても遅い時間帯だからな。
和歌山~御坊間の普通列車は、リリースにあるデータイムだけでなく朝も見直されている。御坊発の朝一番の列車は4時57分だったのを5時12分に繰下げ、天王寺着も10分繰り下がったので、大阪環状線の京橋まで乗り入れるようになる。御坊発5時26分も5時44分に繰下げ、6時05分の列車は運転を取りやめる。御坊発6時22分の快速は、先行列車の廃止に伴い、6時16分に繰り上げ、時刻を繰り上げることで終点の和歌山で快速天王寺行に2分で接続するようになった。
データイムは、和歌山発10時22分、11時22分、12時50分、13時50分が湯浅止に短縮変更、御坊だけでなく、広川ビーチ、紀伊由良、紀伊内原も毎時1本と半減するが、13時前後は30分間隔となる時間帯もある。午前中は10時06分、11時18分の『くろしお』があるから、御坊に行くにはそれが使えるが、午後時間帯は『くろしお』18分、御坊行22分となるから実質1時間空きになる。
一方御坊発を見ると、10時05分、33分、11時09分と13時10分、30分以外は、約1時間の運転間隔となる。特に11時07分の特急、11時09分の普通が連続した後は、12時06分の普通、13時03分の特急と特急込みでも本数が少なくなる。
御坊で接続する紀州鉄道では、御坊発20時38分の西御坊行、西御坊発20時27分の御坊行の運転を取りやめ、最終列車をそれぞれ22分、32分繰り上げている。
夜間時間帯については、和歌山を00分前に発車していた紀伊田辺行を6~7分繰下げ、02~04分発車とする。御坊での停車時間を見直すので、以南の時刻は改正前と変わらない。和歌山発0時03分の京橋発御坊行は和歌山止に短縮、23時25分の御坊行を23時31分に繰り下げるものの、最終列車は30分以上繰り上がる。
紀伊田辺~新宮間では、227系を新規投入して105系を置き換えきる。このことで、御坊~紀伊田辺間と同じ車種になるが、紀伊田辺スルーの列車は設定されない。また、105系と違って、きのくに線のカラーはなく、和歌山線と同じデザインの車両が走ることになる。共通運用で効率的に車両をやり繰りするのだろう。
紀伊田辺以南普通は227系統一だけでなく、運転時間帯の変更も行っている。
紀伊田辺発新宮行を見ると、改正前は10時41分、13時10分となっていたのが、改正後は9時53分、13時42分に変更して運転間隔を広げる。9時53分発は白浜で24分停車して特急待避を行うが、それでも3時間半と改正前より1時間広がる。13時10分は30分ほどの繰下げを行うことで、白浜止の『くろしお』から13分で接続することになる。
新宮発紀伊田辺行は、9時23分、11時26分、13時06分、15時30分だったのを9時42分、10時57分、12時56分、15時51分に変更する。午前中は2時間以上の間隔だったのが1時間15分に短縮したのに対し、午後は間隔が20分以上広がって3時間近くになっている。なお、12時56分発は周参見で特急待避のため23分も停車する。
最終串本行は21時59分から22時10分に11分の繰下げとなるが、湯川や古座での停車時間を見直したので、串本の到着時間は改正前と変わらない。
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