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しーさるの鉄日記

駅降り行動(秋田内陸縦貫鉄道:阿仁前田温泉~萱草)

秋田内陸縦貫鉄道の駅巡り、阿仁前田温泉~萱草間の行程は以下の通り、数字は鷹巣からの駅数

(10)小渕10時57分着11時33分発-(9)前田南11時36分着45分発(11)阿仁合着11時56分12時17分発(急行)(8)阿仁前田温泉着12時30分着13時16分発(11)阿仁合13時31分着13時43分発(13)萱草13時51分着(歩)(12)荒瀬15時17分発-(11)阿仁合15時20分着

阿仁前田温泉は相対式の急行停車駅、両ホームが鷹巣寄りの遮断棒なしの構内踏切で結ばれている。右側の鷹巣行ホームにある駅舎は『クウィンス森吉』という温浴施設を兼ねている。つい最近まで阿仁前田駅だったが、2021年改正で阿仁前田温泉駅に改称された。『クウィンス森吉』は1995年に「温泉付きメルヘン調の3階建の駅舎」をコンセプトにオープン、入口上部が低い時計塔になっている琥珀屋根が特徴で、真ん中には塔が突き出ている。2017年には5部屋を改修して36名が泊まれる宿泊施設も設置、朝食付きで1名6900円、2名以上6100円という安い値段のせいか、1か月先まで満室になっている。なお、5000円ほど課金すれば、きりたんぽや稲庭うどんが食べられる。宿泊もできる温泉付き駅舎は、ここと飯田線の平岡駅くらいだと思われる。駅窓口は6時半から15時半までの営業となっている。15時半以降は温泉フロントで切符販売させれば、22時丁度の阿仁合行最終以外は駅で切符を買えると思うのだけど、難しいのだろうか。駅待合室は土産物屋や、温泉のフロントのあるホールと共有する2階にあり、1階は駐車場、3階は宿泊施設で大広間で食事もできる。駅を利用するには2階に上る必要があるので、右側にはスロープが整備されている。駅前広場は比較的広く、一角にはバス停があり、杣温泉や太平湖・小又峡方面への乗合タクシーも乗り入れる。周辺は民家が多く、古くからの商店も結構ある。

前田南は、真ん中に待合室のあるカーブ上の右片面、10段ほどの階段出口が鷹巣寄りにあり、数十メートルほどの車の通れないくらいの細い舗装道路でアクセスするこになる。君の名はのモデルとなったこの駅は周辺は田んぼだけで、集落からも少し離れている。もう少しゆっくりしたかったが、折り返し時間が9分しかないうえに、ゲリラ豪雨に見舞われてしまった。

小渕は左片面、角館寄りに待合室と出口があり、その周辺は日本庭園が整備されている。駅周辺の民家は前田南より多く、少し離れた川向うにも集落がある。駅から5分くらい離れたところには田んぼアートがあるが、結局見つけることができずに、列車車内から確認することになった。

阿仁合は島式の急行停車駅、左側の駅舎とは鷹巣寄りの遮断機なしの構内踏切で結ばれている。島式ホームの右側には側線が4本ありそのうち3本が車庫につながっている。入出庫は鷹巣寄りに一旦引き上げて行う。駅舎側にも角館寄りからの横取線が2本あり、うち1本は鷹巣寄りでもつながっている。駅舎は1989年に改築され、真ん中が北緯40度をモチーフとした大きい三角形になっているのが特徴だ。1階は駅窓口を兼ねた観光案内所、お土産物などを扱う『笑(EMI)Shop』、レストラン『こぐま亭』が入居する。秋田内陸縦貫鉄道の拠点駅なので、窓口は角館行始発の出る前の4時50分から鷹巣からの最終が到着した後の22時30分まで開いている。一方、『こぐま亭』の営業時間は短く、11時から15時までで火曜、水曜は休みとなっている。15時32分の急行角館行に乗るにはいい時間だけど。2階は2019年に『秋田森吉山ウエルカムステーション』が入居、プロジェクションマッピングのジオラマなどで森吉山の案内を行う。線路側にはトレインビューカウンターも整備された。駅前広場は舗装されただけ、右側には内陸線資料館があり、秋田内陸縦貫鉄道の歴史のパネル、列車集中制御装置、岩倉高校の模型部が作った阿仁合駅のジオラマの他、マタギの部屋を再現したコーナーもあった。その裏の阿仁庁舎には、秋田内陸縦貫鉄道の本社が入居している。周辺は民家が多いが、商店はスーパーを除いて営業しておらず、近くにコンビニはない。

荒瀬は左側に片面ホームのある構造、ほぼ鷹巣寄りに待合室と出口がある。階段出口は途中まで線路と並行方向に降り、途中で垂直方向に降りている。2002年にスロープが設置されたが、鉄筋とアスファルトで作られ比較的急坂になっている。駅前広場は比較的広く、国道とほとんど接している。国道を挟んで集落があり、その真ん中に公民館もあった。

萱草は左側に片面ホームのある構造、ホームのほぼ角館寄りに、待合室と6段の階段出口が線路と並行方向に降りている。待合室には大又川橋梁最寄り駅の文字がある通り、駅から歩いて10分のところに大又川橋梁を国道から見れるビューポイントがある。ただし、駅歩きする方向は逆で駅を出て5分ほどでトンネルに入った。国道からの数十メートル程度のアクセス道路はすれちがいはできないが、駅前は転回できるスペースがある。

阿仁合では12分の折り返しで15時32分の急行に乗車する。角館寄は、AN-2001号車の秋田縄文号となっていたが、貸し切りのようだったので、鷹巣寄の一般車両に乗った。3連休の最終日のためか、ボックスシートは半分、ロングシートはほとんどが埋まるくらいの利用率だった。この急行は鷹巣を14時40分に発車、その7分前には奥羽本線の弘前発秋田行が鷹ノ巣を発車している。この急行に乗っても、奥羽本線普通に乗っても接続するのは同じ『こまち』で盛岡から先への所要時間は変わらない。運賃は秋田内陸縦貫鉄道の方が急行料金の分高くつく。途中駅での利用が少なかったから、ほとんどの客が奥羽本線の普通でなく秋田内陸縦貫鉄道の急行を選んだような形となる。

角館着16時41分、21分接続の17時02分発の『こまち』に乗り換える。『こまち』は時間通りに盛岡で『はやぶさ』に連結、最高速度320キロで南下して、定刻通りに19時39分に大宮に到着した。ところが、上越新幹線で架線に障害物があったため、ダイヤ乱れ、大宮以南でその影響が出てきた。『はくたか』を先行させ、大宮を出発したのは4分遅れの19時44分、その先は順調に130キロを出していた。ところが、王子の辺りから先行列車で渋滞するようになり、19時56分に王子、20時05分に田端、20時08分に西日暮里と京浜東北線の倍ペースで走行、上野に到着したのは、19分遅れの20時17分となった。王子から上野まで20分以上かかったから、5本は詰まっていたとは思われる。大宮でトラブルなく7分で19時46分の快速ラビットに乗り継げたら、上野には20時09分と8分早く着く。ただ483円の課金に対して8分の短縮は微妙なところ、いつ着くかというストレスはないのはいいけど。

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