多摩線では、2020年改正時に、土日13時台から15時台までの急行を全て多摩線内のみ各駅停車に格下げし、新百合ヶ丘折り返し各駅停車の半数の運転を取りやめていたが、それを平日とともにデータイムの全時間帯に拡大することにした。(平日:新百合ヶ丘発9時44分、及び10時23分~16時42分、唐木田発10時04分~17時25分、土休日:新百合ヶ丘発7時43分~17時03分、唐木田発10時49分~16時42分)新宿~唐木田間の所要時間は下り42分、上り43分だったのが、下り45分、上り49分に、上りの方が6分増になったのは、はるひ野、黒川、五月台に追加停車となっただけだでなく、登戸で『ロマンスカー』待避のために3分停車するようになったためだ。新百合ヶ丘で快速急行に乗り換えれば、新宿まで42分に短縮される。それでも多摩センター、永山で数分後に発車する京王に乗れば、新宿に1分早く着く。
江ノ島線は、各駅停車が相模大野~片瀬江ノ島間で通しで運転していたのを、藤沢で分断させる。それに伴い、藤沢駅は東海道線側で10両編成の停車できる1番線が快速急行専用、両面の中線の左側3番線が相模大野系統の各駅停車の折り返し専用、4番線が片瀬江ノ島系統の各駅停車の折り返し専用となる。相模大野系統の各駅停車と、片瀬江ノ島系統の各駅停車はホーム上対面接続として、分断となったのをフォローする。
江ノ島線の相模大野発は、数分変更して、06快 12各 21各だったのを04快 09各 20各とする。つまり快速急行のない方が各駅停車の間隔が広がることになる。藤沢発上りは、20快 22各 31各となっていたのを16快 19各 28各とし、快速急行は4分、各駅停車は3分の繰り上げを行なう。
藤沢発片瀬江ノ島方面は、相模大野発各駅停車が9分、11分間隔で毎時6本乗り入れるダイヤだったが、全て藤沢始発になる。平日で10時12分発から16時49分発までは、12分発、24分発、36分発、49分発、59分発に、運転間隔は12-12-13-10-13と、最大13分間隔になる。快速急行から片瀬江ノ島行への藤沢での接続時間を見ると、06分着から6分接続、26分着からは10分接続、46分着からは3分接続となり、5分接続で固定されていた改正前よりは不便になった。藤沢着26分の快速急行に乗った場合、大和で対面の各駅停車に乗り換えれば、藤沢でも片瀬江ノ島行には対面の接続となる。一方、相模大野発藤沢行の各駅停車からの接続を見ると、23分着は1分、34分着は2分で接続するが、次の43分着は6分、54分着は5分接続に延び、03分着は9分、14分着は接続列車がない。接続時間が短くても対面だから問題はない。
片瀬江ノ島発を見ると、00、11、23、36、47となっている。下りのような10分間隔はなく、12分前後の間隔になっている。改正前の各駅停車相模大野行きは、藤沢で5分か7分停車、7分停車の方は快速急行5分でに接続していた。改正後の藤沢での接続時間は、00分発が各2、快11、11分発が各2、23分発が快8、各11、36分発が各6、47分発が快3、各6となる。快速急行への平均接続時間は7分と改正前より長くなる。
一方、土休日データイムは、改正前は快速急行を含めて全列車が片瀬江ノ島まで運転され、運転間隔に規則性がなくても毎時9本が運転されていた。改正後は各駅停車のみとなり、藤沢発で9時台から12時台までと、16時台、17時台が毎時6本の10分ヘッド、それ以外が毎時5本の12分ヘッドとなっている。12分ヘッド時は江ノ電と同じタイミングで藤沢駅を出発することになっていたが、翌2023年の春改正で江ノ電が減便して、今は解消した。午前の片瀬江ノ島行は毎時6本なので、藤沢止の快速急行から片瀬江ノ島行へは3分前後で、各駅停車から片瀬江ノ島行へは6~7分で接続する。午後は片瀬江ノ島行が毎時5本に減るので、接続時間は3分、6分、10分とバラけてくる。
箱根登山線は、小田原~箱根湯本間において、平日13時台、土休日10~12時台、14時台だけだった毎時3本の時間帯を、データイム全体時間帯に拡大する。比較的需要の高い土休日午前すら、毎時3本になっており、箱根への需要が薄まっていることを実感する。小田原からの場合、登山電車でなくバスという選択肢もあるからな。仙石原や元箱根港といったバスでしか行けないところは、わざわざ電車に乗る必要がないし。
毎時3本と新宿方面からの急行と本数が同じになるが、接続が悪い。例えば、平日ダイヤで11時47分に箱根湯本行が出た1分後に小田原止の急行が到着する。土休日もそんなに良くなく、午前中で接続がいいのは、8時57分着から9時04分発ぐらいだ。11時台前半に着く2本は、小田原での接続時間が1分しかなく、乗り換えアプリにも引っかからない。電車の先頭部に乗れば、余裕で乗り換えられる。
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