しーさるの鉄日記

久大本線駅巡り(その2)


昨日に続いて久大本線の駅巡り、今日は残った6駅を攻めていくことにした。宿泊したのは日田のホテルだったが、大分方面始発が7時16分と遅かった。巡った順序は以下の通り、数字は日田からの駅数。

8引治(歩)7恵良-2豊後中川(歩)3天ケ瀬-10野矢-9豊後中村

豊後中川は左片面、狭いホームのほぼ大分寄りに駅舎への階段とスロープが整備されている。以前はスーパーマーケット併設のコンクリート造りの駅舎だったが、2011年にスーパーの部分を取り壊し、2014年に地元の人の寄付で駅舎を建て替え、高塚地蔵尊をイメージした木造となった。スーパーマーケットは別の建物で新築され、駅舎の横で20時まで営業している。天ケ瀬方面と高塚方面の分岐点で、周辺は民家も多い。そのため、国鉄時代は急行も停車していたが、今は普通列車しか停車しなくなった。

天ケ瀬は島式の特急停車駅、左側の駅舎とは大分寄りホーム端にある構内踏切と結ばれている。ホームから構内踏切はスロープ、構内踏切から駅舎へは階段と別にスロープも整備され、バリアフリー対応となっている。大分寄りでは国道バイパスの高架がオーバーパスするので、駅舎に隣接してその支柱がある。木造ドーム型の駅舎は1996年に建て替えられたもの、観光案内所『天の国プラザ』が入居しており、レンタサイクルや日帰り温泉の営業状況などを案内する。また、駅前には足湯があった。待合室は駅舎の1/3、きっぷ売り場は7時25分(土休日8時15分)から18時00分まで営業しているが、今度の3月改正で終日駅員不在となる。ただし、券売機は残る。駅前広場は駅舎の右にあり、タクシー数台が常駐している。温泉街は大分方向に徒歩10分くらいだが、場所によっては歩くのにも抵抗があるのだろう。駅周辺は、旅館、商店、民家が混在しているが、人影は少ない。駅前には混浴の日帰り温泉があり、露天風呂から川を望むことができる。また、久留米方向に10分ほど歩くと、桜滝という滝がある。

恵良は左側に駅舎のある相対式、両ホームは構内踏切で結ばれている。構内踏切は、左側ホームのほぼ久留米寄りで切り欠いており、右側ホームのホーム端につながっている。左側ホームは、構内踏切がある部分から先があるものの、柵で仕切られ立ち入り禁止になっている。久留米側からは横取線が分岐している。列車交換は、朝と夜に普通同士が1回ずつある。宮原線が乗り入れていた頃は2面3線だったが、1984年に廃止となった後は今の形となった。宮原線の駅へは今も豊後森から玖珠観光バスが運転されているが、ほとんどが宝泉寺止、麻生釣まで行くのは少なく、熊本県への乗り入れは2013年に取りやめとなった。

恵良の駅舎は白壁の酒屋風、2014年に火事で全焼した旧駅舎の代わりに建てられたものだ。待合室に隣接して九重町先哲史料館が入居しており、地元の名士、麻生観八の功績を展示している。麻生観八はこの地域に久大本線を誘致しただけでなく、右田井路という水田への水路も整備した。この水路は恵良駅へ歩いている最中、道路より高い位置に整備されていたのを確認した。駅前にある八鹿酒造も麻生観八が再建した酒屋、その子孫もそこに鉄筋コンクリートの蔵を作るなど八鹿酒造は発展させてきた。特急通過駅だが、八鹿酒造を囲むように民家が密集している。

引治は、右側に片面ホームのある構造、ホームには上屋付きベンチ、ホーム中程から少し離れて、瓦屋根の木造駅舎のあるシンプルな構造だ。駅舎から少し離れて水洗トイレが新設された。駅から歩いて10分のところには九重町役場や文化センターがあるが、利用者は少ない。

豊後中村は、左側に駅舎のある相対式、駅舎のない右側ホームは少し大分寄りにずれている。駅舎および跨線橋はほぼ久留米寄りにある。以前は2面3線だったが、3番線の線路が撤去されて今の形となった。その代わりに、久留米寄りからは横取り線が分岐して、保守車両が停車していた。駅舎は2010年に建てられた茅葺き屋根の古民家風、中には観光協会が入居して観光案内を行う。きっぷ窓口は簡易委託で、8時30分から17時まで営業を行なう。交換は、9時台と14時台に豊後森方面普通とゆふ別府行、20時過ぎに普通同士がある。九重町の玄関口で、駅前広場は狭いながらも、タクシーのりばが整備され、大吊橋や牧の戸峠へ向かうコミュニティーバスが乗り入れる。

野矢は相対式の一線スルー、両ホームは大分寄りの構内踏切で結ばれている。以前は右側の線路がない棒線構造だったが、急行の特急格上げに伴い、1992年に交換設備を復活させた。豊後中村~由布院まで16キロも離れているから、列車密度が低いとはいえ、ダイヤ作成上のネックになるからな。ホーム上の案内によると標高は543m、久大本線では一番高いところにある。大分寄りで横取線らしき線路が分岐しているものの、使われておらず、草が生えて荒れている。交換は、12時台にゆふ森同士、16時台に普通日田行とゆふ森由布院行が、18時前に普通同士が行なう。そのため、16時39分発と17時59分発の日田行が2番線からの発車となる。また、14時17分の豊後森行も2番線から発車する。これはななつ星などの臨時を考慮してのものだと思われる。この3本以外は両方向ともに1番線からの発着だ。駅舎は左側ホームのほぼ大分寄りから階段を10段ほど上がったところにあり、1984年に建てられたコンクリート造、中にはベンチ10脚と机があったが、その上にはパンが置いてあった。駅前はコミバスも含めクルマは乗り入れできるが、周辺の民家は少なく、国道に出るにも5分ほど歩くことになる。

14時23分に豊後中村駅で下車して、久大本線の駅巡りは完了した。このことで、JR九州で残るのは肥薩線の八代~吉松間になったが、あの区間は鉄道として復活するのも怪しい状況だ。そのことを考えれば、JR九州は実質駅巡りが完了したことになる。JR東海は2016年、JR西日本は今年7月に、JR四国は今月5日に駅巡りを終えているから、首都圏より西のJRの駅は全て巡ったことになる。

豊後中村発14時41分のコミュニティーバスに乗って、大吊り橋を見物に。50分ほど滞在して、16時14分に戻ってきた。16時42分の普通列車で日田へ、5分接続日田彦山線代行バスを光岡で降りて、近くの銭湯で一風呂浴びた。日田での久留米方面への接続も悪かったし、代行バスも筑前岩屋止だったからな。

光岡駅に戻ってきた後は、19時35分の列車に乗車、久留米まで乗りとおさずに、20時33分に久留米高校前で下車する。ちなみに久留米まで乗り通した場合は、つばめを介して最終みずほに間に合うことができる。

久留米高校前から夜道を歩いて花畑駅へ、花畑駅発20時51分の西鉄の特急で一気に西鉄二日市へワープする。西鉄に乗ったのは、今月全国の大手私鉄全てに乗るためだ。西鉄二日市で普通に乗り換え白木原着21時19分、大野城まで歩いて21時34分の博多行に乗車する。この博多行、何と先ほど乗っていた久大本線に久留米まで乗りとおした場合に接続する列車だった。博多着21時48分、先ほどの西鉄特急に乗り通した場合だと福岡天神着が21時26分だが、地下鉄は21時40分までないので地下からの移動で博多着はほとんど変わらず、日田インター19時24分のバスに乗ったから天神20時45分だから40分速いといったところか。

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