3/16ダイヤ改正、近畿、中国、九州の私鉄の改正概要は以下の通り。
★近江鉄道
●データイムの米原において、発車時刻を3分繰下げ、下り『こだま』からの接続時間を7分~10分に拡大する。また休日夜においても、下り『ひかり』からの接続時間を10分に統一する。
●データイムの近江八幡において、34分着列車の時刻を31分に繰上げ、京都方面新快速への接続時間を5分だったのを8分に拡大する。平日朝においては6時29分着を23分に繰上げ、33分の新快速姫路行、29分の普通長浜行に接続させる。
●休日ダイヤにおいて、19時台の多賀大社前発米原行、彦根発多賀大社前行を八日市発着に変更、それぞれ高宮で多賀大社前発着に接続させる。また、貴生川発22時10分の八日市行を新設して日野から先への終電を繰り下げる。それに伴い、日野発20時45分の貴生川行も新設する。
●水口石橋駅への自転車持ち込みが可能となる。平日については16時以降でも指定列車であれば終着駅まで利用可能とする。
データイムについては、米原での新幹線からの接続、近江八幡での新快速への接続を見直すことになった。米原では19分発だった貴生川行を22分発に変更、米原発は3分繰り下がったが、彦根での5分停車を解消したので、日野まででは時刻が1分繰り上がっている。それに伴い、米原行は日野から八日市間で1分以下繰り上がっている。近江八幡着34分の列車は31分に繰上げ、八日市発も15分から12分に繰上げている。米原方面からの八日市着は07、貴生川方面からの八日市着は09なので接続に支障はない。
土休日夜間については所々で見直すことに。米原発は運転間隔がそろってないところを1時間ヘッド化させるだけでなく、『ひかり』から接続させることに。このことで東京~八日市間の所要時間は2時間6分になる。貴生川行最終は米原発21時13分からの乗り継ぎだったのが、21時51分に繰り下げ、このことで東京発19時33分の『ひかり』に乗っても水口方面へ行くことができる。改正前だと東京発18時33分の『ひかり』から乗り継ぐか、東京発19時10分の『のぞみ』で京都へ行って、草津、貴生川乗換えだったからな。
なお、改正に合わせてではないが、700形あかね号がGWに引退するとのこと。1020㎜という幅広い転換クロスシートが、後継の900形あかね号では車端部だけになるのが、JRに劣ってしまって残念なところ。西武のNRA廃車で不要になるリクライニングシートじゃ贅沢すぎるか。乗りつぶしの時に、快速があかね号の限定運用だと思っていたら、220形が来てがっかりした思い出があるな。
★智頭急行
●上郡発19時29分の智頭行を19時21分に繰上げ、佐用で姫新線の姫路行に接続させる。
●土休日を中心に、13時台の普通列車1往復を恋山形で25分停車させる。
智頭急行は19時台の普通列車の時刻繰上げ、姫新線への接続が良くなるだけでなく、山陽本線下りの上郡止からの接続時間が16分から8分に短縮される。佐用以北のスジは改正前と同じである。
土休日については、データイム1往復について、恋山形駅で25分間の観光タイムを設定することになった。下りについては、14時21分発だったのを45分に繰り下げ、停車中に『スーパーいなば6号』と交換する。上りについては、智頭発13時30分だったのを13時06分に繰上げ、恋山形で停車中に『スーパーはくと5号』と交換し、『スーパーはくと8号』に追い抜かれる。因美線普通との接続には影響ないが、上り普通は『スーパーはくと8号』からの乗り継ぎができなくなる。
2014年改正からデータイムの普通は、交換待ち関係なく恋山形駅に5分ほど停車しているわけだが、今回の改正では25分も停車する列車を設定することになる。このことでイベントをやりやすくするのだろう。インスタ映えするような有名駅は立ち寄れる程度に停車してほしいところだが、他列車との兼ね合いを考えると難しいところだ。恋山形も、隣接する交換駅が7分かかる智頭駅、12分かかるあわくら温泉駅で、特急もそれなりに走ることを考えると、長時間停車はそんなに容易いことではないかと。
それにしても、土休日だけダイヤが変わるというのは、広島地区や長良川鉄道と逆の減少だ。
★水島臨海鉄道
●三菱自工前への列車を増発し、午前は10時台までの全列車、午後は13~19時台の1.5往復を除いた全列車を三菱自工前発着とする。12時台、20時台の三菱自工前発着については水島発着に変更する。
●倉敷市発8時40分の水島行、三菱自工前発8時の倉敷市行の運転を取りやめる。
●倉敷市発10時20分と三菱自工前発9時47分の列車を20分繰り下げる。
●三菱自工前発12時08分の倉敷市行を19分繰下げ、水島発に変更する。
●倉敷市発14時20分の水島行、水島発13時51分の倉敷市行の運転を取りやめる。それに伴い、倉敷市発15時00分の14時40分に繰り上げる。
●倉敷市発21時以降、水島発20時51分以降については、最終列車を除いて20分ずつ繰り下げる。
水島臨海鉄道は、三菱自工前乗入れ列車の増発がメイン。下り17本だったのが22本に、上り21本だったのが24本に増えている。データイムは2時間40分空きが1回あるが、それ以外は20分から1時間の運転間隔なわけだから、乗りつぶしのハードルは海芝浦よりは低い。折返し列車のない時間帯に当たっても、水島駅まで15分歩けばいいのだし。2007年の改正以前はデータイムの発着がなかったけど、13時以降のほとんどが乗り入れるようになったのは用務客の需要を見込んだのだろうか。
三菱自工前に延ばした分、データイムの減便も行なっており、改正前は倉敷市発9時台から15時まで00分発、20分発だったのが、10時発から12時発までと14時発から16時05分発までが40分間隔になっている。夜間については倉敷市発最終23時の一本前が、22時20分から40分に繰り下がっている。
★島原鉄道
●土休日午前に島原外港発9時21分の諫早行(諫早東高校前~幸は停車しない)を増発する。
●諫早発20時43分の本諫早行、本諫早発20時51分の諫早行を増発する。
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島原鉄道は、土休日朝に上り列車を増発することに。愛野まで各駅に停車し、愛野から本諫早まで通過とする。リリースでは急行となっていたが、改正後の駅時刻表では急行を示す赤字にはなっておらず、◎を付けて『土休日運転の列車は諫早東高校前~幸は停車しない』という注釈になっている。諫早口を通過運転としたのは、5分短縮で速達性を持たせるためというより、単線区間でダイヤに余裕を持たせるためと考えた方がいいのだろうか。諫早を8分で折り返しているし。通過運転する区間は小浜方面からの島鉄バスも走っているからな。
20時台後半には、諫早~本諫早間に1往復新設、本諫早行は長崎方面からの『かもめ』に30分で接続、諫早行は、博多行『かもめ』に17分、長崎行『かもめ』に9分で接続する。
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