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しーさるの鉄日記

やくもで岡山へ

青山剛昌ふるさと館を見た後、コナンロードを20分ほど歩いて、由良発15時05分の普通米子行で戻ることにした。平日なので学生の利用が結構あったが、山側のボックスを一人占めすることができた。次の浦安で8分停車して特急『スーパーまつかぜ』と交換、下市では4分停車して普通鳥取行と交換した。大山口で6分停車したが、交換相手の『あめつち』はこの前の日曜日で年内の運転を終えていたため、空交換となった。時間があったので、駅の外に出て4年前に建て替えられた山小屋風の木造駅舎を撮影した。2年前のGWに立ち寄って撮影はしているけど。

米子着16時13分、伯備線の新見行が発車するのと入れ替わるように到着した。米子からは16時34分発の『やくも24号』で岡山へ向かうことに、サンライズ出雲を米子で降りた直後の10時40分に2530円でチケットレス特急券を購入、通路側C席だったけどすぐに暗くなるから仕方がないかと。

『やくも』に使われている新型車両の273系は、今年4月6日に15往復中6往復を置き換えたのを皮切りに、GW前後で2往復ずつ増やしていき、6月15日に全てのやくもを置き換え切った。旧やくもの381系ではコロ軸支持式の自然振り子装置だったが、273系で同じ自然振り子でも車両に搭載したジャイロセンサーによる制御付きのものを採用、走行地点のデータを照合し続けて、タイミングで車体を傾斜させている。このことで乗り物酔い評価指数が最大23%改善している。明日乗るJR四国の2700系も制御付き自然振り子だが、2700系がATS地上子を元に制御しているのに対し、273系は地上設備に依存せずに、カーブの情報と速度をリアルタイムに取得して車体を傾斜させている。デザインは『WEST EXPRESS 銀河』『はなあかり』に続いて、川西康之が担当、やくもブロンズと呼ばれる銅色の車体に雲のデザインのロゴマークが付いている。シートピッチは1040ミリ、東海道新幹線と同等、JR九州特急の1000ミリを上回り、在来線特急で一番広いと思われる。リクライニングシートは座面が動く構造で、ひじかけ前方にコンセントが付いている。4両編成で出雲市寄り先頭車がグリーン車とセミコンパートメントになっている。シートモケットはグリーン車が濃い黄色、それ以外は青と緑になっている。381系は増結することで6両での運転が可能だが、4両固定の273系は増結時は2編背を連結した8両しかできない。今年のGWは置き換えきる前でそれができたが、お盆休みは4両だけでやり繰りしたようだ。年末年始はそれができないようで、381系が復活することになる。273系で乗り心地の良さは向上したもの、時間短縮はしておらず、ダイヤ的には381系でも走行可能だ。

『やくも』は米子を時間通りに発車、地元ゆかりのアーティスト『Official髭男dism』の『Pretender』が車内チャイムで流れた後、放送が流れる。山陰本線内では110キロ前後出すが、伯耆大山のポイントで30キロまで落とす。伯備線に入ると120キロまで加速するが、ほどなくして90キロまで落とした。伯耆大山から11キロの伯耆溝口で運転停車、普通列車と交換する。

武庫辺りは川沿いを70キロで走行、根雨には17時01分に到着した。根雨では下りやくもと交換するめに、4分停車、先ほど米子で目撃した普通新見行きを追い抜いた。根雨を出ると、90キロを一瞬出すが、ほとんどの区間で80キロ走行となる。とはいえ、行きに乗った千良伊豆出雲よりはスピードを出している。上菅で60キロぐらいまで速度を落とし、生山を40で通過した。しばらく走ると、80キロ前後まで上がるものの、70キロ前後まで落ちて、新郷を50キロで通過した。新見着17時45分、根雨からの表定速度は70.3キロだ。行きのサンライズは同区間を17分増の57分かかって、普通と変わらなかった。

新見を出て、石蟹を通過すると、1983年に付け替えられた高規格区間を90キロくらいで走行する。18時02分に方谷に運転停車、上りと交換して、すぐに出発した。複線区間である石蟹~井倉間での交換が理想だが、4.5キロと距離が短く、そこで交換すると新見以北での交換時間が長くなのではないかと。

備中高梁を18時14分に出ると複線区間に入る。そのためか100キロ以上出すが、ほどなくして90キロくらいに落とす。その先も110キロ出す区間があれば、80キロまで落とす区間もある。総社を通過したあとは120キロ近くを続けて出すようになる。18時36分に倉敷を出発して、山陽本線に入ると、岡山のヤードが終わるまで110キロ以上を連続して出すようになる。岡山着18時47分、備中高梁から岡山までは33分で表定速度は90.7キロ、米原から敦賀間の『しらさぎ』に近い走りとなった。273系のランカーブでスジを引き直したら、もう少し短縮できるかもしれない。ちなみに朝のサンライズ出雲は、岡山から備中高梁まで51分と1.5倍以上余計にかかっていた。通常ダイヤでも40分と7分余計にかかる。やはり振り子車両に寄る時間短縮は大きい。

19時前だが、今日の行動は終了、柳川交差点近くのホテルへ20分近く歩いて向かった。この時間ならもっと遠くまで行けることもできるが、トラブルで岡山到着が遅くなったことを考えて、余裕を持たせた。日が沈むのが早いから、車窓は真っ暗だし。山陰にいたのは半日だったが、サンライズと新型やくもの乗車、新しい米子駅と青山剛昌ふるさと館に立ち寄るという目標を果たすことはできた。

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