しーさるの鉄日記

さっぽろは改札外、九段下は改札


札幌地下鉄は、さっぽろ駅南北の往来を妨げていた、南北線と東豊線の改札内連絡通路の柵撤去を9月から始めた。撤去完了は10月末を予定しているが、南北の通行は今月1日から可能になった。連絡通路柵撤去に伴い、南北線と東豊線の改札は別々になり、乗り換え客は30分以内に両改札を通過しないと運賃計算も別々になる。また、きっぷでの乗換客は黄色の専用改札から出場しなければならない。

一方、東京メトロと都営地下鉄は、九段下駅に両社共通の改札口を設置することを発表した。具体的には地下3階の半蔵門線・三田線改札口4か所を全て撤去、地下2階東西線改札口2か所をホームと地下3階への階段を結ぶ通路に垂直に移設して、地下3階全てと階段を改札外から改札内に変更する。このことで、東西線と半蔵門線・都営新宿線が改札を経由せずに乗り換えられるようになる。また、東西線中野方面ホームに接するコンコースと、地下3階コンコース、地下4階の半蔵門線・都営新宿線ホームを結ぶエレベーターも整備する。共通改札、エレベーターともに2020年3月末の供用開始を目指す。

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札幌の方では改札内を改札外にする工事があったり、都内では改札外を改札内にする工事を予定していたり。どちらとも、設備を移動するだけだから、工費と時間が比較的かからないものだ。

まず、札幌の改札内連絡通路の柵撤去。これは、南北線と東豊線の改札内コンコースを結ぶ通路の柵を撤去して改札外にする。これによって南北を行き来する人の流動を変えるというのである。例えば、東急百貨店から南北線の上にある札幌駅前通地下歩行空間で大通方面へ向かうのに、現状では南改札のJR駅寄りを遠回りしているのだけど、連絡通路がなくなればその必要がなくなる。逆に東急百貨店の向かい側にある日通札幌ビルからJR駅へ向かうのも距離が短縮される。南北線と東豊線の乗り換え客は改札を2度通過する手間が増えるけど、それより南北に移動する人が多いのだろう。特に冬の札幌は積雪があるから、地上での移動より地下での移動の方がいいからな。
初めての改札外乗り換えなので、他都市のような30分ルールを適用することに。市電やバスとの乗り継ぎ時には時間制限はないけど、改札を2回通るとなるとシステム上そのようなルールができるのだろうか。

一方、九段下は改札の位置を変えることで、改札外にあったコンコースや階段などを改札内に移動させる。このことで、現状6箇所ある改札を2箇所に集約する。4年前に半蔵門線と都営新宿線のコンコースが一体化したけど、改札はそのままだったから4箇所もあったのね。改札を2箇所に集約するのは、東京オリンピックでの柔道の会場が日本武道館になるから、その案内センターを配置するのではないかと。改札の完成がオリンピック直前の3月だし。

白金高輪、白金台に次ぐ都営、東京メトロの共通改札、きっぷ売り場も集約されるだろうけど、券売機や運賃表は別々のものになるのだろう。窓口担当は分担するのだろうか、利用客の多い中野方面ホームがメトロが担当するとか。

なお、6月に行われた東京メトロ社長記者会見によると、都営地下鉄との運賃通算化を2020年までに実現することを検討しているとのこと。もしそうなれば、今回のように改札を移設して、乗り換え時の負担をなくす駅が増えるかもしれない。例えば、九段下の隣の神保町は、都営新宿線西側ホーム下コンコースでメトロとの区切り柵を撤去すれば簡単に乗り換えができるようだし。逆に、東銀座は改札外コンコースの一部を柵で区切ることによって、都営浅草線ホームと日比谷線コンコースを改札内で結ぶことができる。

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