仙台支社12月ダイヤ改正

JR東日本は、12/10に仙台エリアなどでダイヤ改正を行うことを発表した。改正概要は以下の通り。

●常磐線の、駒ヶ嶺～浜吉田間のルートを内陸に移設し、相馬～浜吉田間での運転を再開する。仙台～山下間では現行より4.5往復増の58本に、新地までは49本、原ノ町までは45本となり、仙台～相馬間の本数は震災前と同じになる。仙台1216発が小高まで直通するのを除き、磐城太田、小高へは原ノ町乗り換えとなる。

●仙台801着の山下始発を増発、これに伴い仙台811着の列車を６分繰り下げる。また、現行では仙台811着だけ６両になっているのを、715着から842着までの５本を６両で統一する。
●仙台発1844、2108発の原ノ町行を増発する。また、仙台2331発の山下行を増発して終電を50分繰り下げる。
●小高641発の原ノ町行を増発して、仙台に817に到着する列車に接続させる。
●いわき643の広野行を21分繰り上げ、竜田行に変更する。それ以外に、いわき発2022、いわき着735と2131を広野から竜田まで延長運転させる。

●女川行の仙石東北ラインの仙台発を23分繰下げ、石巻での32分停車を６分停車に変更する。

●東北本線の一部列車を８両編成から６両編成に変更する。

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仙台エリアだけだが、久々の12月ダイヤ改正。1990年代後半はJR東日本だけ12月にダイヤ改正があったが、1999年の山形新幹線新庄延伸を最後に３月改正に統一された。

常磐線は内陸を通るルートに変更、地図には表示されてないが、google mapで航空写真を見るとルートが明確になっている。浜吉田から900メートル走り、内陸の方に分岐し高架を走るようになる。いちご農園のあたりで左にカーブし、島式の山下駅に到着、旧山下駅からは１キロ離れるが、町役場までは２キロと旧駅より近くなる。島式構造だが列車９本が折り返す。６号が200m西を並行するようになると、トンネルを２つ連続で通過、さらに国道６号に接近すると、海側に片面ホームのある坂元に到着する。ここも旧駅とは１キロほど離れている。新しい駅の前には３月にローソン坂元駅前店がオープンした。国道６号が離れ、山を切り開いて通過、旧線にゆっくりと合流していく。旧線に合流する直前に、相対式の新地駅がある。旧駅とは100メートルぐらいしか離れていない。

亘理から相馬までバス代行から直通電車になることで、原ノ町から仙台までは約50分短縮、２時間20分以上もかかっていたのが、１時間半以下まで短縮される。このことで、ミヤコーバスは仙台～相馬間から撤退するが、東北アクセスバスはどうするのだろう。原ノ町からだったら、特急バスで電車と大差ない所要時間、山下や新地からだったらバスの方が30分時間がかかるが、バスは駅と離れている役場から発着。一番近い相馬ですら駅舎と逆側の税務署から発着だから、棲み分けできるということになるのだろうか。震災前に戻すといえば、『ひたち』代わりの快速を朝、夜だけでも欲しいところ。そうすれば仙台と原ノ町の間をおよそ１時間で結べ、ビジネス需要に応えられると思うけど。仙台～山形間、福島間、石巻間と比較すると、需要が少ないのだろうか。

なお、山下542発の普通に乗ると『はやぶさ』に11分で接続し、東京には807に到着、原ノ町551の普通だと６分接続で東京856に到着する。また、最終原ノ町行は東京2020の『やまびこ』に接続するので、東京からの最終は40分繰り下げという形になる。山下までの最終はさらに遅い東京発2136となるから、76分も繰下げということになる。

現状、小高発着列車は、夜間２往復以外は原ノ町をスルーして相馬まで直通しているが、これも震災前と同じく原ノ町乗り換えが基本となる。相馬まで乗り入れていた701系の２両ワンマンは、小高～原ノ町間での運転が基本になるのだろう。唯一、仙台から小高へ乗り入れる列車には何が充当されるか気になるところだ。

女川行仙台東北ラインの時刻繰り下げは、7/9のブログで書いた通り。あの時は、東北本線のスジをいじらなかったからな。石巻は小牛田経由の方が３分早く着くようだけど、乗り換えが２回になるうえ、540円余計にかかるからな。

東北本線の８両編成を６両編成に見直し。といっても該当するのは、白石707の利府行と小牛田2037の白石行のみ。８両を６両に見直すのは、E721-1000導入で、701系の２連が余剰になるからだろうか。白石発は２両削減されるが、岩沼から４分後を追う山下発は４両から６両に増結、削減された分、この山下発や４分前の仙台空港発に分散されるといいのだけど。E721-1000は改正の前月から719を置き換え、719が撤退する来春改正では、運用の大幅見直しがあるかもしれない。