見出し画像

しーさるの鉄日記

函館本線山線経由で帰京

今日は函館本線の山線を3駅巡りながら帰ることにした。まず、小樽発6時13分の俱知安行に乗車する。札幌方面からの接続はないものの、単行なのでボックスに1人ずついるような利用率だった。

然別で8分、銀山で10分と交換待ちで続けて停車、通常だったら28分かかる仁木~小沢間を46分かけて走る。然別から銀山まで11分かかり、札幌方面の列車を優先させるから仕方がない。然別では苫小牧行と交換しますという案内で耳を疑ったが、本当にキハ201が苫小牧の幕を出して入線してきた。ただ、苫小牧まで行くのは小樽で連結する電車で、キハ201は札幌で切り離され、苫小牧まで行かない。こういった例は、関西エリアでも、敦賀からの新快速播州赤穂行4両を姫路で切り離すというケースで見られる。

終点の倶知安で蘭越行に乗り換える。俱知安駅は、以前あった2面3線のホームの北側の少し離れた場所に新たな島式ホームを新設、駅舎とは40mの連絡通路で結ばれるようになった。島式ホームといっても駅舎側の1番線は小樽方向からの行き止まりになっており、長万部方面へ抜けられるのは2番線だけだ。札沼線の非電化区間廃止前の北海道医療大学駅と同じ構造になっている。始発の小樽行きは基本的に1番線からの発車だが、自分が蘭越行に乗り換えた時は2番線発車となっており、2番線に蘭越行と小樽行が縦列駐車する状態になっていた。昔のホームがあった場所は、今は新幹線ホームの工事で鋼材が置かれている。新たに設置されたホームは在来線が廃止になれば撤去されるわけだから、長く使うことはない仮設ということになる。

比羅夫、ニセコをスルーして、8時19分に昆布に到着した。昆布が左側にホームと待合室駅舎のある構造、待合室駅舎は三角屋根で屋根の下の模様が印象的だ。待合室周りにはタイル、駅前広場は舗装されているものの比較的狭い、ホーム、待合室駅舎、駅前広場全てが同じレベルのバリアフリー構造になっている。駅舎側より逆側の方が民家が多く、その中には『幽泉閣』という旅館もある。そのため、待合室駅舎の近くに屋根付きの歩道橋があり、逆側に行くことができる。昆布発8時48分の倶知安行で来た道を戻った。

2駅戻って、比羅夫には9時08分に到着した。比羅夫は左側に片面ホームのある構造、以前は2面3線だったが国鉄末期に交換設備が撤去された。駅舎は1962年に建てられた緩い三角屋根、そのほとんどは『駅の宿ひらふ』となっており、1階は談話室や丸太風呂、2階は寝室が2部屋あり6名が宿泊できる。泊まれる人数の少なさと、駅舎に泊まれる話題性で、平日も含めてほぼ満室となっている。2000年に駅舎の周辺にログコテージが5つ建てられたが、こちらも満室が続いている。ニセコの比羅夫地区のコテージなどへの公共交通機関はなく、国道沿いにあるバス停までも20分くらい歩くことになる。そのため、列車の自動放送では倶知安からバスかタクシーを利用する旨の案内放送が流れる。歩いて10数分ほどのニセココテージアカゲラですら、お車でのお越しが必須と書いてあるから、鉄道利用は見込んでいないのだろう。

ニセコは2面3線、但し長万部側が草に隠れて行き止まりになっている3番線は使われることがほとんどないので、実質相対式だ。両ホームは、小樽寄りの跨線橋で結ばれている。1966年に改築された駅舎は、昔は他の駅と同じく三角屋根のシンプルなものだったが、1988年に山小屋風にリニューアルされ、駅入り口には時計付きの塔屋が付けられた。簡易委託駅で8時30分から17時30分まで窓口営業、以前は7時から営業していたが去年4月に短縮された。待合室の小樽寄りには観光案内所、長万部寄りには喫茶店『茶房ぬぷり』が入居している。『ぬぷり』は11時~17時まで営業、1991年にオープンして30年以上営業しているが、去年3月に店主が変わった。ニセコでの滞在時間をもう少し延ばしてでも寄りたかったところだ。駅舎の前は歩行者のスペースが広く確保されており、真ん中には馬車用の客車が置いてある。その左側に、車の乗り入れるロータリーがあり、バス停もある。逆に右側へ少し歩くと、セコ鉄道遺産群があり、蒸気機関車や転車台が展示してあった。蒸気機関車は9643型で1914年製造、当初は亀山などに配置されていたが、1937年に旭川に転属、1948年には豊富から延びる日曹炭鉱手塩鉱業所に譲渡されたが、1972年の廃坑後はサッポロビール園に移された。ニセコ駅に移されたのは2017年のこと、その2年後には上屋がつけれら、公開開始となった。一方転車台は、「C62ニセコ号」の機関車を転車させるために、1990年に新得駅から移設されたが、1995年に「C62ニセコ号」が廃止になってからは、転車台は使われなくなり、本線からも分断された。しばらく放置されていたが、2014年に整備工事され可動できるようになった。それ以外にも2017年に引退した『ニセコエクスプレス』の先頭車が2021年7月から車庫の中で公開されているが、今日は平日なので、車庫は開いておらず、『ニセコエクスプレス』を見ることができなかった。駅付近は丘に囲まれ、日帰り温泉以外は目立った施設はない。駅前から緩い坂を500メートルほど登ると、ニセコの中心街になっており、民家や商店などが建ち並んでいる。少し歩くとニセコ高校がある。県道を少し歩くと、ニセコ大橋があり、函館本線を跨ぐことになるが、駅前からだと先述の坂からぐるりと回ることになる。

駅前の綺羅乃湯でひと風呂浴びた後、ニセコ発11時26分の倶知安行に乗って、終点の倶知安着11時41分、駅前の生協スーパーで昼食を調達する。改札は長万部行き発車10分前、12時25分から始まると思っていたが、既に始まっていた。12時13分に着いた小樽方面からの出札をした直後に改札をしたのだろう。倶知安発12時35分の長万部行は2号車の方に長蛇の列ができていたが、1号車の列が大したことなかったので並ぶことに。それでも座れないと思ったが、2両運用だったので、座れたどころが空席もあった。

車窓は単調でほとんどが森の中、駅数は7駅だが90分以上かかり、長万部に14時11分に着いた。長万部でいつも買う水飴の入った煎餅は店主の体調不良で入手できなかった。窓口やかにめしの行列を見ながら、14時37分の特急北斗に乗った。特急北斗の指定された席は山側、交換列車の遅れや徐行もあってか、函館にはは6分遅れの16時14分に到着した。新函館北斗発16時20分の新幹線へ乗り継ぐことも可能だったが、1週間前に台風や石北本線の影響で予定を変更したので、指定席を確保することはできなかった。新函館北斗では時間をつぶせないので、予定通り函館まで乗りとおした。

列車遅れで、函館での滞在時間は47分だったのが41分に縮小した。小雨が降る中、駅から歩いて10分のところの松風町のセイコーマートへ、お土産でけでなく飲み物も安く入手できるからな。帰りは市電、函館駅前停留所手前の信号まではあっという間だが、そこから停留所に着いて、横断歩道を2回渡るのが時間がかかる。

函館発16時55分の快速『はこだてライナー』は3両運用、函館では一番後ろが改札に近く、新函館北斗では一番前が乗り換え口に近いので、まんべんなく混雑していた。お盆時期で混雑していると思ったが、発車5分前でも座ることができた。この『はこだてライナー』は速達『はやぶさ』に接続するため、五稜郭から新函館北斗まで通過の快速となる。ところが七飯で数分間運転停車するため、函館から新函館北斗までの所要時間は19分と下りより数分余計にかかる。函館発を数分繰り下げれば、時間短縮になるが、余裕を持たせているのだろうか。

新函館北斗で12分接続の17時26分発の『はやぶさ』に乗り換えた。この『はやぶさ』は上野通過なので、一本後の上野停車の『はやぶさ』から特急券を変更したときに、上野通過の『はやぶさ』と上野停車の臨時『とき』を乗り継ぐ形になった。臨時『とき』は大宮で3分で接続するが、それが運転されない日は、那須塩原で追い抜いた『やまびこ』まで19分待つことになり、上野へは宇都宮線を乗り継いだ方が早く到着する。

速達『はやぶさ』は新函館北斗を出ると、新青森、盛岡、仙台、大宮に停車、盛岡での『こまち』の連結作業もない。そのため、新函館北斗から東京までの所要時間は4時間を切ることになる。大宮着21時01分、『はやぶさ』がホームを出きる前に、臨時『とき』が入線して少し並走状態になる。臨時『とき』へは3分接続、自分以外に『はやぶさ』から降りて臨時『とき』に乗り継ぐ人は4人いた。ちなみに臨時『とき』は全席指定席になっている。臨時『とき』のおかげで、上野着21時22分と新函館北斗から4時間切り、他の上野停車『はやぶさ』よりだいぶ早く、さっきまで乗っていた『はやぶさ』の東京着よりも1分早い。始発の常磐線にも11分接続と余裕を持った乗り継ぎができた。一旦改札を抜けて、18きっぷで入りなおす必要があったからな。

新函館北斗発17時26分の新幹線「はやぶさ」に乗り換えた。「はやぶさ」は上野を通過するので大宮で下車して、新潟からの「とき」に乗り継ぐ。最初からこの「はやぶさ」の指定席をとってるなら、大宮で宇都宮線に乗り換えて、上野へ向かうが、新函館北斗から上野までの指定席を列車変更したため、このような形となった。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「駅降り行動」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事