JR東日本のダイヤ改正、新幹線関係の改正概要は以下の通り。
●上野から大宮間において、最高速度を120キロに引き上げることで所要時間を1分短縮させる。
●東京発16時28分の『はやぶさ』新青森行、新青森発11時20分の『はやぶさ』東京行きの運転を取りやめる。
●東京発20時16分の『はやぶさ』を新たに上野に停車させる。
●上越新幹線にE7系を追加投入し、『とき』4往復、『たにがわ』2往復を新たにE7系で運転する。なお、秋にはさらにE7系と投入し、MAXの運転を終了する。
●高崎発6時31分の東京行『たにがわ』を新設する。なお、高崎発7時17分の上野行『たにがわ』は運転を取りやめる。
●上野発18時52分の高崎行『たにがわ』の土休日の運転を取りやめる。
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JR東日本のダイヤ改正、新幹線絡みでは上野~大宮間の所要時間を少し短縮する他、上越新幹線へのE7系の投入を進めることになった。
上野~大宮間での時間短縮は、工事が始まった2018年6月のブログで触れている。荒川橋梁以北の最高速度を20キロ引き上げれば1分半は短縮できる。ただ、大宮出発時では時刻を繰り上げたものの、仙台や盛岡で時間調整して余裕時間に回している列車も何本かある。また、山形新幹線、秋田新幹線の在来線区間は単線区間もあるためか1分繰り下げとなっていない。
東京発16時28分の『はやぶさ37号』新青森行と、新青森発11時20分の『はやぶさ20号』は廃止されることに。前回の改正で新設となったこの『はやぶさ』2本だったが、わずか1年で廃止されることになった。正確に言えば、前回のブログに書いた通り、地震による暫定ダイヤで運休になったため、地震の起きた2月13日が最後の営業運転、つまり11か月の短命新幹線ということになる。
『はやぶさ37号』は、8分前に新函館北斗行の『はやぶさ35号』があるだけでなく、停車駅が仙台、盛岡と少ないから、利用率が芳しくなかったのだろう。『はやぶさ20号』も時間帯的に中途半端だったのだろう。まぁ、コロナ禍だから利用実績が少なく、毎時1本の『はやぶさ』でも過剰なくらいだからな。定期運転としては廃止となるが、GWに運転されることが決まっている。
東京発20時16分の新青森行最終『はやぶさ45号』、秋田行最終『こまち45号』は、新たに上野に停車することに。上野停車によるタイムロスは、大宮までの速度向上で回復できるので、大宮から先の時刻は改正前と変わらない。仙台行最終『はやぶさ47号』は上野通過のままで、東京から大宮まで22分で飛ばすことになる。
リリースに掲載されてはいないが、7時台前半の東京発で、00はやぶさ 08やまびこ 12なすのとなっていたのを、『なすの』繰り上げ、それ以外繰り下げで、00なすの 08はやぶさ 12やまびこと順序を入れ替える。『はやぶさ』は8分、『やまびこ』は4分繰り下がるものの、それぞれ盛岡、宇都宮から先では改正前の時刻になっており、繰り下がった分時間短縮されている。『なすの』は小山待避だったのを宇都宮待避に変更、宇都宮着を8時08分から7時52分に変更する。このことで7時59分の日光線鹿沼行に新たに接続させる。また、『なすの』から『やまびこ』に接続するので、小山から福島、仙台方面への利便性が向上する。
上越新幹線では、E7系充当列車がとき4往復、たにがわ1往復の計5往復だったのが、とき8往復、たにがわ3往復の合計11往復になる。運用本数も2本だったのが6本に増える。
E4系は、13往復だったのが下り9本上り10本での運転に、E2系も2.5往復がE7系で置き換わることになる。
当初計画では、今回の改正までにE7系11編成の投入を済ませ、E4系15編成は引退となるはずだったが、一昨年の東日本台風で冠水廃車となったE7系の代替車両製造の影響で、新潟新幹線車両センターのE7系の編成数は9編成と足りない状況だ。『つるぎ』が1.5往復廃止になるから、その余りを回せば、E4を朝夕と臨時のみというのはできなくはないと思うのだけど。
東京発下りの夕夜を見ると、改正前のE4系Maxは、1740と、1752た、1812と、1816た、1832たの5本連続のあと、1936とがあり、夜間は2140と、2228た、2300たと3連続の計9本。ところが改正後は、1740と、1752た、1816た、1832た、の4本だけになる。E7置き換えとなるのは1812と、2228た、2300たの3本でそれ以外の2本はE2置き換えだ。朝上りは東京着7時36分の『たにがわ』や、8時48分の『とき』がE4系からE7系に代わる。
Maxの置き換え以外では、朝の『たにがわ』のうち1本の時刻を46分繰り上げる。高崎発は6時台が17、37M、50、54Mとなっていたのが、16、31、38、50、53Mといった具合に、7時台が14、17、22M、34、27となっていたのが、14、23、35、39といった具合になる。
高崎発6時31分を設定したのは、後続の38分がE4系MaxからE7系になることでの対処だと思われる。高崎発7時23分は17分発がなくなるだけでなく、E4系MaxからE2系になすわけだが、高崎始発だから問題ないと判断されたのだろう。
ちなみに朝一番の高崎発6時16分はE2系からE7系に置き換えるのと同時に、大宮着を3分繰り上げ、東京着7時16分から7時12分に4分繰り上げる。また、東京発7時28分の『たにがわ』は東京発7時36分に繰り下がる。このことで高崎発8時36分の両毛線への乗り換え時間が4分と厳しくなる。
上野発18時52分の『たにがわ』は上野始発というだけでなく、前後6分に高崎まで行く列車があるから、平日ですら利用率が悪かったのかと。東京発18時44分の『はやぶさ69号』は平日に運転することがあるから、東京乗り入れもできないし。
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