五能線の駅巡り2日目、今日は青森県側から巡ることにした。巡った順序は以下の通り、数字は川部からの駅数。
6五所川原-4鶴泊(歩)5陸奥鶴田-8中田(歩)9陸奥森田-7木造-12鯵ヶ沢-10越水(歩)11鳴沢-13陸奥赤石(歩)14陸奥柳田-1藤崎(歩)2林崎-3板柳
藤崎は左片面、以前は島式だったが、左側の線路が撤去された。ホームと逆側の側線と、左側線路の外側の側線の一部は残されている。ほぼ東能代寄りにある駅舎は2013年に改築されたもの、ふじりんご発祥の地とあってか、駅壁上部にはりんごのイラストがデザインされている。駅舎への段差は4段あるので左側にスロープが整備されている。待合室横のスペースは駅事務室でなくJR東日本東北総合サービスの事務所になっている。駅前は舗装された広場、周辺は民家が建て込んでいる。駅前広場の公衆便所の裏には地下通路への入り口があり、駅と逆側に抜けられる。そこをから5分ほど歩くと、国道へ抜け、イオンも近くにある。
林崎は左片面、出口は、川部寄りホーム端と、待合室横の2か所ある。ホーム端は30度くらいの坂、待合室横は2段の階段と砂利の坂道になっている。2007年にホーム延伸されたため、東能代寄りだけホームが新しく、点字タイルも整備されている。国道から1キロ近く離れ、周辺はりんごの木で囲まれている。
板柳は島式、左側の駅舎とは東能代寄りの跨線橋で結ばれている。また、上り線と駅舎の間には側線があるが、草で覆われている部分があるから使われてないのだろう。駅舎は1934年に建てられた古いもの、かってはKIOSKや立ち食いそばがあったこの駅も、2019年に無人駅となり、窓口はカーテンで閉ざされた。周辺は板柳町の中心で、古くからの商店も何軒かある。近くから弘前へ直通する路線バスがあり、列車と所要時間が変わらないが、最終が弘前発18時45分と列車に比べて相当早い。
鶴泊は左片面、東能代寄りに出口、その手前に2020年に建てられた待合室がある。待合室の窓ガラスには折り鶴がデザインしてある。また、東能代寄りの踏切を越えた遠くから線路が分岐している。駅から歩いて5分の国道沿いには道の駅がある。
陸奥鶴田は左片面、以前は島式だったが、左側の線路が撤去され今の形となった。1999年に建替えられた駅舎はホームの東能代寄りを降りたところにあり、W字形状の屋根は翼を広げた鶴をイメージしている。中には鶴田町コミュニティプラザや観光協会案内所が入居しており、コインロッカーもある。以前は乗車券の委託販売も行なわれていたが、去年3月に受託が解除されて無人駅となった。駅前は舗装された広場が整備されており、タクシーも乗り入れる。駅舎と駐輪場の間には地下通路が整備され、駅舎と逆側の方に行くことができる。鶴田町の玄関口で通学客も多いが、駅周辺に銀行があるものの商店が少ない。
五所川原はホーム幅の広い島式、左側の駅舎とは東能代寄りの跨線橋とつながっており、その右側には津軽鉄道の乗り場がある。平屋の駅舎は2013年に赤レンガを基調としたものにリニューアル、有人駅で話せる指定券券売機が去年7月に導入された。駅前広場は舗装と横断歩道だけのラインのみ、タクシーが常駐している。バスは向かいのターミナルからの発着となる。五能線は五所川原を出ると左カーブ、藤崎からほぼ並行してきた国道339号線と交差して、岩木川を渡るようになる。
木造は右片面、以前は相対式だったが、左側ホームは撤去、線路も一部を残して撤去された。ほぼ東能代寄りにある駅舎は1992年に建て替えられたもの、入り口の上には大きな土偶がデザインされている。そのインパクトから何度もメディアで取り上げられている。委託駅で窓口は7時30分から18時15分まで営業、『リゾートしらかみ』などの指定券を手配する。また、列車位置を知らせる運行情報が整備されている。駅舎には『木造ふれ愛センター』が入居、つがる市の観光案内所では土偶グッズを販売している。駅前広場右の公園も遺跡をイメージしたもので、昔の住居をイメージした公衆便所などがある。つがる市の玄関口だが、駅周辺は民家があるだけで銀行などは離れている。
中田は右片面、ホーム中程に待合室、東能代寄りホーム端に階段出口のある構造だ。周辺は水田になっており、少し離れたところに集落がある。国道の方まで5分ほど歩けばコンビニもある。
陸奥森田は左片面、以前は相対式だったが、右側の線路が一部を残して撤去された。駅舎はほぼ東能代寄り、その隣には貨物の荷降ろし場の跡地がある。駅舎は2016年に古民家風に改修、委託駅で7時35分から17時05分まで窓口業務を行う。つがる地球村の最寄り駅だが2キロ以上離れている。また、国道沿いに道の駅があるが、これも2キロ近く離れている。
リゾートしらかみは陸奥森田まで停車駅が多く、通過するのは林崎、鶴泊、中田の3駅だけ、駅舎のある5駅は停車することになる。ただし、陸奥鶴田、板柳、陸奥森田は無人駅なので前もって切符を手配する必要がある。
越水は右片面、ホーム中ほどに待合室と10段の緩い階段出口がある。その横にはホームと逆側に抜けられる上屋つきの歩道橋がある。この駅から踏切まではだいぶ離れているので、歩道橋を経由することで、駅と逆側に抜けられる。国道から離れているため、周辺の民家は少なく、駅と逆方向は民家がほとんどなく森になっている。越水を出ると、つがる市から鰺ヶ沢町に入る。
鳴沢は左片面、ホーム中ほどにある待合室駅舎は2012年に建てられた緑色の丸屋根の鉄筋造りだ。越水駅周辺と比較すると周辺の民家は多い。鳴沢を出てしばらく走ると海沿いを走るようになる。秋田口で記述した通り、ここから八森近辺までの80キロはほぼ海沿いを走ることになる。
鰺ケ沢は相対式、両ホームは東能代寄りの跨線橋及び、川部寄りの構内踏切で結ばれている。構内踏切は最近整備されたもので、ホームの途中から緩いスロープで降りているバリアフリー対応のものだ。一般的にバリアフリー対応というと、橋上駅舎化するか、跨線橋にエレベーターを増設するケースがほとんどだが、構内踏切を新設するケースは珍しい。構内踏切の方が手間的にはだいぶ楽だが、安全性を考えると跨線橋がベターで、列車ごとに改札を行なう駅だからできるのだろう。川部寄り、東能代寄り両方から駅舎と逆側に側線が分岐、そこからさらに横取線数本につながっている。駅舎との逆側ホームの跨線橋辺りにも、待合室があり、リゾートしらかみでの三味線演奏を終えた奏者が練習に使っていた。
駅舎は1991年に改築されたもの、三角屋根の正面はガラス張りになっているため、駅の中は明るい。業務委託駅で、窓口営業は6時40分から16時45分まで行なう。券売機は通常のものしかないので、17時台のリゾートしらかみ5号、6号の指定券は事前に準備しなければならない。駅事務室の向いには観光案内所、そしてレンタサイクルが数台置いてあった。駅前広場は大間越街道から寄る形、五所川原、深浦方面への弘南バスやタクシーが乗り入れる。広場に面して、鯵ヶ沢ショッピングセンターパルがあり、15分ほどの停車時間があれば食料などの調達が可能である。また、少し離れてローソンもあるので、前もって買うものを決めておけば10分もかからず買い物ができる。
陸奥赤石は左片面、ほぼ中程に木造の待合室駅舎がある。以前は相対式だったが、右側の線路もホームも撤去された。待合室駅舎は2012年に建て替えられたもので、見た目の割には新しい。待合室駅舎だけでなくホームもリニューアルされ、点字タイルが整備された。
陸奥柳田は右片面、東能代寄りのホーム端を線路と同レベルまで降りて、さらに緩やかな階段を17段垂直方向に降りた所に待合室がある。その前は、国道から山側に分岐して集落に入る道路となっている。
板柳で駅巡りを終えて、弘前行に乗車、さきほど板柳の町の中で見た弘南バスとともに東へと向かう。五能線を川部で下車して奥羽本線に乗り換え、川部の跨線橋は車両後部だが、降りるのは一番前なので、一番後ろに乗ると80メートルほど遠回りになる。ただ、弘前方面へスイッチバックするから、寝過ごした降りして運転士にお詫びすれば遠回りする必要はないのかと。
25分接続で、北常盤、大釈迦、鶴ヶ坂通過の快速に乗り換え、新青森では10分接続の『はやぶさ』だと上野通過なので、その一本後の新青森始発で帰ることにした。