JR東日本などのダイヤ改正、長野県、山梨県内の改正概要は以下の通り。
●長野発12時00分の「しなの12号」から村井、広丘方面への接続時間を短縮させる。
●小海線の利用状況を踏まえて、一部列車の運転区間を見直す。
●甲府着16時26分の新宿発「あずさ」、18時06分の東京発「かいじ」から韮崎方面普通への接続時間を短縮する。大月着18時32分の新宿発「あずさ」から塩山方面普通への接続時間を短縮する。
●甲府着11時10分の松本発「あずさ」からの塩山方面普通への接続時間を短縮する。
●富士急行において、2往復増発する。また、下り初電車を19分繰下げ、上り初電車を23分繰上げる。下り最終については、改正前より15分繰下げて、大月発22時52分に変更する。富士山ビュー特急については運転を再開するが、フジサン特急、富士登山電車については当面の間運休とする。
●しなの鉄道において、SR1系一般車をしなの鉄道線12.5往復、北しなの線6.5往復に投入する。
●長野電鉄において、列車本数の見直しを行い、朝時間帯以外の列車本数を減らす。また、北信濃ワインバレー列車の乗車時間を延ばす。
●上田電鉄では、上田~城下間の運転を再開する。(28日から)それに合わせ、データイムの列車本数を見直し、1時間毎とわかりやすくする。
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JR東日本のダイヤ改正、長野県、山梨県では、小海線で利用客の少ない部分での減便などの見直しが行われることになった。
小海線では、小諸発10時13分の小淵沢行、小淵沢発11時58分の小諸行を、野辺山~小海間で廃止することとなった。これに伴い、同区間は10往復から9往復に削減、野辺山発小海方面は10時42分から14時15分まで、小海発9時33分から13時11分まで、それぞれ3時間半のタイムラグが発生している。新潟県の越後線ではそれくらい開くけど、長野県内では大糸線でも3時間は開かない。『HIGH RAIL1375』は野辺山発11時33分の小諸行が運転再開となったので、それを加えると信濃川上でのタイムラグは3時間を切る。
小淵沢行については、運転区間の見直しだけでなく、時刻の変更も行っており、小淵沢着12時31分だったのが小淵沢着13時17分と50分近く繰り下げている。このことで約1時間50分の間隔だったのが、最大2時間40分と偏ってしまう。但し、土日は小淵沢着12時43分の『八ヶ岳高原列車』を運転するから、改正前とそれほど変わらない。中央線への接続時間を見ると、新宿方面は『あずさ』22分待ちが36分待ちに、松本方面は普通列車への5分待ちが『あずさ』への8分待ちになっている。
小淵沢行の時刻繰り下げの影響で小淵沢発13時33分は36分に繰下げ、25分着の新宿発『あずさ』からの接続に余裕が出た。
松本発では、12時39分の飯田行を12時56分に繰下げて、長野から来る『しなの』から接続させる。このことで、長野から南松本、平田方面への利便性を向上させる。飯田行は、塩尻での14分停車を見直すので、その先の時刻は改正前と変わらない。
中央本線下り、塩山発15時56分については、新宿発15時の『あずさ』の待避駅を竜王だったのを甲府に変更、竜王、塩崎方面への待ち時間を20分だったのを4分に短縮している。甲府発18時02分の下り普通については18時09分に繰り下げ、『かいじ』から接続させる。時刻繰り下げに伴い、松本行だったのを小淵沢行に短縮変更、代わりに甲府発17時45分の小淵沢行を松本行に延長変更させている。なお、甲府での下り列車同士の接続はホーム別接続になる。上りホームの北側にホームを新設して、青梅のような2面3線化しても良さそうだけどね。もしくは松本寄りを切りかけホームにするとか。高尾発17時44分の普通甲府行については、甲斐大和での『あずさ』待避を大月に変更して、接続させる。これもホーム別乗り換えだ。
中央本線上りでは、松本発8時43分の高尾行を甲府行に短縮変更して、26分後の小淵沢発10時28分の甲府行を高尾行に延長変更する。甲府から甲斐大和までは22分繰下げ、甲斐大和から大月までは13分繰下げとなるが、大月から先は改正前と変わらない。延長変更となった高尾行がリリースにある上り『あずさ』から接続を受ける列車で、接続時間は36分から4分に短縮する。
富士急行は、暫定ダイヤで運休になっていた列車の大半を運転再開させり一方、早朝、深夜に見直しを行っている。
早朝は大月発6時32分の運転を再開する代わりに、6時13分の運転を取りやめている。このことで始発を19分繰り下げる。また、大月発8時49分も運転を取りやめている。富士回遊の12分後だから利用率が悪かったかもしれない。10時12分発は10時01分発のトーマスランド号に繰り上げている。土休日はさらに9時58分に繰り上げとなるから、10時00分着の高尾発普通からの接続がなくなる。11時26分の普通は平日のみ運転だったのを土休日も運転とし、毎時2本体制とする。
午後は大月発15時52分のフジサン特急の代わりに普通を運転、その後の列車は時刻繰り下げ、平日運転の大月発16時29分は16時37分に繰り下がり、29分着の東京発『かいじ』から接続させる。18時台は10分発を廃止して、39分発を27分に繰り上げるため、新宿発『あずさ』からの接続がなくなる。深夜は21時台の東桂発着を河口湖発着に変更する。また、大月発23時10分が運休のまま廃止となったので、22時37分発を22時52分に繰り下げる。
河口湖発を見ると、初電の運転を再開するものの、時刻を9分繰り下げる。中央線への接続には影響がない。7時46分発は運休のまま廃止となったが、8時03分発は停車時間を見直し時間短縮、大月着は廃止となった9時01分着より5分繰り上げの8時56分着となる。9時36分発は廃止して、富士山ビュー特急は9時22分発だったのを9時40分に繰り下げる。
河口湖発14時03分のフジサン特急は運休なので代わりに13時59分の普通を運転、15時36分は15時51分のトーマスランド号に繰り下げて、運転間隔を平準化させる。河口湖発21時18分と東桂発22時21分は廃止して、河口湖発22時09分を21時52分に繰り上げる。
しなの鉄道では大きな時刻変更はなかったが、一般列車で新型車両『SR1系』への置き換えが進んだ。『SR1系』は2両4編成を投入、午前3運用、午後2運用となる。しなの鉄道線では6時前に長野から軽井沢へ行った後は、2運用とも軽井沢と小諸の間を往復して、ラッシュピークの長野口を避ける。混雑に対応するには編成数が足りないからだ。同じ現象は阿武隈急行のAB900系が福島乗り入れを避ける時にも見られる。10時台以降は長野口に姿を見せるが、一運用は11時59分に入庫して、午後は3時間前後の間隔となる。北しなの線の方も3時間くらいの間隔となっている。長野着18時45分以降はしなの鉄道線方面だけの運用となり、北しなの線での運用は長野発23時40分の最終豊野行までない。
長野電鉄でも減便を行っている。特急は長野~須坂間で2往復減、須坂~信州中野で1往復減、普通は長野~信州中野で5往復減、信州中野~湯田中で2往復減となっている。
長野発8時51分のスノーモンキー湯田中行は、長野~須坂間を廃止、その代わりに長野発8時42分の普通を接続させる。『かがやき』からの接続が悪く利用率が低迷したのだろうか。9時51分発のゆけむりは2分繰り下げ、繁忙期運転の『かがやき』からの接続を確保する。
13時02分のゆけむりは12時44分のスノーモンキーに繰り上げとなり、『しなの』からの接続がなくなる。14時18分のスノーモンキーは14時27分のゆけむりに繰下げる。17時52分発、19時32分発は、それぞれ8分ずつ繰り下げる。18時00分発となったスノーモンキーは、長野着17時45分の新幹線から接続するようになる。21時02分のゆけむりは運転を取りやめ、22時40分のスノーモンキーは22時14分に繰り上げる。最終『かがやき』からの接続は最終『はくたか』からの接続になり、東京発は50分繰り上がる。
上りについては長野着11時47分のゆけむりを11時36分のスノーモンキーに繰り上げ、長野発11時45分の金沢行『かがやき』に接続させる。長野着14時52分のゆけむりは14時38分のスノーモンキーに繰り上げ、長野発15時00分の『しなの』に接続させる。長野着18時37分のスノーモンキーは長野着18時44分に繰下げ、19時04分の『かがやき』への接続時間を短縮する。
信州中野発18時58分のゆけむり長野行は須坂行のスノーモンキーに短縮変更、信州中野発21時58分のゆけむりは運転を取りやめる。
普通列車は朝時間帯は本数を維持するが、それ以外の時間帯で減便させる。データイムは長野発12時34分の信州中野行を廃止、13時12分の須坂行を信州中野行として12時57分に繰り上げる。また、14時21分の須坂行も廃止する。そのことで45分のタイムラグが発生する。夜は19時00分の信州中野行を廃止して、18時43分の信州中野行を18時50分に繰り下げる。さらに22時20分の信州中野行、23時25分の須坂行を廃止して、終電を30分以上繰り上げる。
信州中野発を見ると、長野方面は特急続行の10時10分発、13時00分発、19時56分発、21時13分発、22時52分発が廃止、22時29分発は長野行を須坂行に短縮している。湯田中方面は18時08分発、19時12分発を廃止して、毎時2本あったのを1本にしている。14時25分の湯田中行は13時45分に繰り上げ、23時19分の最終は22時53分に繰り上げている。湯田中発は14時50分発を14時16分に繰り上げ、18時36分発、19時37分発を廃止している。
上田電鉄では3月28日の全線開通に合わせたダイヤ改正となる。改正前は朝20分毎、データイム45分毎、夕方以降約40分毎だったが、改正後は7時台前半まで約20分毎、10時まで30分毎、データイム60分、16時台から19時台まで約30分毎となった。夕方は少し増えた分、データイムは削減されている。
データイムは60分毎となったが、下之郷交換の2運用は変わらない。下り27分、上り29分だから1運用にするためには2分以内で折り返さなければならず、余裕がない。
下之郷からの朝一の列車は全線開業に伴い、上田着6時25分から6時01分と被災前の時刻に戻った。このことで新幹線に13分で接続するようになり、東京着が40分以上繰り上がった。別所温泉発朝一番の列車も、6時52分から6時47分に繰り上がり、新幹線に8分、長野行のしなの鉄道に11分で接続するようになった。復旧前の最終は上田発22時28分の代行バスが別所温泉行に接続していたが、復旧後は上田発23時17分の下之郷行が設定され、東京からの新幹線から16分で接続する。
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