駅降り行動 日豊本線（延岡～宮崎）

九州旅行3日目、今日は日豊本線の延岡から宮崎の間の駅を駅巡りすることにした。この辺りは以前も巡ったのだが、デジカメだけでなくスマホもバッテリー残量不足で最低限の写真しか撮影してなかった。

延岡のホテルで4時40分起き、普通佐伯行に北延岡から乗るためだ。薄暗い延岡の街を冷たい風に吹かれながら、1時間ほど歩いた。北延岡は海側に出口のある相対式、両ホームは宮崎寄の跨線橋で結ばれている。入口は民家に挟まれわかりにくい。6時05分、787系普通の佐伯行は北延岡駅を出発、乗客は10人ほどだ。2つ飛ばして、県境手前の市棚で折り返す。

市棚は山側に出口のある2面3線、中線は下りの特急や貨物が通過ないし運転停車するので、実質は山側にホームのある2面2線だ。両ホームは宮崎寄りの跨線橋で結ばれている。駅舎はなく、木造のトイレがあるだけだ。駅の逆側には簡易郵便局があった。市棚からの最終延岡行も10人くらい乗っていたが、こちらの787系は半室グリーンなので窓側は埋まっている。北川から4人の乗り込みがあった。
日向長井に7時16分に到着した。日向長井は相対式、大分寄りの跨線橋は海側下りホームと山側上りホームの柵の外側を結んでいる。ここも駅舎はなく、両ホームに上屋付きのベンチがあるだけだ。大分寄りの高いところには道の駅「北川はゆま」が見える。そこに行くには20分ほど坂を上らなければならない。

延岡までの列車がないのでバスで移動することに。google mapで調べたらバス停まで遠回りで15分かかるとのことだったが、線路を越える第４種踏切と国道へ通じる小さな道を見つけて５分で到着した。長井バス停からは朝来た道を通り、延岡には9時24分に着いた。

延岡発9時41分で再び列車の旅、以下の順番での駅巡りとなった。数字は延岡からの駅数。

6財光寺（歩）5日向市－3土々呂－7南日向－1南延岡－4門川－2旭ヶ丘－8美々津－10都農－9東都農－15日向住吉－14佐土原－12高鍋－13日向新富－11川南－17宮崎神宮

南延岡は山側が片面の２面３線、両ホームは宮崎寄りの跨線橋で結ばれている。宮崎方面は島式内側の２番線からの発着が基本だが、朝とデータイムの普通列車の殆どは３番線からの発着となる。大分方面は山側片面からの発着だが、早朝の始発普通佐伯行は１番線からの発車となる。海側には留置線が５本あるが今は使われてない。山側には貨物用の留置線６本がある。
駅舎は山側の中２階ぐらいの高さにあり、跨線橋からは少し降りている。改札を出てすぐのところにガラス戸で仕切られた待合室がある。高い駅舎だが階段は１か所だけ、駅前広場はあるものの駐車用のラインが引かれているだけだ。付近は商業施設が多く、延岡駅周辺より栄えている。また、高校が３校もあるので学生の利用も多い。

旭ヶ丘は狭い山側片面の無人駅、ホーム中程に小さい木造の小屋のような待合室があり、その中に券売機もある。開業は1988年と比較的新しく、駅周辺は新興住宅地になっている。ホームと逆側にはチキン南蛮の店があった。

土々呂は相対式の無人駅、両ホームは宮崎寄りの跨線橋で結ばれている。また、延岡寄りから山側へ横取線が２本分岐していて、保守車両が留置してあった。山側ホームには待合室があり、その上屋が出口を覆っていた。土々呂を出ると、延岡の市街地が途切れ、海から離れた半島の付け根を走るようになる。

門川は山側駅舎の２面３線、両ホームは宮崎寄りの跨線橋で結ばれている。また、延岡寄りから横取線が分岐している。一線スルーなので１番線発着が基本だが、交換待ちのある時は宮崎方面普通が２・３番線から発着する。３番線発着となる宮崎方面は、8時44分、9時59分、11時28分、19時04分、21時02分の５本である。下りは21時43分の普通だけが特急との交換のために２番線発着となる。駅舎は1994年に改築されたコミュニティーセンターで、１階には商工会やギャラリーシアターが入居している。高校が近いので学生の利用が多い。また、朝夜は一部特急が停車する。

日向市は島式の特急停車駅、2006年に高架化された。駅全体には杉の木を使用、線路とホーム中程は一つの上屋で覆われ、側面はガラス張りの開放的なデザインとなっている。そのデザインで駅舎としては日本初のブルネル賞を受賞した。日向市駅をデザインした内藤廣は、のちに高知駅、旭川駅、高山駅のデザインを手がけた。改札は宮崎方面を向いており、その横にはみどりの窓口がある。東口、西口ともに大きなロータリーが整備され、元からあった海側東口にはバス路線が乗り入れる。

財光寺は海側片面の委託駅、開業は1989年と宮崎県内では空港駅に次いで新しい。職員が宮崎寄りにある小さな家のような駅舎で時間限定で業務を行っている。駅前は小さなロータリーになっており、それに隣接して駐輪場がある。日向市の市街地の続きで、駅周辺は民家が密集している。

南日向は海側に駅舎のある相対式の無人駅、宮崎寄りにずれている山側ホームとは跨線橋と結ばれている。駅舎は2000年に改築、２階建てのコミュニティーセンターの一角に待合室がある。海沿いなので駅近くには海水浴場がある。

美々津は山側片面の２面３線の無人駅、両ホームは宮崎寄りの跨線橋で結ばれている。駅舎は木造瓦葺の小さなものだ。ここも一線スルーで基本的に１番線発着、交換待ちのある時は宮崎方面は２番線発着、延岡行は３番線発着となる。但し、8時14分の西都城行は３番線発着となっている。美々津を出るとリニア実験線が平行するようになる。

東都農は相対式の無人駅、両ホームはほぼ宮崎寄りの跨線橋で結ばれている。出口は山側、跨線橋と待合室の間にある。周辺の民家はすくなく、田園風景が広がっている。以前はリニアの資料館もあったようだが、今はその影もない。18時台の交換は１番線に延岡行、２番線に南宮崎行が発着するが、19時台はその逆となる。

都農は島式の委託駅、山側駅舎とは宮崎寄りの跨線橋で結ばれている。また、延岡寄りからは横取線が分岐して荷下ろしホームにつながっている。一線スルーにはなっていないので、１番線が延岡方面、２番線が宮崎方面と分かれている。駅舎は2017年に改築され、事務室横には都農町の観光案内スペースが確保されている。利用がそれなりにあるようで、早朝深夜は特急が停車する。駅前広場はキレイに整備されており、車が乗り入れることができる。

川南は島式、山側の駅舎とは宮崎寄りの構内踏切で結ばれている。１線スルーなので、交換がない時は１番線、ある時は２番線、普通列車同士の場合は宮崎方面が２番線発着となる。駅舎は1989年に改築されたレンガ造風のもの、委託駅で窓口業務は6時20分～17時30分まで行われる。駅前広場はなく片側１車線の県道に面している。

高鍋は島式の特急停車駅、山側駅舎とは宮崎寄りの跨線橋で結ばれている。１線スルーなので、一部の宮崎方面が１番線発になることもある。駅舎は木造モルタル製、特急停車駅だが委託駅で、窓口業務は平日6時40分～19時00分、休日7時05分～18時15分となる。高鍋という文字は駅舎入り口ではなく、駅前広場真ん中の植え込みにあるという、全国でも類を見ない珍しい構造だ。

日向新富は島式、山側駅舎とは宮崎寄りの跨線橋で結ばれている。２番線が本線の１線スルーで、１番線はデータイムの延岡行や朝時間帯の宮崎方面が使用する。駅舎は1992年に改築されたもの、待合室には観光案内パネルが飾ってあった。委託駅で窓口業務は6時25分～16時までとなる。駅前広場はロータリーが整備、航空自衛隊の新田原基地が近いので広場に隣接して飛行機が飾ってある、

佐土原は山側片面の２面３線の特急停車駅、両ホームは宮崎寄りの跨線橋で結ばれている。駅舎側の１番線は宮崎からの折り返し列車専用で延岡寄りは車止めになっている。その先は貨物ホームだったが、今ではオフレールステーションになっているので、鉄道は使われていない。特急停車駅だが委託駅で、窓口業務は平日6時40分～18時50分、休日7時10分～17時50分となる。駅前広場はラインだけで仕切られ、タクシー数台が常駐していた。佐土原からICカードが使えるようになる。

日向住吉は一線スルーの島式、山側駅舎とはほぼ宮崎寄りの跨線橋で結ばれている。駅舎はステンドグラスの入った洒落たもの、委託窓口は平日朝と土休日午前に営業する。駅前広場は、車の折り返しができず、ほとんどが駐輪場になっている。周辺は住宅街、少し離れた所に高校があるので学生の利用客が多い。特急は朝の宮崎方面と夜の延岡行が２本ずつ停車する。

蓮ヶ池は山側片面、ホーム中程に上屋付きのベンチがあり、簡易ICカード改札が設置されている。この駅も1986年に設置された比較的新しい駅だ。

宮崎神宮は一線スルーの島式、宮崎寄りからは電留線が２本分岐している。延岡行は１番線からの発着が基本だが、交換の時などは２番線からの発着となる。宮崎寄りに待合室があり、自動券売機、簡易ICカード改札が設置されている。出口は１番線を構内踏切を渡った山側で、道路までは鳥居が並んでいる。以前は神宮を模した駅舎があったが、今では解体されその跡地は駐輪場になっている。特急は、朝の大分行１本と夕夜の大分発２本が停車する。

宮崎神宮駅から宮崎駅まで歩いた後、宮崎発19時44分の特急ひゅうがで延岡へ、783系の車端だったのでジョイントの衝撃が大きかった。