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しーさるの鉄日記

信濃松川から南松本経由で軽井沢へ

南豊科から25分乗って、信濃松川に12時03分に到着した。信濃松川は島式の業務委託駅、1915年の開業当時から使われてきた駅舎を、2010年に安曇野ちひろ美術館風にリニューアルしたが、2019年2月には駅舎自体も改築し、今の形となった。2010年のリニューアル時に設置されたスリットのもつ外壁はそのまま新駅舎に引き継がれた。よって駅入り口は変わらず、その後ろの建物が改築された形だ。新駅舎は左に高く上がった屋根が特徴、地元産のヒノキを使い、太陽光発電で電力を賄っている。駅右手には、観光協会の建物があり、そこで自転車を借りれば10数分ほどで安曇野ちひろ美術館へ行くことができる。ちひろ美術館に隣接する公園には、長野電鉄や上田交通を走っていたモハ604、デハ二201をながでん広場から移設して、静態保存されている。今日は時間がないだけでなく、天気も悪いから、またの機会に訪れたいところだ。

信濃松川発12時19分の列車で折り返し、松本には13時03分に戻ってきた。14分発の茅野行に戻ってきて、南松本には13時17分に到着した。南松本駅は2021年1月に新駅舎に建て替えられた。新駅舎は木造、CLTパネル工法という複数のひき板を繊維方向で直交させる工法を用いて建てられた。CLT工法は、旗の台駅の池上線ホーム屋根や姫新線勝間田駅の駅舎に使われているだけで、鉄道施設としてはまだ珍しい工法だ。駅のコンセプトは『山と谷が織りなす風景』、入口の大きな庇で山を表現している。正面は白壁、側面や屋根が黒となっているのは、松本城をイメージしているとのことだ。板張りの待合室の特徴的な形のベンチはCLTパネルの端材を活用している。駅舎は新しくなったものの、駅前広場は整備はされておらず、アスファルトの所々に水たまりができている状況だった。中央東線、中央西線のタイムラグにはまり、30分以上の待ち時間、イオンやイトーヨーカドーが徒歩圏内にあるものの、雨が強くて諦めた。駅左手のそば屋で昼食とすることも検討したが、傘をさしている人の行列が、仕方がないので右手のコンビニで昼食を買った。

南松本からの普通は上諏訪で遅延の『あずさ』に抜かれたため、7分遅れの13時54分発となった。松本からは、中央本線経由でなく、篠ノ井線、しなの鉄道、北陸新幹線で帰ることに。軽井沢周辺の様子を見たかったからだ。当初計画では、池袋から軽井沢まで夜行バス、上田に泊まった後、松本までバス、アルピコ交通に乗った後、信濃大町からアルペンルートで富山へ抜けるものだったから、軽井沢での時間が確保されていた。

まず、『しなの』の自由席で篠ノ井へ向かうことに、チケットレス特急券の対象外なので、南松本駅の券売機で特急券を買っておいた。南松本からの普通が2番線着、『しなの』が3番線着と対面接続なので、階段を上がる必要はなかった。4番線には臨時のあずさ74号が停車中、充当車両はE257系5000番台の9両、緑色のE257系だが、会社帰りに見る『四万・草津』の5500番台は5両だから違う編成だ。E257系5000番台は、元々『あずさ』の編成だったから、定期『あずさ』が塗色を変更して臨時『あずさ』に充当されるということになる。普段は見れない非貫通の方を撮影すべきだったが、『しなの』の自由席の位置は貫通の塩尻寄りだから仕方がない。『しなの』とE257系『あずさ』の並びを撮影したので自由席を乗ったのは最後の方だったが、数席しか空いてなかった。今年3月に松本~長野間の高速バスが廃止になった影響なのだろうか。場所によっては、クルマで長野道松本や長野道安曇野に駐車して、伊那からの高速バス利用になるけど、本数が少ないし、長野くらいの距離だったら、直接クルマなのかと。松本発14時06分、坂北駅で数分停車して名古屋行『しなの』と交換する。篠ノ井には3分遅れの14時54分に到着、向いのホームに停車中のしなの鉄道普通より先に発車する。篠ノ井では時間があったので、朝と逆側の西口を散策した。

篠ノ井からは昨日から3度目のしなの鉄道、15時18分の小諸行に乗車する。SR1系の2両ワンマンだったが、座ることができた。大屋から先は、昨日は通らなかった区間になる。小諸着16時10分、到着して3分後に軽井沢からの115系3両が向かい3番線に入線する。16時台と18~20時台は、小諸乗り換えとなり、島式の2番線、3番線でホーム上接続となる。小諸発16時20分、利用者はさらに少なくなり車内はガラガラだ。小諸が標高664mだが、軽井沢は942m、22kmで278m上がることになる。特に御代田は824mに対し、信濃追分は957mと6kmで130m以上登ることになる。

軽井沢には16時45分に到着した。軽井沢駅を最後に降りたのは2011年、その7年後に旧駅舎を再築した『(旧)軽井沢駅舎記念館』がしなの鉄道の駅舎としてリニューアルされた。リニューアルに伴い、入場料を払わないと入れなかった旧駅舎の中に、券売機と改札を設置した。このことで、北側からペデストリアンデッキと橋上駅舎の階段を上り下りすることなく、新幹線開業前のように電車の利用ができるようになった。待合室には水戸岡デザインの椅子が設置されたが、天気のせいか暗かった。展示室のあった場所は、待合室のさらに奥で桜井甘精堂がカフェを営業していたが、コロナ禍の影響か2年で撤退して、2021年8月からはプリモフィトというイタリアンのレストランが入居している。記念館の管理事務室は駅事務室に、7時25分から11時25分まで駅員が配置される。2階の貴賓室は『ろくもん』利用客専用の待合室として、水戸岡デザインの家具が設置された。駅舎の面する旧1番線ホームは、改修前は駅の外だったので、列車の発着するホームからでなく、駅舎の脇から出入りするような形だったが、記念館が駅舎となったので、旧1番線ホームも駅構内となりホームと繋がるようになった。旧1番線に静態保存しているEF63の横川寄りには、線路と同レベルに降りる階段とモーターカーがあったが、それらは撤去、その一部は森の小リスキッズステーションin軽井沢という小さな遊園地となった。ただ、森の小リスキッズステーションin軽井沢もコロナ禍の影響で閉鎖、2013年から保存されていたクモハ169-6は黄色く塗られてイエローキッズ電車として注目されていたが、2021年に撤去された。ただ、横川寄りの線路跡は2026年春のオープンを目指して、商業施設の商業施設の工事を行っている。なお、橋上駅舎側の入り口も駅看板などがリニューアルされ、エキナカの土産物屋などが整備された。

軽井沢発16時56分の各駅停車『あさま』で帰ることに、上田まで各駅の『はくたか』の8分続行だが自由席は半分以上が埋まっていた。中央線快速で人身事故があったようて、乗っている『あさま』が大宮に着くころ、先ほど見た『あずさ74号』はまだ立川辺りを走っていた。軽井沢を経由したのは正解だった。上野には18時06分に到着した。

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