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しーさるの鉄日記

サンライズ出雲で米子へ

今年は、バースデー休みが金曜日なので、休前日はチケットが入手しにくい寝台特急『サンライズ出雲』に乗ることにした。計画自体は、金曜日にバースデー休があるということがわかった数年前からあった。9月に285系が車庫で事故に巻き込まれて損傷、平日の一部にサンライズ出雲が計画運休になった時は焦ったが、修理は何とか間に合った。

『サンライズ出雲』に乗り遅れるのが嫌なので、早目の行動を取ることに。地元からは常磐線一本で行けるが、ホームドアがあり、移動時間が減るつくばエクスプレスで秋葉原へ向かうことにした。秋葉原から東京駅までは30分歩くことも考えたが、普通に山手線を使った。東京駅には21時前に到着、発車まで50分以上の余裕があった。乗車券を購入してなかったので、まずみどりの窓口へ、この時間で数人くらいが並んでいた。この時間になると、東京駅の他に品川、渋谷、新宿、池袋、上野しか窓口は開いてない。10分ほどで切符が買えて時間を持て余したので、高速バス乗り場へ。木曜日だが、大阪への夜行バスは全て売り切れていた。サンライズ出雲が運休だったら、翌朝の新幹線に乗るしかなかっただろう。サンライズ出雲は出発25分前の21時25分に客扱いするので、21時半過ぎにホームへ向かった。

『サンライズ出雲』は、事前予約のできるノビノビ座席に乗ることにした。個室を5489で10時打ちというのも可能だったけど、ノビノビ座席を事前予約して個室を10時打ちするのに少し気が引けた。それに寝台料金がビジネスホテルに泊まるのと大差がないし、大阪~九州間のフェリーに比べても繁忙期以外は変わらない。ノビノビ座席はカーペットに雑魚寝だが、あまり気にならなかった。

宇都宮線の人身事故で、上野~東京間の高崎線、宇都宮線は運休、常磐線は品川への乗り入れは通常だったが沿線火災でダイヤが乱れていた。サンライズに乗った時間には、上野~東京間の直通運転は再開しており、対面の国府津行も時間通りに上野方面から入線してきた。

東京駅発は時間通りの21時50分、しばらくは50キロくらいで走るが、品川駅を通過すると加速して、100キロ前後で走行する。横浜を出発すると80キロで走行、大船で普通を抜いた後は90キロまで加速するが、再び80キロに戻る。茅ヶ崎から平塚までは60キロで普通を追う。平塚通過後は100キロまで加速するが、数分後には70キロで流している。23時に小田原を通過すると、おやすみ放送が入る。そのあとも60キロ程度でゆっくり走る。熱海着23時21分、東京駅からは91分かかり表定速度は69キロ、『サフィール踊り子』より14分余計にかかり、昭和30年代の客車昼行特急『はと』よりも4分遅い。以前は東京発22時00分だったが、2021年改正でJR東海管内のスジを変えないで、東京発を10分繰り上げたため遅くなった。時刻が繰り上げる前も東京から熱海まで81分と客車時代とは変わらなかった。

熱海を出発し、丹那トンネルを抜けた後もスピードをあまり出さなかった。とはいえ、熱海から沼津までの表定速度は86キロ以上だ。沼津を出発すると線形が良くなり110キロ近く出すようになる。静岡では右隣に外国人が乗ってきた。全席が売り切れという車内放送だったが、左隣2つは空いたままだった。眠りについてから浜松で客扱い、沼津から浜松までは92分、表定速度は85.4キロになる。

起きたのは4時過ぎ、山崎辺りを走行中だった。4時27分、大阪で2分の運転停車、東京駅からは6時間37分、新幹線開業直前のこだまより7分遅いが、先述の2021年改正以前はこだまより3分速かった。大阪を出ると110キロ以上で走行する。4時48分、90キロで三ノ宮を通過した後、30キロまで速度を落とし、神戸を通過した。舞子付近を80キロ程度で通過、明石海峡大橋は分かりにくい。年末に見れるからいいのだけど。110キロ前後で加古川を通過、姫路には5時27分と2分遅れで着いて大阪からの所要時間は1時間丁度だった。データイムの新快速より2分速いが、同区間を最短54分で走る『スーパーはくと』よりは遅い。静岡からの所要時間は5時間05分、客車時代の5時間55分より50分も短縮している。加減速がよくなり、最高速度が引き上げられたのは大きい。始発は動き出す時間帯で、普通岡山行にはすぐに接続する。

上郡を出ると、カーブがあるため、80キロ以下に落ちる。しばらく走り、6時くらいに急停車、鹿と接触したとのことだ。北海道だったら15分くらいで動き出すけど、本州であまりない事例のためか、中々動き出さなかった。上郡にジビエ料理の店があるくらいだから、それなりに鹿は生息していると思うのだけど。30分ぐらいして運転士が確認の放送、40分以上経ってからそろそろ運転再開しますとの放送が入ったが、動き出したのは1時間以上経ってからだった。20分遅れた時点で乗る予定の米子からの倉吉行への接続は消滅、そのあとは2時間近く後だから、あまり早く動き出しても米子で暇を持て余すだけになってしまう。寝台だから横になった姿勢で運転再開を待てば十分だけど、眠って待てばもっとよかった。どっちみち、運転再開がある程度遅れても、今日行く場所は1箇所だけでその営業時間に間に合えばいいのだから、気分的には余裕があった。サンライズ出雲が運休になる可能性も考えていたくらいだから、『サンライズ出雲』に乗れた時点で今回の旅行の目的を半分くらい果たしたようなものだ。

1時間以上経って運転再開、100キロ前後で飛ばして、岡山着は67分遅延の7時34分に到着した。前に連結しているサンライズ瀬戸が瀬戸大橋線の他列車に詰まって中々発車できないのではと心配したが、ダイヤ通りに7分停車して、41分に発車した。
倉敷を出て、山陰本線に入っていく。先行の普通新見行が遅延したため、伯備線はゆっくり走行、備中高梁着は78分遅れの8時32分、遅れは10分拡大した。備中高梁で詰まりの原因となった普通新見行を抜いたが、新見までもゆっくり走行、新見には79分遅れの9時02分に着いた。備中高梁から新見までの表定速度は61キロほどだ。備中高梁以北は、井倉から石蟹間の4.5キロを除いて単線になる。武庫以外は交換可能、長いのは備中神代~足立~新郷間の6キロ前後、黒坂~根雨間の7.6キロ、根雨~江尾間の6.8キロ、岸本~伯耆大山の6.1キロくらいであとは5キロ以内に収まっている。

9時25分、新郷で運転停車、すぐに上りやくもが通過したため、停車時間は1分足らずだった。全長1146mの谷田峠トンネルで鳥取県に入り、9時37分に下石見信号場で空交換、時刻通りだったら、やくもと交換していたことになる。50分黒坂着、発車までお待ち下さいの案内があったが、すぐに発車した。9時59分根雨着、運転停車の上りやくもと交換する。本来のダイヤならこの上りやくもは、後続の下りやくもと交換するダイヤだが、それが14分遅れていたため、サンライズ出雲と交換ができた。やくも同士の交換は根雨から黒坂に変更となった。それにしても、さっきから上りとの交換のタイミングがいい。待たされて、遅延が拡大すると思っていたけど、備中高梁まで普通が詰まらなくても、同じ時刻になっていたかもしれない。10時11分、上溝口信号場で空交換待ち、本来のダイヤだったら、やくもと交換していた。新見から上溝口信号場までの表定速度は51キロ、最高速度70キロで流していたのではないかと思われる。平地に入ると、カーブが少なくなるため、90キロくらいまで出すようになる。上溝口信号場から米子までの表定速度は73.8キロへと上がる。

米子には定刻では9時05分になるところが、10時28分の到着に、83分遅延と備中高梁より遅れは5分拡大した。乗り継ぎの倉吉行は予定では9時24分発への19分接続だったが、11時20分発への52分接続となった。以前は10時49分の快速があったが、2022年のダイヤ改正で廃止となった。ただ、接続時間が長くなった分、米子駅周辺がじっくり巡れるようになった。10時36分発の岡山行やくもを1番線で撮影していたら、2番線に出雲市行やくもが13分遅れで入線してきた。『サンライズ出雲』の8分後追いだが、列車位置を確認したら、出雲市まで『サンライズ出雲』を追い抜かなかった。

『サンライズ出雲』は久しぶりに乗ったのだけど、乗るのはこれが最後の可能性が高い。駅巡りが終わり、旅行の機会が減ったというのもあるし、西へ行くには、新幹線、フェリーを使うことが多くなったというのもある。車齢的にも30年を越えて、いつ廃車にはるかわからない状況だ。同時期デビューの383系も5年後には置き換えられるし。

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