JRグループ、2018年3月17日ダイヤ改正、八王子支社、横浜支社関係の改正概要は以下の通り。
★平日朝ラッシュ時の武蔵野線において、吉川美南発727の東京行きを新設する。また、府中本町発827の『むさしの号』大宮行を20分繰り上げ、807発とする。
★平日早朝に青梅発539の青梅特快を増発する。なお、大月発初電車から中央線快速に乗り継ぐと、国分寺でこの電車に接続する。
★平日の南武線において、川崎発2220の稲城長沼行を1分繰り上げた上で、立川まで延長運転する。
★平日の横浜線において、朝ラッシュ時の根岸線への直通列車を約10分間隔で等間隔化させ、横浜中心部への通勤の利便性を図る。また、東神奈川着842の列車を桜木町から磯子へ延長変更する。
夜間については東神奈川着2303を桜木町行に延長変更する。それに伴い大船発2254の八王子行は桜木町始発に短縮変更する。
★下り『アクティー』の設定時間を見直し、普通との接続駅は国府津から平塚に変更、藤沢でも湘南新宿ラインに接続するようにして辻堂への利便性を図る。
★現行E351で運転している中央ライナー1往復をE257で置き換える。
★青梅線の青梅以西において、平日15時台、土休日18時台の1往復を廃止する。
★平日の八高線において、拝島発1743の箱根ヶ崎行きを新設して、40分以上のブランクをなくす。
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メガグループに少し動きがあっただけの首都圏のダイヤ改正。上野東京ラインの開業して3年、他地方や私鉄に比べると大きな改正ではない。まず、東京西部を中心とした地域から。
武蔵野線は、2015春改正で吉川美南発700の始発を新設して以来のダイヤ改正、この2015春改正で新設された吉川美南始発は西船橋止だが、来年の改正で新設となる吉川美南始発は東京まで乗り入れ、828というラッシュ時間帯に到着する。この吉川美南始発の設定に伴い、後続の東京行は数分ずつ繰り下げ、西船橋発では5分毎に東京行が3本連続することになる。
この時間帯の新松戸から東京までの所要時間は50分、対して常磐緩行線に乗れば40分ほどで大手町に着く。だが、目的地が東京駅の南側だったら、武蔵野線に乗った方が優位になることがある。定期代も大手町まで乗ると安くなるが、西日暮里から東京までJRを使うと高くつく。
『むさしの号』は朝の大宮行が繰り上げ、大宮に8時44分に着くことで、9時出勤の通勤客の利便性を高くする。現状、大宮に8時43分に着くには、12分早い武蔵野線に乗って、南浦和では2分で乗り換えなければならないわけだが、この時間帯の設定でそれも解消される。新幹線への接続状況を見ると、850のMaxとき、902のかがやき、906のはやこまといったところだ。『むさしの号』はデータイムでいいから毎時1本設定すれば、立川~大宮間を結ぶインターシティになると思うのだけど。
青梅特快は、青梅539発を設定して、新宿には635に、東京には650に到着するようになる。現状、青梅線内ではこのスジを快速が走っているから、快速から青梅特快への格上げという形なる。よって、この青梅特快が立川を出た直後に、豊田始発の快速が新設されるのではないかと思われる。立川発は609で新宿着は635、今の朝一の中央特快より10分早い。東京着は650、7時丁度のMaxときに乗り継ぐことができる。
南武線は夜間時間帯の延長。稲城長沼から先での23時代の18分ブランクをなくす。といっても、その次は20分以上のブランクなのだが。この列車の延長により、分倍河原23時着の京王特急からの接続時間が14分から4分に短縮される。また、終点の立川では最終『かいじ』に接続することになる。
横浜線は、朝ラッシュ時に根岸線直通列車の変更、それに伴い京浜東北でも行き先変更が行われるのではないかと。朝ラッシュ時の桜木町方面への流動って、京浜東北の鶴見方面からと横浜線の鴨居方面からでは、どれくらいの比率になるのだろう。京浜東北は、東神奈川でなく、蒲田と鶴見で折り返すことで、横浜線の乗り入れ枠を確保しているのだな。それを数本東神奈川まで延長して、横浜線からの直通に接続させればいいのに。
快速『アクティー』は先行する普通との間隔を短縮するようで、待避駅を国府津から平塚に変更。3年前の上野東京ライン開業時に平塚待避だったのを国府津待避にしたわけだが、今回の改正ではそれを元に戻すことになる。追い抜く相手は東京まで9分前を走る列車、上野で『ときわ』と干渉することを考えると、『アクティー』はあまり繰り上げられないから、先行する列車を東京、横浜で数分停車させることになるのではないかと。追い抜かれた後のタイムロスを考えると、1駅通過快速から乗り換えた場合の時間短縮はほとんどないのだな。追い抜きはなしにして、有効列車を増やした方がいいと思うのだけど。
中央ライナーのE257統一は、中央線特急からE351が撤退することによるもの。現行の9号に使われているE257系11両で7号のE351を置き換えて、9号にはE257系9両が導入される。翌朝の2号はE351系の12両だったのがE257系9両に変更、定員は普通車663名グリーン車50名から、普通車530名グリーン車28名へ減らされる。八王子発が616と早朝の設定だけど、利用率はどれくらいなのだろう。
青梅線の本数削減は、乗降客数を見る限り、千葉の末端と変わりないから仕方ない。土休日の18時台に、20分以下の運転間隔というのは確かに輸送力過剰。青梅駅の改良工事が終わる2019年秋以降にはさらなる動きがあるかもしれない。
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