しーさるの鉄日記

東急大井町線3/30ダイヤ改正とライナー設定


東急電鉄の大井町線の3/30改正概要は以下の通り。

◎平日のみ
★朝ラッシュ時において、各駅停車1本を急行に格上げ、急行を12分間隔から9分間隔に短縮させる。それに伴い、急行に追い抜かれない各駅停車をなくし、混雑を平準化させる。
★平日18~19時台に各駅停車を2往復増発する。また、19~21時台の急行溝の口行3本を長津田まで延長運転する。

◎平日・土休日
★急行を7両編成で統一させる。
★平日10~15時台、土休日10~19時台に、大井町線の緑各駅停車(二子新地、高津通過)を毎時2本増発する。

また、今年の冬までに、6020系7両編成のうち、1両をロングシートからクロスシートへ転換できる車両で置き換え、大井町線で座席指定サービスを行なうことを発表した。運転区間は、大井町から長津田までで、平日19時半から23時までに大井町を発車する急行5本程度を、座席指定列車として運転させる。

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去年10月、春に輸送力増強を行なうことを発表していた東急大井町線、その時に6020系の導入、急行の7両化と朝の増発、データイムの各停増発に触れていたが、今回の改正のプレスリリースでは増発本数などが明らかになった。

朝ラッシュ時の急行を毎時7本にすることは、去年10/27のブログにおいて運用数から予想していた通りだった。36分間の本数で見ると、急行3本各停9本だったのが急行4本各停8本に、各停1本が急行に格上げする形となる。各停は、上野毛待避、旗の台待避、待避なしの3パターンから、上野毛待避、旗の台待避の2パターンへ、リリースによると、このことで無待避各停の混雑緩和を図ることとする。改正前ダイヤを見ると、無待避各停は、溝の口、二子玉川では急行の3分後追い、上野毛から先も上野毛待避の3分後追いとなるから、そんなに混まないと思われるが、溝の口で急行に座れなかった客が結構乗るのではないかと思われる。今回の改正では、急行の輸送力が5割ほど強化されるので、座席数も当然増える。そのことで急行の後を追う各停の混雑が緩和されると思われる。急行の座席数増強を考慮すると、6020系は1両がクロスシートに変わるロングシートに置き換わるので、京王5000のようにピーク時の運用を避けた方がいいと思う。

大井町線において、急行の増強により各停の待避を増やしたというのは、田園都市線において急行を二子玉川以東で各駅停車化、つまり準急にして桜新町待避をなくしたのと対照的だ。大井町線は田園都市線の混雑を緩和するための路線だからな。今回の改正で、急行の二子玉川から大井町間の所要時間は22分~23分、改正前より1分から2分遅くなっている。各駅停車が減っているのに少し意外。

データイムに各停が増発して、急行の運転間隔が偏るというのも予想していた通り、大井町発で見ると、平日:急09、緑12、青19、土休日:急01、青05、緑12だったのが、平日土休日ともに、急06、青08、緑14、急18、青22、緑26、緑31となり、青各停の旗の台待避はなくなる。

田園都市線もパターンを変えるから、平日データイムの大井町線急行と田園都市線急行の2分接続は崩れることになる。代わりに大井町線急行の半数が田園都市線準急に3分で接続する。田園都市線急行と比較して空いている準急に接続させたというのは、いい見直しだ。土日は改正前もこのパターンだったが、平日は新たにこのパターンになる。大井町発06の急行は、二子玉川での接続相手は各停だが、土日のみ長津田まで延長運転を行なう。



あと特筆すべきは、下り青各停の半数が田園都市線各停と入れ替わり、二子玉川で田園都市線急行から接続を受けるようになったことか。逆に青各停は田園都市線急行に接続するのだろうか。青各停の着時刻と田園都市線急行の発時刻が同じになっているけど。

平日夕方時間帯は、夕ラッシュ時に各駅停車を増発した。そのため、急行と急行の間の各停の本数が4本になっているところがある。朝ラッシュ時は急行増発、夕ラッシュ時は各停増発で混雑緩和というところなのだろう。急行長津田行きについては、改正前の大井町発2014、2105、2227、2251、2309の5本に、1930、2030、2120が加わった。

そして、改正直前に大井町線にライナー設定のニュースリリース。ライナー列車は専用の新型車両で列車ごとに設定されるという固定概念を捨てないと、思いつかない内容だ。>1両だけ置き換え。ロングシート車両を、ロング・クロス変換可能のデュアルシートに改造したというのは、近鉄の他に仙石線205があったけど、それを1両だけ置き換えるという発想にはたどり付かなかった。しかもデビューしたばかりの車両を置き換えて。大井町からの所要時間は、鷺沼までが最短25分、長津田まで40分、京王ライナーだと聖蹟桜ヶ丘、八王子までの所要時間、拝島ライナーだと小平、武蔵砂川までの所要時間に匹敵するから、それなりの需要はあると思う。料金はS-TRAINの350円と予想、乗降は全ての急行停車駅で行うのではないかと。1両だったら、チェックはすぐにできるし。
リリースでは5本くらいの設定とあるから、改正増発分を含めた、大井町発1930、2014、2120、2227、2309が、一部指定の6020系になるのではないかと。長津田から大井町は回送扱いになるだろう。

今回は、地下鉄に乗り入れない大井町線での設定となるけど、これで需要が見込めれば、メトロと直通する東横線、田園都市線、目黒線(→相鉄方面)への設定をするのではないかと。東横線は土日朝夜に設定されているけど、東急線内での需要はどうなのだろう。

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