東武鉄道では本日、南栗橋車両管区で東武ファンフェスタを開催することになった。
今年は、SL大樹に使われるC11が定期検査で車両管区内の検修庫に入場しているため、その見学会を事前応募制で行なう。SL検修庫見学会は30分毎に8回行い、1回約150名が参加可能、参加費は500円で来場記念証が付く。それ以外にもヨ5000形、軌陸両用型架線作業車の体験乗車などを事前応募制で行う。
鉄道グッズとして、運転士用カバン[レプリカ]「70000系デザイン」仕様を限定販売、日光詣スペーシアや20400型など7種類を並べた車両撮影会も行なう。競技館ではプラレールの展示や即売会を実施、春日部工業高校の機械科が制作した5インチ「ミニリバティ」の体験乗車も行なう。
ツアーは500系のローレル賞受賞記念のものと、小田急沿線からのもの、2コースを用意する。500系は館林から1時間14分かけて南栗橋まで運転、途中経由するルートは明かされてない。小田急沿線からのものは、北千住で集合、東武ファンフェスタを見物した後、『きぬ』と『メトロはこね』を乗り継いで小田急沿線に戻るコースになっている。なお、2コースとも既に完売している。
また、日本鉄道保存協会が保存していたC11形蒸気機関車を復元することも発表した。今回、復元することになったC11は1947年製造、1957年まで滋賀県の江若鉄道で活躍した後、北海道に渡り雄別炭礦鉄道、釧路開発埠頭で貨車をけん引、1975年に引退した後、江別市東野幌町の倉庫の中で40年以上眠っていた。東武鉄道ではこれを日本鉄道保存協会から約400万で購入、今月8日に倉庫から搬送して、南栗橋まで輸送、2020年冬を目途に復元することに挑戦することになった。この復元で、「SL大樹」を運休することなく走らせることが可能になるだけでなく、他線区で走らせることも可能となる。
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まず、毎年恒例となった東武ファンフェスタから。
去年は鬼怒川まで行かないと見れなかったSL大樹用のC11だったが、今年は定期検査期間にファンフェスタが開催されるために、検修庫とともに見物できるようになった。検修庫を見物できるのは初めてではないかと思われる。南栗橋のファンフェスタでC11が見れるのは、SL大樹運転前の撮影会以来で2年ぶりとなる。来年も定期検査期間だったら見ることができるし、再来年は後述のC11お披露目になるかもしれない。11/25まで営業運転しているから定期検査をずらせば少し走らせることができると思うけど、そうすると2月の3連休からの営業運転に間に合わなくなるから難しいか。見学は1200名ぐらいが可能だが、それなりに人気が出るだろう。
車両撮影会は、去年の内容から1800系と8000系がなくなり、代わりに350系、20400系を入れたもの、1800系は仕方ないとして、東武の顔である8000系がなくなったのは寂しいような。メトロ13000や東急2020といった乗り入れ新車は参加しないのか。5年くらい前まではメトロ08や東急5000が撮影会に参加していたけど。プラレール展示会が初めてというのは意外、こういう車両基地公開ではやっているところが多いけど。高校生が作ったミニ列車の体験乗車も初めて、ミニリバティは今回のイベントに合わせて作られたものではなく、去年年末に完成し、スカイツリー近くで本社社員も乗せた列車だとのことだ。高校生の作った東武の車両というと川越工業高校が頭をよぎるけど、学校が比較的近く、場所を取らないミニ電車を選んだのだろうか。
ミニ電車、プラレール、家族向けに特化している一方、花上館長のステージイベントがなくなっている。毒舌とオフレコの裏話でファンフェスタの名物だったのに。花上さんは日本鉄道保存協会の理事だから、後述のC11復元についても裏話がありそうだ。
500系ローレル賞記念ツアーは、館林から南栗橋車両管区まで運転、去年は北千住から久喜、岩槻を経由して2時間4分かかったから、今年は岩槻だけを経由する感じになるのではないかと。スカイツリーライン上りからアーバンパークラインへ入るのは、ツアー列車でしか味わえない。走行時間は去年より40分も短くなったのにも関わらず、旅行代金は12,000円から13,500円に上がっている。
小田急からのツアーは、去年は往路がロマンスカー利用で小田急線沿線集合、鬼怒川温泉解散となっていたが、今年は復路がロマンスカー利用で北千住集合、小田急線沿線解散となった。北千住集合は8時15分、本厚木発6時28分の直通急行を利用すれば、北千住には8時前に着くことができる。また、その10分後の『モーニングウェイ』に乗っても、ギリギリだが間に合うことができる。代金は去年とほぼ同額、鬼怒川温泉まで行けるだけでなく、SL大樹にも乗れたのに比べると、値上げということになる。
『SL大樹』用蒸気機関車の追加投入は以前から噂されていたものの、どの機関車を持ってくるかは読めなかった。それ以前に、静態されている機関車を復元するというのも読めなかったし。復元対象となる機関車が、江別の山田コレクションの倉庫から見つかったのは2011年、東武のSLプロジェクトが始まったのがその数年後だということを考えると、譲渡してもらう機関車の候補の一つとして目星が付いていたかもしれない。機関車は苫小牧、大洗フェリーに積み込まれ、先週水曜日に南栗橋に搬送されてきた。搬入されてきた機関車をネットニュースで見ると、40年以上の時のせいか、思った以上に錆びついて埃をかぶっている状況、これを2年以上かけて復元するとのことだ。前述の東武ファンフェスタの検修庫公開では、2台の蒸気機関車がビフォアフター的に並ぶのだろうか。
蒸気機関車が2台体制になることで、『SL大樹』は平日を含めて毎日の運転が可能になる。現状では1台しかなく、故障したら『DL大樹』が運転されているからな。リリースでは他線区での運転が可能みたいなことが書いてあるけど、その場合の客車をどこから調達するか気になるところ。『やまぐち号』のように新製するのだろうか。まさか、8000や20000を改造するとか。下今市以南の平地区間で、スピードを出すC11は見たいところだな。鬼怒川線だとゆっくりした走行になってしまう。
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