南海電鉄では4/6にダイヤ改正を行った。改正概要は以下の通り。
●平日朝に特急ラピート1往復を増発させる。(難波発6時30分、関西空港発7時29分)
●土休日夕方から夜の区間急行和歌山市行3本を空港急行関西空港行に変更する。それに伴い、普通関西空港行3本を和歌山市行に変更する。
●特急サザンの和歌山市駅発車時刻を0分、30分に統一する。(平日:8時30分~21時、土休日:始発~22時)
●空港急行のうち、平日6往復、土休日8往復を6両から8両に変更する。また、朝夕を中心に、普通列車の一部を4両編成から6両編成に変更する。
●尾崎駅1・4番線の使用を再開し、特急・急行と区間急行・普通を接続させる。
-----------------------------------------
空港アクセスを少し強化させた南海のダイヤ改正、その分和歌山市方面は少し不便になったところもある。
ラピートは難波6時30分発を増発、休日同様6時から22時まで30分毎での運転となる。関西空港着は7時08分、8時丁度の那覇便、千歳便、9時丁度の北京便、上海便に乗るにはいい時間帯だ。難波発6時30分のラピート新設に伴い、28分初の空港急行は2分繰上げの26分発に、泉大津で新設のラピートに追い抜かれるようになる。
その返しとして関西空港発7時29分を増発する。6時52分発と7時58分の間に設定され、6時50分着のバンコク便、7時着のダナン便といった東南アジア便からの接続を受ける。関西空港を5分前に発車した空港急行の後追いなので難波までの所要時間は50分と遅い。泉佐野で尾崎方面からの普通の接続を受け、岸和田以北では空港急行と束になって普通を追い抜く。難波着は8時19分なので、通勤需要も見込まれる。
このラピートの増発に伴い、羽倉崎発7時15分の準急難波行を堺以北も各駅に停車する普通に格下げする。この格下げとなった普通は泉大津で新設ラピートに追い抜かれるようになったので2分余計に停車、浜寺公園で急行2本に追い抜かれるようになった。浜寺公園で追い抜く急行のうち、和歌山市発7時10分は新設ラピートにスジを譲るため、泉佐野以北で2~3分の繰下げ、和歌山市発7時18分は準急がなくなるので羽衣以北で1~2分の繰上げとなる。
準急の普通格下げの影響で、羽倉崎発7時40分の始発普通難波行を廃止、それより前の時間帯の普通の時刻を繰り下げることで間隔調整を行なう。この間隔調整の影響か、堺以北の急行通過駅では、堺発8時10分から24分までの14分も開いていたが、今回の改正では8時06分、16分、25分と10分に短縮となる。ただし、16分発は岸里玉出でサザン待避の5分停車となるので、天下茶屋着は8時18分から33分まで15分空いてしまう。
土日夕夜については2時間毎に残っている区間急行和歌山市行を空港急行に置き換え、9時40分から22時台までを全て空港急行とする。区間急行和歌山市行は泉佐野で関西空港行に接続するとはいえ、外国人にはわかりにくく、次の23分に集中してしまうからな。
データイム上りについては、各列車のスジを改正前に比べ1分ほど繰下げている。このことで、サザンの和歌山市発が29、59から00、30と分かりやすくなった。ラピートについては、JRとの兼ね合いがあるからか、泉佐野までの時刻変更を行ってない。また、サザン、ラピートは、難波に着く寸前の普通の発車待ちをなくすことで、新今宮~難波間の所要時間を短縮、難波着を現行と同じにしている。
空港急行の8両編成は、平日76本だったのが100本に、土休日65本だったのが97本に増える。平日132本、土休日130本(改正前は127本)だから割合でいえば、平日57%だったのが76%に、土休日51%だったのが75%に上がる。つまり1時間に3本が8両編成、残り1本が6両編成という計算になる。8両編成をピーク時間帯に集中させればいいのだけど、運用上6両も紛れ込むのだろう。
尾崎駅は3/23から橋上駅舎を使えるようになったので、待避を復活させる。暫定ダイヤでは、下りはみさき公園、上りは樽井で行なっていたが、尾崎での待避が復活となる。下りについては、夜のサザンが数分の短縮となるだけでなく、難波方面から鳥取ノ荘、箱作、淡輪への大幅な時間短縮を図られることになる。上りについては、データイムの普通の特急待避駅を樽井から尾崎に変更、尾崎発を5分、樽井発を2分繰り下げる。
最新の画像もっと見る
最近の「情報(西日本)」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事