弊店ご近所のお得意様は何時も搬入や設置、
現場合わせなどは午前中が多いのですが
今回の納入は午後からとの事になりました。
「いやァ~、朝に墓参りに行こう思うてなァ~
涼しい時間に行って来るし、スマンけど今回は
昼からにしてェな・・」
「何時もおおきに、わかりました!気いつけて
行っとうくれやっしゃ・・遠いんでっしゃろ・・」
「キー付けんと車は動かんがな!
ワッハッハ・・古いかァ~」
バリバリの関西弁です・・
心の中で 「墓参りか~」 と唱える白髪頭の
厨房屋のオヤジです・・
北陸の猟場で亡くした愛狗の墓参りには毎年
行っているくせに色々な訳やこだわりが有って、
親の墓参りも永く行って無いのが自分でも
心の葛藤になっております・・
歳を重ねる度にその思いは強くなる様です。
過日に飲み処で隣りに座った紳士が私に
「以前に墓参りに行くと、何時も気になっていた
朽ちかけの墓が隣りに有って、年配だったけど
偉い別嬪さんがそこにお参りしてはった・・
キュンと抜き襟で粋な着物で、自分も家内が一緒
だったんでチラチラ見る訳にもいかなかったけど
ああいう人の墓参りというのは何か色気が有る
様で下世話な想像をしてしまいますな・・」
何か映画のワンシーンの様ですが、
「昔に聞いた都都逸で
♪人に言えない縁ある方の秋の彼岸の墓参り♪
と言うのが有りましたよ・・」
と申し上げますと
「またまた粋なもんですなァ~」
野暮なオヤジでもこれくらいは言いますが、
ひねりの無い生き方をして参りました厨房屋の
年寄りは何事にもハンドルを中々うまく切る事が
出来ません・・良きも悪しきもです・・
それが自分の肥やしになっているのか?
はたまた垢になっているのか?
答えは自分が墓に入って、奇特にも墓参りに
来てくれる様な人がいたら聞いて見ようっと・・
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京都紫野厨器特販
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