厨房屋のオヤジは健康の為に毎日歩いております。
でも距離は少なく、時間にして４０分ほどですが
今日は歩いて２０分ほどの滅多に行かない生まれ
育った場所まで参りましたがやはり悲しさだけの
思いが沸き上がります。
良い思い出など何も無い所ですが、鮭が育った川へ
何故か戻るだけの様な物でしょうか？・・
母を７歳で亡くし、オヤジと永い二人暮らしの町・・
１５歳で自分では息子を可愛がっていると思い
込んでいたオヤジも亡くなり、近所の身内に
引き取られ、学校も出て２５歳で所帯を持って子供も
３人大きくしてもうすぐ７２歳・・
身内が営んでおりました厨房屋を手伝い、その人を
オヤジと思って私が二代目です・・
育ちのせいか今も寂しさや孤独感など子供の頃から
感じた事は有りませんが、そんな孤独を感じて無いと
思い込んでいる典型的な姿が可哀そうなあなた
なのだとカミさんは言って私を見ます・・
そのせいなのか時分は人が好きで、やさしい言葉にも
弱く、そんな場合にはどう対処して良いかも判らずに
暮らしてきました・・
少し変わったところが自分には有る様だから気を付け
なければなどと自重する事もしばしばです。
人に傷付けられるのは子供の頃から免疫が有るので
平気ですが、人を傷付ける事だけは避けようと思います。
自分の事でしたら我慢や辛抱が出来ますが、
人の為には自分では我慢も辛抱もして上げられる
事は出来ません
木の又や石の裏から生まれた訳でも無い、こんな
自分がこの歳迄生きて来られたのはカミさん以外
には一体誰のお陰なのでしょうね・・
何時も空や木に尋ねております白髪頭の自分が
ここにおります・・
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