前回は海から遠く離れた場所でも美味しい
海鮮料理が食べられるのか?とのお話でしたが
若い頃の事を思い出しました・・
犬と鉄砲を持って狩猟期間は何時も遠方の山深い
猟場へ出猟しておりましたが、その日は猟果も無く
愛犬も私も疲れだけが残り、帰路につきましたが、
真っ暗な国道を走っておりますと真っ赤な提灯が
見えました。すきっ腹なので何か食べようかとお店に
入りましてメニューを見ますと貝や烏賊、魚などの
海鮮メニューが沢山有りましたが、山深い所なので
地元産の料理を頼んで食べておりましたらご主人が
「恰好を拝見しますと猟の帰りですか?」
「そうです、これから家まで2時間はかかりますね・・
でもこの様な所で海の物が頂けるのですか?」
「何も不思議はないですよ!日本海で採れたての
魚介類を京都の中央市場に海から運ぶトラックが
店の前を通りますの、でそれで仕入れてます!京都の
料亭に入るよりも早くうちに入りますよ、はっはっは・・」
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こんな調子のお話の中で、早速にお造りや煮魚や
サザエに海老などを食べさせて頂いた事が懐かしい
ですが、帰りに車まで見送って貰った時に
「何頭積んでますか?私も若い頃は猟をしてたので
車の中の犬の臭いや火薬のにおいが懐かしいな。
そうだ!3頭いるなら何か食べさせてやろう」
後年はここによく立ち寄ったり、猟友と猟の足洗で
地元の松茸入りの鳥すき焼きなどの宴会をしました
でも店に着いてから鳥をしめるのには閉口しました・・
25年ほど前に鬼籍に入られて、息子さんは京都で
会社勤めの為にお店は閉められました・・
でもその店の前を通るたびに尽きる事の無い
思い出の始まりが有ります・・
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京都紫野厨器特販
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