エーマイジョ！（KING SUNNY ADE)

１９９６年、ドイツメールスJAZZフェスティバル

それまで和太鼓としては数々の国で演奏してきたものの

鼓絆としては初めて参加した海外フェス

ましてや世界有数のフリージャズのフェスという事で

最小の４人という少人数であったことや

和太鼓という演奏形態の枠や伝統のくくりを超えての

初めてのJAZZ、FUNK,WORLD MUSICフィールドでの演奏

期待の中にも不安を抱えての参加でありました

そのフェスは６０００人収容の大きな会場で

３日３晩通して行われたのですが

我々の出演の日は５/２６、そのラインアップは

*メ－ルスjazzfestival

Germany "Moers Jazz Festival"出演
[25'MOERS FESTIVAL PFINGSTEN]

1996/5/26

SET1: ADAM NOIDIT RRANZENDENTALE 14:30
SET2: SLIDERIDE 15:45
RAY ANDERSON(Tb) GEORGE LEWIS(Tb) GARY VALENTE(Tb) CRAIG HARRIS(Tb)
SET3:TYRON BROWN(B)17:00

SET4:COHAN 18:30

Megumu Nishino, taikos, trad. instr Yoshimi Tsuneda, taikos, trad. instr Hironobu Tanaka, taikos, gong, trad. instr Keizo Iwakiri, taikos, trad. Inst

SET5:MACEO PARKER 20:00

MACEO PARKER(As) TYRON JEFFERSON(Tb) DARLIENCE PARKER(Vo) BRUNO SPEIGHT(Tb) KELLIS PARKER(G)WILL BOULWARE(Org) JEROME PRESTON(B) JAMAL THOMS(Dr)

という事で、他の日には　サンラのオーケストラであるとか

デヴィッドマレーのビッグバンドといった錚々たる面々

しかも我々の出番がとり前という....これも緊張したのですが

それは３日という滞在の中で

他のミュージシャンと触れ合う機会もあり

Jam Sessionにも参加させてもらう内に

少しずつ雰囲気にも慣れ

海外に於ける日本の文化に対する扱いやリスペクト感

そしてなによりもヨーロッパに於ける和太鼓の人気にも支えられて

演奏も伝統的な曲の他に

ソロやインプロ、篠笛、木遣りといったアドリブ的な要素も取り入れながら

公演は盛り上がりの中に終える事が出来たのです

当日のメシオパーカーの事は

以前にBLOGにも書いたのですが

MECEO PARKER

もう１組と申しますか

団体と申しても良いんですが

本日は印象に今も残るあるグループの話等を

そのグループ

キングサニーアデ＆アフリカンビートと申しまして

朝から昼食までの近くの学校の教室で開催されるジャムセッション

（それには我々ともう１組日本から参加していた

不破さんの渋さ知らずオーケストラの小型版、

フェダインと名乗っておりましたけど）

その後のメインの会場であるテントでのLIVE

ではなく

それらが全て終了してからの深夜が彼らの本番となる訳です

つまりフェスの最終日の深夜１２；００から明け方まで踊り狂おうという

その演奏の為に来独していた訳です

題して「アフリカンダンスナイト」

で、３日間の間、ミュージシャンは同じ宿に泊まっていた訳ですが

もう朝の食卓からして

彼らは人懐っこく、陽気でありました

他のミュージシャンはおとなしく、ジェントルな方ばかりでしたけれど

彼らはどちらかというと....ww

で、各テーブルで朝食をとっているミュージシャンのところに

んまあ、つまり各種営業に廻る訳ですな

当然我々の処にもまいりまして

お目当てはメンバーの持っていたDAT

めざとくそれを見つけたアフリカンビートのメンバーが

それが欲しいという感じになった訳です

まあ、今でこそデジタル録音機器として

メイジャーな立場は失っておりますが

当時はバリバリのマスター制作可能の最新鋭機器として

おそらくアフリカ大陸にも知れ渡っていたんでしょう

しかしながらその条件がまさかの物々交換ｗ

DAT持っていたうちのメンバーも閉口しておりました

使い古したジャンベとかトーキングドラムとかでしたから

しかしながら前日野外の会場のリハとかをちょっとみましたが

これは何か、凄まじいグルーブでありました

数十人規模での演奏でしたが

中心はこれまた昔のフラワーズではないけれど

強烈なスティールギター！

うなる数台のトーキングドラム！

ジャンベ、シェケレといったお馴染みの分厚いアフリカンビート！

舞台各所で勝手にくり開げられる、ダンス、ダンス、ダンス！

もう時間がたつ程に更に盛り上がるという

シンクロ～システム！　エ～マイジョ！の掛け声と共に

延々と続くリフレイン

これが、あの営業マンか、と思うような素晴らしい演奏でした

一体誰がテンポチェンジの合図出してるのか

転調やブレイクはどういう仕組みになっているのか

見ているだけでは理解不能な演奏形態ではありましたけれど

それは多分外国の方が太鼓の演奏を見て

どうして全員一緒に止まれるのか？とか

どうやって無拍の間合いを計ってるのか？

とかと同じように

彼等だけの血に流れる外国の人からみれば

まさにアメージング！な領域の演奏でございました

Syncro System - King Sunny Ade & His African Beats -

という事で３日間

ミュージシャン間では

かなりの存在感と明るい笑顔を提供してくれた

キングサニーアデ＆アフリカンビートの面々

しかし本番当日なのですが

その日は朝から雨が降り出しまして

彼らの出番の頃（深夜）ですが

もう大変な豪雨になりまして

野外の会場も踊るどころの状態では無く

会場をテントにという代替案もあったのですが

機材の調達等の契約もあったんでしょう

結局そのイベントは中止になりまして

彼等は

お客様の前で演奏する事無く

アフリカに戻ってまいりました。

有難う、アフリカンビート

俺は忘れないよ

エーマイジョ！

[25'MOERS FESTIVAL PFINGSTEN]

Pieces of Time (USA)
Andrew Cyrille, perc Famoudou Don Moye, perc Tani Tabal, perc

Mari Boine (Norway)
Mari Boine, voc Roger Ludvigsen, g Carlos Quispe, fl, charango Helge Rimestadt, viol Gjermund Silset, b, perc Helge Norbakken, perc

Pharoah Sanders Quartet (USA)
Pharoah Sanders, ts William Henderson, p Steve Neil, b Ray Appleton, dr

Samstag, 25. Mai 1996 / Freizeitpark - Zirkuszelt

Slide Ride (USA)
Craig Harris, tb Ray Anderson, tb George Lewis, tb Gary Valente, tb

Tyrone Brown solo (USA)
Tyrone Browne, b

COHAN(Japan)
Megumu Nishino, taikos, trad. instr Yoshimi Tsuneda, taikos, trad. instr Hironobu Tanaka, taikos, gong, trad. instr Keizo Iwakiri, taikos, trad. Instr

Adam Noidlt Franzendentale (BRD)
Frank Köllges incl. Jugend-Symphonieorchester der Rheinischen Musikschule Köln, all members of Para Transmit Orchestra of the last four years in Moers plus Adam Noidlt lntermission : Le Grand Orchestre Kybernetic feat. Garde Musikzug Blau - Weiß Moers - Asberg & many Surprise acts : Trampolin jumping with Hiltrud Roewe Daniela Reis Simone Calefice Julia Calefice

Maceo Parker & Band (USA)
Maceo Parker, reeds, voc Tyrone Jefferson, tb Darliene Parker, voc Bruno Speight, g Kellis Parker, g, voc Will Boulware, organ Jerome Preston, b, voc Jamal Thomas, dr

Sonntag, 26. Mai 1996 / Freizeitpark - Zirkuszelt

Craig Harris "The Jhetto Plays the Music of Sun Ra" (USA)
Craig Harris, tb Hamiett Bluiett, reeds James Zolllar, tp Mike Cain, keyb D.d. Jackson, p Jaribu Shahid, b Andrew Cyrille, dr Abdou MBoup, perc

Fedayien (Japan)
Naohiro Kawashita, reeds, viol Daisuke Fuwa, b Shiro Onuma, dr

David Murray "New York - Paris - Dakar" (USA/Senegal)
David Murray, ts, leader Doudou NDiaye Rosé, tam-tam Amadou Barry, voc Didier Sourou Awada, voc Daryl Quincy Burgee, dr Jamaaladeen Tacuma, b Robert Irving III, Hammond B3, keyb

Ned Rothenberg Double Band (USA)
Ned Rothenberg, reeds Thomas Chapin, reeds Jerome Harris, b Tony Scherr, b Mike Sarin, dr Sam Bennett, dr

Jamaaladeen Tacuma & Basso Nouveau (USA)
Jamaaladeen Tacuma, b Tyrone Brown, b Gerald Veasley, b Warren Oree, b Webb Thomas, dr

Montag, 27. Mai 1996 / Freizeitpark - Zirkuszelt

Dirk Raulf "Illusions" Hommage an Friedrich Holländer
Dagmar Krause, voc Jörg Ritzenhoff, voc Horst Grabosch, tp Manfred Becker, p, acc Andreas Willers, g, banjo Frank Schulte, electr. Dieter Manderscheid, b Steve Argüelles, dr Ramesh Shotham, perc Uli Sigg, visuals Reinhard Kobialka, sound Dirk Raulf, reeds, cl, leader

Louis Sclavis Quartet feat. Ray Anderson (France)
Louis Sclavis, cl, reeds Bruno Chevillon, b Francois Merville, dr Jean-Louis Matinier, acc Ray Anderson, tb

Jalal (USA)
Jalal Nuriddin, voc Kung FU Ali, voc Abu Mustafa, congas Thierry, b Eric Borelva, dr

Dave Holland Ouartet (USA)
Dave Holland, b Eric Person, reeds Steve Nelson, vib Gene Jackson, dr

David Murray Bigband (USA)
David Murray, ts, leader George Lewis, tb Craig Harris, tb Alfred Patterson, tb Bob Steward, tuba Marshall Sealy, french horn Omar Kabir, tp Steve Bernstein, tp James Zolllar, tp Takashi Shimamoto, tp Enrique Fernandez, as Jorge Sylvester, as Benny Russell, ts, ss Aaron Stewart, ts, ss Alex Harding, bs Marc Johnson, dr Fred Hopkins, b Bruce Flowers, p William Connell jr., fl