RS コンポーネンツが提供しているCADのDesign Sparkシリーズが新しいバージョンになり無償版の機能が制限されたことを紹介しました。
3次元CADのDesign Spark MecanicalはVer.6に、回路図/基板作成CADのDesign Spark PCBはVer.11になりました。
旧バージョンは5/31で使えなくなるという話でしたが、Design Spark Mecanicalは少し遅れて使えなくなったものの、Design Spark PCBはまだ旧バージョンの10が使える状態です。
旧バージョンはいつ使えなくなるかわからないのでDesign Spark PCBの新しいVer.11を使い始めました。
ところが、Ver.11はコピー&ペーストが出来ないことに気づきました。
Ver.10で作った回路図を変更してVer.11で既に保存してしまったため、Ver.10では開けなくなっています。
コピー&ペーストが出来ないのは使い勝手が悪くて困ります。
無償版だからなのかと調べてみたらDesign Sparkのユーザーフォーラム(英語)に1月の時点で「コピー&ペーストが出来ない」という書き込みがあり、3月1日にバグ修正のプログラムを用意したという書き込みがありました。
修正プログラムはこちらでダウンロードできます。
ダウンロードして実行してみるとコピー&ペーストできるようになりました。
まともに使えるようになり安心しました。
私がVer.11をインストールしたのは5月の下旬です。
3か月近く経過していたのにダウンロードしたのはバグ修正されていないバージョンのインストーラーでした。
バグ修正のプログラムがあることについてはインストーラーのダウンロードページに何も表記されていませんでした。
有料版も同じソフトを使っていて起動時にDesign Sparkのサーバーと通信してどの契約になっているか確認して機能を変えていると思われます。
お金を取っているのにバグ修正版のインストーラを用意していないとか、「バグ修正ソフトがあるのでインストール後に適用してください」というアナウンスをしないなんてひどすぎですね。
私がDesign Spark PCBを使おうと思ったのはRSコンポーネンツで販売されている部品はCAD用の部品データが存在するか、無くても要望を出せば作ってもらえて楽だからです。
これが無ければ新しい部品は自分でデータを作るしかありません。
手間がかからないのが利点だと思いました。
もう一つの理由は設計した基板の形状を3D-CADのDesign Spark Mecanical 用のデータとして出力できることです。
基板を収納する箱(ケース)を3Dプリンターで作る時に寸法を測ったり入力したりしなくて済むのでこの機能は便利です。
とりあえずバグ修正はできたのでこのまま使うつもりですが、似たようなソフトとしてオープンソース(プログラムリスト=設計図のようなものが公開されていて多くの方が協力して修正を行っている)のKiCADというものがあるので試してみようかなと考えています。
ただ、既に設計した基板を部品としてデータ作成してライブラリに登録しています。
乗り換えるとなるともう一度作り直すことになり、面倒なのでこのままDesign Spark PCBを使うことになりそうです。
データを変換するソフトがあれば簡単に乗り換えることが出来るのですが。
誰か作ってくれないかな。