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ロートル技術屋の日記

3Dプリンターを買いました。Tronxy XY2 PRO 中古品

勤務先で10年程前から3Dプリンターを使っています。
最初に導入した3Dプリンターは約20万円と高い割には性能が良くありませんでした。
昨年、新しい物に入れ替えたところ、精度良く造形出来るようになりました。
以前の物は国内メーカーの物でしたが新しい物はアマゾンで販売しているキットで購入時は10万円弱でした。
担当者が精度が良いと評判の物を選んだそうです。
今は値上がりしてキットで約13万円、完成品で約18万円程のようです。



評判が良いだけあって造形物はきれいな仕上がりになります。

3DプリンターはGコードと呼ばれるコマンドで動いています。
Gコードはアメリカのガーバー・サイエンティフィック社のプロッタで使われていたコマンドがベースになっているそうです。
今では自動制御の加工機(CNC)のプログラムに使われていてJIS規格にもなっています。
私は20年ほど前、ファナックのNC制御系でXYステージをコントロールしたときにGコードに触れたことがあります。

3次元CADでモデルを設計し、スライサーというソフトでGコードのファイルに変換して3Dプリンターに読み込ませることにより造形します。
3次元CAD、スライサーともに無料で使えるソフトがあるので3Dプリンターを購入するだけで使えるようになります。
機種によってはお試し用の素材(フィラメントと呼ばれています)が少ない場合があり、別途購入する必要が出てきますが1Kg2,000~3,000円で購入できます。

3Dプリンターの良いところは設計した物がすぐに作れることです。
間違いがあっても修正して作り直すことが出来るので設計の確認に使えます。
また、簡単な治具を作ることもできて便利です。

自分で設計した物がすぐに形になるのが面白く、趣味の工作用として自宅にも欲しくなりました。
3Dプリンターはアマゾンで安い物が数多く販売されています。
最も安い物は1万円程度からあります。


安くなっている理由はオープンソース(情報をすべて公開している)プロジェクトの設計を流用しているからです。
中にはメーカー製の物のメインボードのファームウエア(プログラム)をオープンソースプロジェクトのファームウエアに書き換えて使っている人もいます。

最安の1万円クラスの物は専用設計で部品の交換が難しいことが多いようです。
2万円以上の物は共通部品を使っているので部品交換やアップグレードが可能です。
(一部には部分的に専用部品を使っている物もあるようです)
2~3万円の製品の中ではCreality Ender-3、Voxelab Aquila、ANYCUBIC MEGAなどが人気のようです。
それぞれ機能の違いで何種類か価格の違う製品があるようです。




そんな中、あまり有名ではなさそうですがTronxy XY2 PROが最初から静かで良いという記事を見つけました。
(他の機種ではモータードライバーの交換などの改造をして静音化している記事が多数あります。)
家で使うには静かな事が絶対条件ですね。
また、安い機種にはついていない自動高さ補正機能もついており、Creality Ender-3 PROのコピー品という話があって部品入手も容易と考えました。
Creality Ender-3 PROのコピー品ということですが印刷可能範囲がEnder-3の220×220×250mmに対しTronxy XY2 PROは255×255×260mm(現在販売されているものは255×255×245mm)と大きなものまで作れます。
以上の理由でTronxy XY2 PROを購入することに決めました。

新品はアマゾンで30,000円程度です。


今は少し価格が下がって2,000円引きクーポンもあるので27,000円で購入できます。
ただ、レビューを見ると初期不良の物が届く場合があるようなのと、後からいろいろ手を加える事になりそうなので動作する安い中古品にして新品との差額で部品を購入しようと思いフリマアプリを探しました。
すると動作はするけれど保証無しの物が送料込み15,000円で出品されていたので購入しました。
アプリのクーポンで1,500円引きになったので支払額は13,500円です。
購入後にこの機種について調べていたところ、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出ていた頃はタイミングが良ければアマゾンで11,000円引きのクーポンが出ていた時があったそうで新品を14,000円弱で購入出来たそうです。
(購入したものは現在販売されているものより安い部品のところがあるので元々の価格が約25,000円と低かったようです)
ずいぶん安くなっていたんですね当時であれば間違いなく新品を買っていました。
今はこんなに安くは買えません。

到着した物がこちらです。


一通り動作を確認出来て印刷(というより造形)出来ました。
ステージのモーターはとても静かでした。
誤算はファンの音がとてもうるさいことでした。
これはネットの情報である程度は想定済みでしたが思っていたよりも爆音でした。
今後、静かなファンに交換する予定です。

試しに造形して見ると細かく造形した部分が塊になってしまいました。
ネットで調べて見ると加熱して溶かされて出てきたプラスチックを早く冷やしてあげないとこうなるらしいということがわかりました。
改めて購入した物を確認すると、なんと右側にあるはずの造形物を冷却するファンがありませんでした。

右側面にファンが付いているのが本来の姿です。
取引を完了させてしまっているのでダメ元で問い合わせしましたが返事はありません。
仕方がないので自分で取り付けることにしました。

ネットで冷却ファン取り付け部品のモデルを探して別機種(x5sa)用のデータを3Dプリンターで作りました。
このような改造部品を作るデータがネット上にたくさんあります。
とりあえず取付られれば良く、きれいに造形できるようになったら作り直せば良いので仕上がりは無視です。

手持ちの5Vのファンを取り付けました。
ちょうど良いネジが無かったので長いネジで固定しています。
試したところ、きれいに造形出来るようになりました。

改造するためのパーツをそれ自身で作るというのも面白いところです。
しばらく楽しめそうです。

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