2台目の3Dプリンター購入の目的は太いノズルで短時間に造形する事です。
ところが手持ちのノズルは0.6mmまでだったので太いノズルを購入しました。
こういう部品はアマゾンで購入するのが一番です。
金額だけなら中国の通販サイトAliExpressで購入するのが安いのですが時間がかかるのと運が悪いと商品未着のまま返金もされずに泣き寝入りする事になってしまう恐れがあるのが難点です。
実際に数年前、勤務先で注文したものが送られて来なかったことがあり返金もしてもらえませんでした。
(担当した者の能力不足という話もあります。)
アマゾンの場合は早く手に入れられる事とトラブルが起きた場合に保証してもらえる可能性が高いところが魅力です。
Amazonでノズルセットを探したところこんなに安い物がありました。
価格は1,199円です。
レビューはそれほど悪くないので買って見ました。
到着したのがこちらです。
0.4mmのノズルが12個、0.2、0.3、0.5、0.6、0.8、1.0mmのノズルが各2個の12個、合計24個のノズルと清掃用のドリルが0.4mm4本と0.2、0.3、0.5、0.6、0.8、1.0mm各1本の合計10本、ピンセット1個が入っていました。
合計35点です。
単純に数量で金額を割ったら1個当たり約34円です。
アマゾンの過去のレビューではドリルは日本のユニオンツール(余談ですが家内の従兄弟の勤務先です)の中古品という事でしたが違うものが入っていました。
新品だとしたらこのドリルセットだけでも1,000円程度はしそうです。
ノズルはNC旋盤(注)に六角形の材料を使えば無人で大量生産可能ですがそれにしても安すぎです。
精度が悪いのかと思いましたが、以前、購入しておいたノズル清掃用のステンレス製の針を通して見たところいずれも最初は抵抗が有るものの、少し力を入れて押し込めば抵抗無く動かせるようになりました。
一回この位置で止まりますが、押し込めば通り、その後は止まらなくなります。
おそらく先端部分にバリがあり、針を通したことでバリが取れたのだと思われます。
私が買ったものの穴の精度は悪くなさそうです。
品質も悪くなさそうなのに安いのは有り難いのですが、こんなに安くて利益が出るのが不思議です。
いったいどうなっているのでしょうかね。
中国製の品物が「安かろ悪かろう」というのは過去の話になっているように思います。
注:NC旋盤(補足)
「NC」は「Numerical Control」の略称で日本語にすると「数値制御」になります。
旋盤は加工するものを回転させておき固定されている工具(刃物)を近づけて行き切削加工する工作機械です。
円筒などの回転対称のものが加工できます。
旋盤には木工用もあり、民芸品の「こけし」や「けん玉」、木製の器、野球のバットなどの製造に使われています。
旋盤にマイコンなどを搭載して自動化したものがNC旋盤でプログラムを作成する事で材料の取り付けから加工まで全て自動で行うことができます。
人手をかけずに大量生産が可能ですので安く部品が作れます。