サンシャイン通信

サンシャイン・ステート(フロリダ州)発のニュースレター

東日本大震災

2011-03-14 23:05:21 | Weblog
地震から4日が経ちました。
連日、報道される被害状況にただただ胸が痛みます。
被災者の方々が一日も早く、平穏な生活を送ることが出来るよう祈っています。
地元の日本人経営の食料品ストアで義援金を集めているので、
今日、仕事帰りに寄って寄付させていただきました。
今の私にはこんなことしか出来ませんが、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

私がこの地震のニュースを知ったのはこちらの金曜日の朝、5時半過ぎ。
地震発生から約5時間。
平日は5時半過ぎに起床し、7時20分頃まで朝食を取りながら、出勤準備をしながら
地元のニュース番組を見ます。
金曜日の朝もいつものようにテレビをつけると、いつもと様子が違う。
日本で地震が起き、津波による被害もたくさん出たと伝えていました。
ローカル番組で予定を大幅に変更して日本の地震のニュースに時間を割く位ですから
これはかなりの規模の地震だと即、わかりました。
数分後、ご主人が海軍で厚木基地に勤務している地元出身の女性と電話でがつながり、
様子を伝えてくれました。
地震発生時、彼女はお子さんの野球の試合のため、車で座間キャンプに向かっていたそうです。
関東でもかなり揺れ、被害が出たと言っていたので、東北地方はどんな被害が出ているのだろうと
思っていた時に映し出されたのが、この世のものとは思えない津波の映像でした。
日本にいる家族、親戚は無事だろうか?
即、電話をかけましたがつながらず。
この日、私の職場(学校)は教職員のみが勤務するTeacher Planning Dayでした。
なので少しくらい遅刻しても(このまま家にいて日本の家族の無事を確認しても)いいかな
という気持ちと
こんな状況だから電話が復旧するまで時間がかかる。家にいても時間の無駄。出勤すべき。
という気持ちが葛藤し始めました。
何度も、一緒にクラスを教えているコーティーチャー兼メンター(新米教師の私の指導者)であるロビンに
状況を説明して遅刻するかもしれないという携帯メールを送ろうとしました。
メッセージを打ち始めては削除を繰り返すうちに7時20分。
心配でしたが通常通り出勤することに決めました。
教室に着くとロビンはまだ出勤していませんでした。結局、彼女は20分近く遅刻。
ロビンの開口一番は“日本の家族が心配だろうから家に帰りなさい”でした。
心配してくれて嬉しかったけど、家に帰ったところで家族と連絡が取れなければ何もすることはないし
このTeacher Planning Dayを逃すと(通常の授業日に)、まとまった量の仕事を片付けるのが困難。
なので彼女の気持ちだけありがたくいただきました。
ちなみに彼女が遅刻した理由はテレビで地震のニュースを見ていたから。
しばらくして校長がやって来て、ロビンと同じことを言ってくれました。
そして同僚も私の家族の安否を気遣ってくれました。本当に嬉しかったです。
この日の午後、私の家族、親戚の無事を確認することが出来ました。

そして今朝、地震後初の授業日。
出勤してオフィスのメールボックスをチェックしたら、校長からお見舞いのカードが届いていました。
Hoping today finds you feeling better.
I am sorry for the tragedy in Japan.
I have been thinking about you all weekend and hoping your family is safe.
という文面。
地震被害に対する遺憾の意と、私と家族のことを思う彼女の気持ちが綴られていました。
嬉しかったです。
そして生徒を学校に送りにきた父兄の方々も、この週末、ニュースを見ながら私の家族のことを心配していたと言ったくれました。
皆、無事だと伝えると自分のことのように喜び、安心していました。
そしてたくさんの励まし、被災者の皆さんへのお見舞い、犠牲になった方々へのお悔やみの言葉を
いただきました。

私のクラスでは毎朝、授業を始める前にモーニングラインタイム(日本語で言うと朝の会?)があります。
生徒全員が輪になって床に座り、朝の挨拶、ストーリータイム、その日(週)のイベントや祝日等について話をします。
今朝はロビンの提案で今回の地震について話すことにしました。
私のクラスは3~6歳児の縦割りクラス。生徒数31人。
果たして3歳児がどれくらいこの状況を理解出来るかわかりませんでしたが、
彼らなりに理解し、いろんな発言がでました。
まず地震で津波が起きてたくさんの人がけがをして、亡くなってしまったこと、
家が壊れてしまったこと、お父さん、お母さんを亡くした子供がたくさんいること、
私の家族が日本にいることなどを話しました。
するとたくさんの生徒がテレビで見た地震、津波、被災地の映像を
彼らなりのボキャブラリーで一生懸命説明してくれました。
そしてロビンが“この地震で日本に住んでいる人は何を失ったと思う?”と質問。
家、食べ物、水、電気、車、家族・・・と予想通りの答えの他にLove(愛)と言った生徒がいました。
“私達に何が出来るか考えてみましょう。”という問いに対しては
水、食べ物、洋服を送ると答えた生徒がほとんどでしたが
“日本に行って家を建ててあげる”と言った生徒(4歳児)もいました。
もちろん、これは4歳児にとって不可能なことですが、彼らなりに考えているんですね。

まとまりのない文面ですみません。
被災された方がこのブログを見る可能性は僅かですが、
私の同僚、生徒も被災者の皆さんを応援していること、最愛の家族を亡くした被災者の皆さんを
“ハグしてLoveをわけてあげたい”と言っている生徒の気持ちをどうしても伝えたかったので
記事にしました。
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