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12万3千456
123456
細かいことを常に気を使う事など到底できず、
何か無意識に見放していた少しだけの引っかけ棒が
外れ、白いどうでもよい記憶に記憶の端の彼方へ、飛散する。
呆けて無表情に視覚を擦り、
人肌の肉体に何の感覚も対して察せず。
公団住宅のコンクリート壁が倒壊する無邪気な夢と同じ扱いを
トリコロールに腐敗した菓子が
溶けセンスの良い汚泥の巨大に頭を唾液の温度差に
気づく身体がなじむまで含まれ、
あの骨に感光するほどの流れ星と君の愛すべき両腕は
もう3度アスファルトをバウンドし、
遠くに華奢が静かに転がり終わっている。
車内でベトベトの血を何度もふき取り、肉が痙攣するが気は保っている。
むしろその方が、正常では無いような気がして、そのセリフをアニメ番組の何か
のキャラクターに軽快に喋らせようと気を回すが、闇は勾配を抑え込み
引っかけ棒が機能しない。
県民共済は誰も救わず、
100円ライターは他人を焦がす妄想を生み出すための機械だ。
中途半端な知能では、
自分の体温についての薄い浅瀬並みの思案が浮かび漂うだけ。
誰にも触れてもらう事を極度に恐れ。見える瞳は初めから目蔵を許しているのだ。
岸辺を知れずに歩行し、寒さに寒いと何度も独白し、
小さな日常の幸福を思い描いてみるも
そもそも幸福への滑空のすべを知らぬ。
感じたはずの灯に付ける名前を知らない。
それよりもどうでもいいシールの剥がればかり気にかかる。
小さな凍りかかった川べりを渡ろうと空を仰ぐ。振り返る。
何度も小刻みに振り返る。
足が覚束ず、舌打ちと寒さへの空虚な独白が冷却を物理的かに加速させる。
牛を蹴るから、蹴られるのだ。と突拍子に喋り、
闇の川縁を埋めようと魔法を信じて自分に寄り添う。
川を這う足首の飛沫だけが吐しゃ物のような音を鳴らせ、
そんな妄想を重ねる自嘲で腕がバランスとは関係なく揺れる。
果てが見えず、気づけば押し出された美しい闇。
箱舟は見えず、ただ蹴られる牛を思い謝る。
木立の輪郭が箸先の唾液に感じ愛しく弱く光り、
風で上昇する毛皮が得体の知れないUFOならば俺をさらえ。
意味の通じない空間へ連行しろと言うが、粉粒が無音で舞うだけだ。
渡りきった木立にスズメが三匹、並んでいて、カギ爪が固定している。
よろめいた肉体は余裕が無い。
生活が秩序を作り人を皮袋で覆う。しかし意識はそもそも何も限定していない。
3匹のスズメが言った「私はあなたの娘です。」
そして口々に話しだした。
暗闇と木立と私は、スマートな世界に冷却される真夜中の知れぬ山林で
初めて出会い、川面の破れる流動が脳を快活にする。スズメたちは何度も話す。
「あなたは17歳でセックスをします」「あなたは9歳の時母親が蒸発します」
「あなたは36歳で離婚します」「あなたは11歳で布団の中で射精をします」
「あなたは29歳に田舎に帰ってきます」
「あなたは15歳に野外でオナニーしてやくざに捕まります」
「あなたは54歳で自己破産します」
「あなたは12歳で初めてハンバーガーを食べます」
「あなたは71歳に小説を書きますが最後まで
書くことが出来ずに悔みますが三日で忘れます」
「あなたは39歳の時に蒸発した母親と再会します」
「あなたが10歳の時に合浦公園の花見でお化け屋敷に入ります」
「あなたは62歳の時に競輪で100万円の車券当たります。
でも半年と持たずに無くなります」
「あなたは1歳の時、お父さんの妹が離婚します」
「あなたが5歳の時ストーブで大やけどをします」
「あなたは30歳で海外を半年間放浪します」
「あなたが34歳の時あなたの私が生まれます」
「あなたが28歳の時私が生まれます」
「あなたが15歳の時私は堕胎されます」
「あなたは45歳にラーメンを作っている時に親が死にます」
「あなたが10歳の時人を酷く苛めています」
「あなたが61歳の時一人ぼっちになります」
「あなたが8歳の時誕生日会でから揚げを食べてファンタを飲みます」
「あなたは78歳で精神病院に入ります。」
「あなたは7歳の時、外の雪の塊へ投げられます」
「あなたは68歳で人を殺して捕まりマス」
「あなたは23歳でコンビニのアルバイトを始めます」
「あなたは9歳の時、お使いの途中で犬に吠えられおつりを全部落として家に帰ります」
「あなたは79歳で死にます」
「あなたは6歳の時バイクの下敷きになり頭を縫うけがをします」
「あなたは79歳で死にます」
「あなたは42歳の時ロト6を買います確立は同じだと
言って123456の目を買いますが外れます」
「あなたが16歳の時日曜学校に行きます」
「あなたは79歳で自殺します」
「あなたは79歳で死にます」
「あなたは79歳に自殺します」
「それがあなたの全てです」「あなたの全てはこれです」「あなたの命はこれです」
「幸福などどこにもなかったと後悔して死にます」「楽しいことはたまにあります」
「そしてあなたは1歳から79歳の自殺する日まで、
あなたは永遠って言葉を123456回呟きまマス」
寒い。寒くて暖まらない。
腰みのをつけたフラダンサーが笑顔で僕を迎えに来てくれないか。
そして頭を回して英語を話せばいいのかどうか、
戸惑ったりするパラレルワールドの僕でありますようにと願ってやまなかった。
その時足元に何かが擦れ、それは四角い鉄の蓋だった。
僕はそれを開けると中に部屋があった。
5メートルほどはしごを下ると、そこは小さな部屋だった。
暖かいベッドと、湯気を立てたコーヒーの匂い。柔らかなランプの灯り。
エラ呼吸の温水プールのように動きはスローで心地よい。
部屋の外では籠った音で古いロックミュージックが流れている。
何も思い起こせなくなってきて、無学になる。
私を取り上げた物の指は異様に細長く指の数が手のひらから20本以上伸びていた。
オレンジ色の皮ふはレザーのように滑らかで艶めき彼らの頭部は透けていた。
その内部で
三人の女が乳首で繋がっていて中心部には巨大な眼球があった。
透けた頭部のいたるところから、血管の様な煙が外部に吹き出し、点滅して消える。
その者の胴体はロングスカートのように伸びているのだが、地面と繋がっている。
空は白く時折、水玉模様の球体が飛びかい、地面と乱雑にぶつかる。
そのたびに巨大な振動でこの何らかの世界が激震するのだが
私の頭部から、可愛い煙が噴き出すので、それは楽しい事なのかもと覚える。
記憶の何かから、血の匂いを思い出すが、
この新しい世界に血液が存在しないのですぐに忘れた。
何も引っかからない。
そもそも引っ掻き棒が引っかかる思いなど無い。
無限の静止画の連続帯。
それが時間をなぞり、生きているように感じる。
12万3千456
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細かいことを常に気を使う事など到底できず、
何か無意識に見放していた少しだけの引っかけ棒が
外れ、白いどうでもよい記憶に記憶の端の彼方へ、飛散する。
呆けて無表情に視覚を擦り、
人肌の肉体に何の感覚も対して察せず。
公団住宅のコンクリート壁が倒壊する無邪気な夢と同じ扱いを
トリコロールに腐敗した菓子が
溶けセンスの良い汚泥の巨大に頭を唾液の温度差に
気づく身体がなじむまで含まれ、
あの骨に感光するほどの流れ星と君の愛すべき両腕は
もう3度アスファルトをバウンドし、
遠くに華奢が静かに転がり終わっている。
車内でベトベトの血を何度もふき取り、肉が痙攣するが気は保っている。
むしろその方が、正常では無いような気がして、そのセリフをアニメ番組の何か
のキャラクターに軽快に喋らせようと気を回すが、闇は勾配を抑え込み
引っかけ棒が機能しない。
県民共済は誰も救わず、
100円ライターは他人を焦がす妄想を生み出すための機械だ。
中途半端な知能では、
自分の体温についての薄い浅瀬並みの思案が浮かび漂うだけ。
誰にも触れてもらう事を極度に恐れ。見える瞳は初めから目蔵を許しているのだ。
岸辺を知れずに歩行し、寒さに寒いと何度も独白し、
小さな日常の幸福を思い描いてみるも
そもそも幸福への滑空のすべを知らぬ。
感じたはずの灯に付ける名前を知らない。
それよりもどうでもいいシールの剥がればかり気にかかる。
小さな凍りかかった川べりを渡ろうと空を仰ぐ。振り返る。
何度も小刻みに振り返る。
足が覚束ず、舌打ちと寒さへの空虚な独白が冷却を物理的かに加速させる。
牛を蹴るから、蹴られるのだ。と突拍子に喋り、
闇の川縁を埋めようと魔法を信じて自分に寄り添う。
川を這う足首の飛沫だけが吐しゃ物のような音を鳴らせ、
そんな妄想を重ねる自嘲で腕がバランスとは関係なく揺れる。
果てが見えず、気づけば押し出された美しい闇。
箱舟は見えず、ただ蹴られる牛を思い謝る。
木立の輪郭が箸先の唾液に感じ愛しく弱く光り、
風で上昇する毛皮が得体の知れないUFOならば俺をさらえ。
意味の通じない空間へ連行しろと言うが、粉粒が無音で舞うだけだ。
渡りきった木立にスズメが三匹、並んでいて、カギ爪が固定している。
よろめいた肉体は余裕が無い。
生活が秩序を作り人を皮袋で覆う。しかし意識はそもそも何も限定していない。
3匹のスズメが言った「私はあなたの娘です。」
そして口々に話しだした。
暗闇と木立と私は、スマートな世界に冷却される真夜中の知れぬ山林で
初めて出会い、川面の破れる流動が脳を快活にする。スズメたちは何度も話す。
「あなたは17歳でセックスをします」「あなたは9歳の時母親が蒸発します」
「あなたは36歳で離婚します」「あなたは11歳で布団の中で射精をします」
「あなたは29歳に田舎に帰ってきます」
「あなたは15歳に野外でオナニーしてやくざに捕まります」
「あなたは54歳で自己破産します」
「あなたは12歳で初めてハンバーガーを食べます」
「あなたは71歳に小説を書きますが最後まで
書くことが出来ずに悔みますが三日で忘れます」
「あなたは39歳の時に蒸発した母親と再会します」
「あなたが10歳の時に合浦公園の花見でお化け屋敷に入ります」
「あなたは62歳の時に競輪で100万円の車券当たります。
でも半年と持たずに無くなります」
「あなたは1歳の時、お父さんの妹が離婚します」
「あなたが5歳の時ストーブで大やけどをします」
「あなたは30歳で海外を半年間放浪します」
「あなたが34歳の時あなたの私が生まれます」
「あなたが28歳の時私が生まれます」
「あなたが15歳の時私は堕胎されます」
「あなたは45歳にラーメンを作っている時に親が死にます」
「あなたが10歳の時人を酷く苛めています」
「あなたが61歳の時一人ぼっちになります」
「あなたが8歳の時誕生日会でから揚げを食べてファンタを飲みます」
「あなたは78歳で精神病院に入ります。」
「あなたは7歳の時、外の雪の塊へ投げられます」
「あなたは68歳で人を殺して捕まりマス」
「あなたは23歳でコンビニのアルバイトを始めます」
「あなたは9歳の時、お使いの途中で犬に吠えられおつりを全部落として家に帰ります」
「あなたは79歳で死にます」
「あなたは6歳の時バイクの下敷きになり頭を縫うけがをします」
「あなたは79歳で死にます」
「あなたは42歳の時ロト6を買います確立は同じだと
言って123456の目を買いますが外れます」
「あなたが16歳の時日曜学校に行きます」
「あなたは79歳で自殺します」
「あなたは79歳で死にます」
「あなたは79歳に自殺します」
「それがあなたの全てです」「あなたの全てはこれです」「あなたの命はこれです」
「幸福などどこにもなかったと後悔して死にます」「楽しいことはたまにあります」
「そしてあなたは1歳から79歳の自殺する日まで、
あなたは永遠って言葉を123456回呟きまマス」
寒い。寒くて暖まらない。
腰みのをつけたフラダンサーが笑顔で僕を迎えに来てくれないか。
そして頭を回して英語を話せばいいのかどうか、
戸惑ったりするパラレルワールドの僕でありますようにと願ってやまなかった。
その時足元に何かが擦れ、それは四角い鉄の蓋だった。
僕はそれを開けると中に部屋があった。
5メートルほどはしごを下ると、そこは小さな部屋だった。
暖かいベッドと、湯気を立てたコーヒーの匂い。柔らかなランプの灯り。
エラ呼吸の温水プールのように動きはスローで心地よい。
部屋の外では籠った音で古いロックミュージックが流れている。
何も思い起こせなくなってきて、無学になる。
私を取り上げた物の指は異様に細長く指の数が手のひらから20本以上伸びていた。
オレンジ色の皮ふはレザーのように滑らかで艶めき彼らの頭部は透けていた。
その内部で
三人の女が乳首で繋がっていて中心部には巨大な眼球があった。
透けた頭部のいたるところから、血管の様な煙が外部に吹き出し、点滅して消える。
その者の胴体はロングスカートのように伸びているのだが、地面と繋がっている。
空は白く時折、水玉模様の球体が飛びかい、地面と乱雑にぶつかる。
そのたびに巨大な振動でこの何らかの世界が激震するのだが
私の頭部から、可愛い煙が噴き出すので、それは楽しい事なのかもと覚える。
記憶の何かから、血の匂いを思い出すが、
この新しい世界に血液が存在しないのですぐに忘れた。
何も引っかからない。
そもそも引っ掻き棒が引っかかる思いなど無い。
無限の静止画の連続帯。
それが時間をなぞり、生きているように感じる。