cowboy-平松の部屋

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601Cフロントフェンダーの取り付け

2019-12-01 16:40:37 | おもしろパーツーkawasaki編ー
おもしろパーツーKasaki編-4

601C(AWASAKI-KR250)のフロントフェンダーの取り付け

601Cになる前に、すべての部品を見なおした、チャンプをとるにはすべてのパーツは美しくないとね
特にブレーキまわり、ライポジ、それにフロントフェンダー取り付けは上方からBOLTを締めつけます。
知ってますか、TZはフロントタイヤにエアーをいれたまま実車にセットできないんです。エアー圧チェックは
フロントフォークにホイールをSET後、ハンドポンプでシコシコ、エアーを入れてましたよ。フロントフェンダーは取り付け
BOLTを内側から水平方向に締めます、そして、ワイヤーリングします、タイヤにエアー圧をかけてしまうと
BOLTの頭とタイヤのミミが干渉してしまいます、エアー圧を抜いて、ミミのの幅を狭くして組まなければ
なりません。
 そして フロントフェンダーの取り付け部幅が狭い、又は、広い時はフロントフォークのボトムがインナーパイプと
せっているんです。極端に言えば常に減衰がかかっている状態です。スムーズに作動させるには
シム調整が必要です、が誰もやってないですね。フリクションも減衰のうちでしょう。
 MXサーはフロントホイールを一度セットした後、ボトムの片方のスリワリ部のBOLTを緩め、ブレーキを握り
フロントフォークをシャクリ(縮めたり伸ばしたり)ます、フロントフォークの左右ボトムの平行を出す訳です、それから
緩めた片方のBOLTを締めます。この動作でフリクションを無くす訳です。フロントフェンダーはボトムに付いて
ませんから その影響は無いですね。
 601Cのフロントフェンダー取り付けBOLTは上方から締めつけます、ですからフロントホイールのSET時に、
エアー圧は抜く必要もなく、シムも必要ありません。フェンダーを取り付ける水平BOLTが無い為、エアーチェック
バランスチェック済みのタイヤが履けます。TZユーザーのチューブレス・スリックは?しょせんワイヤースポークホイール
だから、チューブいりホイールなんだ、
601Cのボトムの平行SETは一度だけMXサーの手順で作業すると、次からはフェンダーを外さず、ボトムの
片側下部(スリット部)プラハンでコンと叩けば、並行は出てしまいます。
フェンダーを上部からのBOLT締め付けですから、スタビライザー的 効果もあるようです。
TZのユーザーが走行前に、ハンドポンプでシコシコ空気をいれ、エアー圧チェック、メンドクセーを、思い出します。
たいてい、メンドクセーは適切な設計で無く、精度も悪い事象が多いいですね。設計者は事象を整理し
努めて自分で整備(体験)し適切(クレバー)な図面を画きましょう。
そうだ、RS125R(NF4)も同じ取り付けですね、設計者が同じですから。

おもしろパーツ、四角いキャリパー

2019-11-07 12:32:11 | おもしろパーツーkawasaki編ー
おもしろパーツーkawasaki編ー3

 おもしろパーツ、四角いキャリパー、小島さんよりF1のキャリパーを借りましたCUTするなよ。

KR250のキャリパーはカワサキ・トキコで製作し、KR250はフロントはシングル、750,500はダブルで採用してま
した。コークはハードブレーキライダーではなく、スローインファーストアウトのクレバーなライダーでしたが、350は250と
同スペックで、350はスピードが出る分、フロントはプアーになるので、強力なブレーキを作ってと要請があり
ました、だだ、ダブルの必要はないので、キャリパーの改良を選択しました。現在では4ポットだ6ポットだ
分割パットだ、とありますが、当時はSPLメーカーさんは無く、異径4ポットを構想してますが、自社で
製作するしかありません。 F-1のフロントキャリパーはロッキード社製の4ポットキャリパーが装着されている
のは知っていたので、京都の小島さんからF-1のフロントキャリパーをお借りしました。
『解った ただしカットするなよ バラしても良いけど 使える状態で返せよ』 でした。そのキャリパー
からオイル通路、エアー抜き通路、剛性のだし方、左右の結合方法等を(カットせずに)勉強しました。
2ポットと同等のピストン面積の異径4ポットをチョイスするのは、2ポットで経験したパッドの偏摩耗対策を
おり込んだ設計をするつもりです。
1、ディスクの回転方向のリーディング側のパッドは減りが多いいです。ドラムブレーキでも 2・リーディングの
方が効きます、食らいつくんでしょうね、食らいつく方が摩耗します。
2、ディスクの外周の方が周速が速いので、パッドの減りが多いいです。左右、上下対称の2ポットでは
最大45分(45/60度、角度)程の偏摩耗がありました。スプリントでは大きな不具合になりません
(フル偏摩耗前にパッド交換)が、耐久ではパッドの偏摩耗が寿命(パッド交換)に大きく影響し、
MAX偏摩耗時にはピストンロック(圧力をキャンセルされたピストンが斜めに戻る為)も考えられます、
量産のでかいキャリパーはピストンの長さがあるのでピストンロックすることはないでしょうが、レーサーの
キャリパーはダストシールも無し(コンパクトに)、そして、ピストン長も短い為バランスの良い設計を要求されます
3、(このピストンロック対応でキャリパーのピストンボア加工を奥方向に45分広がるテーパー加工し対応
 したこともあります、ピストンのボア奥側の面取り角度や、Rにも注意が必要です)
4ポットキャリパーの設計には、小径ピストンはリーディング側に、ワンサイズ大きなピストンはトレーリング側に
ピストンの径方向のセンターはパッドが摺動する外径と内径のセンターより内側ニ、パッドが均等に摩耗
するように設計しました。 もちろん特許は取得しましたよ。
角リングは既成サイズ(ピストン径に共した、インチサイズ)があり、ブレーキフルードに対応する特別な材料で
加工方法も研磨加工で仕上げていて素人さんには手が出せない領域です。
メーカーさんのパーツを流用させてもらいました、
角リング溝は市販キャリパーを数個カットし、断面を精密測定し姿バイトを製作し加工してもらいました。
角リング溝の形状はロッキード社が特許を取得してます。
(溝の底辺の角度、面取り、締め代が絶妙な形状してます、後日 解説いたします。)
一作目はピストンの裏蓋(詳細部を加工後裏蓋でシールする工法)のOリングが動いてしまい、
マスターシリンダーのレバーがフニャヌニャでNG,Oリングを締め込む方式に設計変更し対策しました。
ようやく、コークでテストしたら、効きすぎるから、不要でした。まあシーズン中でしたからジャストフィット
しなければ、コークは使いませんね。でもこのテストの情報をUSA・カワサキのロブ・マジーが嗅ぎつけて
E・ローソン用のブレーキにどうしても欲しいでした。KZ1000のスーパーバイク仕様用にですから、当時の
最大径であろう、φ330のDISKと左右対称の4ポットキャリパーをエディー(E・ローソン)に送りました。
#21のデカDISKと無骨な4ポットキャリパー、けっこうカッコいいですよね。また仏カワサキ(パフォーマンス)の
耐久チームが使用していた4ポットキャリパーと同じです、制動力、パッドの摩耗性等で耐久レースでも
使われたんでしょうね。ソウトウなるエキスが投入された逸品だと思っています。
注意:レーサーのキャリパーはダストシールが無い為、マシン(キャリパー)を洗浄する時に”石油系”の洗浄スプレー
を使用すると、内部の角リングに付着し膨潤させてしまって、ピストンが戻らず引きずりを起こして
しまう事が有ります、キャリパーの洗浄は台所洗剤で洗浄し水洗いが宜しいようです。
ブレーキフルードはアルコール系(非石油系)です、洗浄スプレーを使いたい方は成分をよく確認しましょう。

KR250のフロント/リヤーキャリパーのピストン径違い

2019-11-07 12:24:51 | おもしろパーツーkawasaki編ー
おもしろパーツーkawasaki編ー2

KR250のフロントキャリパーとリヤーキャリパーのピストン径違い

601Cになる前に、すべての部品を見なおした、ワールドチャンプをとるにはすべてのパーツは美しくないとね
谷田部でブレーキテストをしたことがあります。200Kmから、フロント・リヤー併用、フロントのみ、リヤーのみ
制動距離は80m、80m、250mとなりました。ブレーキ性能はフロントブレーキが100%寄与している
ようですが、フロントブレーキのみの制動はリアがフラツイて非常に危険だそうです。
RRブレーキはRRタイヤを路面にトレースさせる制動力が必要なだけなのを確認できました。又、
コーナーリング中のリヤーのばたつきに、リヤーをなめす制動力が必要なのもライダーの要求で解った。
要するに鈍感な足でリヤーの姿勢をコントロールできる程度のブレーキで宜しいようです。
フロントキヤリパーより 2・サイズ小さい径をリヤーのピストン径をチョイスし あとは、マスター径、PADのミユーで
セッティングしました。
 ですから、後日 HRCで設計したRS125RのリヤーキャリパーはHONDAの量産で最小であった
スクーター(リード)のフロントをチョイスしました、’87はリードの赤色のままでした。又 エアー抜きが逆で失礼
DISKも最小径をチョイス、水切り加工穴の螺旋方向が逆なのに気が付いた方いますか?
 ピストン径はインチ系で各サイズありまして。近ごろは、4ポット、6ポットなど、リーディング方向等により
ピストン径や加工位置を変更したり、又パッドも分割パッド等 おもしろいキャリパーがあるようです。
(おもしろパーツ、四角いキャリパーを参照下さい)

KR250の2ポットタイプキャリパー

2019-11-07 12:18:43 | おもしろパーツーkawasaki編ー
おもしろパーツ―kawasaki編ー1

KR250の2ポットタイプキャリパー(とにかくしっかりしたキャリパーが欲しかった)

601Cになる前に、すべての部品を見なおした、ワールドチャンプをとるにはすべてのパーツは美しくないとね
KR750,TZ250、TZ700までも市販の丸型コレット,2ポットタイプを流用してました。RG500はスズキ
社内製で対抗2ポットタイプです。601Bを開発するに当たり、トキコに製作依頼しましたが、設計、
鋳物製作は出来ない、加工だけならお手伝いできますとの返事。今なら、ブレンボやNISSINさん
らがキャリパーやDISKの専門メーカーですよと、ありますが当時は2輪レース専用ブレーキ製品は
ありませんでした。
当時、私はキャリパーの機能の詳細、角リング部の加工、ピストンクリアランス、角リングの種類等、熟知して
おりませんでしたので、キャリパー、DISK、ブラケットの取り付け、レイアウトに専念しました。
キャリパーの木型は、アウトとインの1個ずつ、ピストン径の加工違いでフロント(48φ)とリヤ-(38φ)と別け
ます、連結パイプと、ブリーダー、の組み合わせ違いでフロントのR/Lが組み立てられます。
601Cのフロントキャリパーは右側シングルで、500や750,1000はR/Lのダブルになります。
(350は、シングルですと、最高速が601より出るため、ちょっとプアーだそうです、が
四角いキャリパーのKR350の話になります、後ほどに。)
部品を見直すために専門メーカーさんと打ち合わせし、自分達でやる事、メーカーにお願いする事
キチンと仕分けし、鋳物はKAWASAKIでふき、加工はトキコ(北爪さん)さんにお願いしました。