ギリギリおひな様

出そうかだすまいか。
そう迷い続けて気がつくともう当日になってしまった。そう、ひな祭りだ。

やっぱり出そう。
と、当日の昼に思い立ち、無理やりキドたんを寝かせにかかったのである。
しかし、母の企み(？)はばれるのか、今日に限って寝てくれないのだ。
ああ、ひな祭りだというのに彼女は昼も具材がたった三種類くらいの丼飯を満足げにたべ、未だにハイハイを繰り広げている。夕方ようやく寝てくれたのだが、私も一緒に寝てしまった…

目が覚めるとあたりは真っ暗。
不覚！
キドたんを起こさないようにそろりと起き出し、押し入れから大きな箱を取り出す。ひとりで出すのは初めてだが、去年旦那がだしていた様子を思い出しながら蓋を開けてみる。
実は初めは親王だけ飾ろうと思ったのだが、これがやり始めると止まらなくて…三段、全部出してしまった。
３月３日、午後７時半、やっと我が家の雛人形が姿を表したわけである。
遅すぎる。
まぁ、でも間に合ったとも言えなくはない(*^ー^)ノ

起きたキドたんに急いでまた簡単な食事を与え、今度はスーパーへ急ぐ。時間は８時４５分。

９時までテナントのお菓子屋さんがやってるはずだ！
そう、お目当てはひな祭りケーキだ(￣□￣;)!!

無事九時前に到着したが、何とお菓子屋はしまっていた。
きっとケーキがなくなったので早々に閉めたのだろう。
ショック…

しかし、スーパー内にまだあるかもしれない。
しかしあるのは見るからにまずそうなカステラに砂糖菓子の雛人形が申し訳なさそうに乗っかった１、５人分くらいの小さなものだけだった。
ケーキを諦めた私は、イチゴとすでに半額シールの貼られたひなあられ、甘酒一缶、桜餅、自分用にカクテルを買い、隣の薬局で人形用の樟脳を買って帰り、旦那の帰りを待った。
そう、旦那はプチ出張で帰りが遅かったのだ。

そして深夜、宴が始まった。
旦那は鍋焼きうどん、私はカクテルをのみ、キドたんはひなあられをバクバクと口に運び、咳き込んで、リンゴジュースを一気飲みした。
雛人形を買ったときにオマケでついてきたひな祭りのメロディーが流れるオルゴールを持ち上げて嬉しそうにしていた。
不思議なことに、普段何でもいじるくせに人形には目もくれなかった。
最初に出し終わって見せたときにはまじまじと見つめてはいたのだが… はて(-з-?)
そして結局今日の深夜、旦那と二人で片付けたのだった。

１日しまうのおくれたので、少しいきおくれてしまうかもしれない(笑)。