□作品オフィシャルサイト 「海の沈黙」
□監督 若松節朗
□脚本・原作 倉本聰
□キャスト 本木雅弘、小泉今日子、中井貴一、石坂浩二、清水美砂、仲村トオル、
萩原聖人、村田雄浩、佐野史郎、田中健、三船美佳、菅野 恵
■鑑賞日 11月25日(月)
■劇場 Tジョイ品川
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
脚本家・倉本 聰が長年にわたって構想した物語の映画化。
北海道・小樽である女性の死体が発見された。
世界的な画家・田村修三(石坂浩二)の展覧会で作品のひとつが「贋作」だと田村自身が明かした。
この作家自身が「贋作」と言った作品を巡って、様々な人間模様が浮き彫りになる。
新進気鋭の天才画家・津山竜次(本木雅弘)だった。
かつての竜次の恋人で、現在は田村の妻である安奈(小泉今日子)、
竜次に長年仕える謎めいたフィクサーのスイケン(中井貴一)を含め、
竜次に関わるそれぞれの人間の本意が描かれていく。
倉本 聰の脚本は嫌いではないが、これ物語は細かい肉付けが必要だと感じた。
つまり映画ではなく、もっと深くそれぞれの背景を描くことで、面白さが倍になると思った。
そう、1クールのTVドラマで描いてみたらどうだったんだろうか・・・。
この映画の存在感はやはり主役の本木雅弘と、中井貴一だっただろう。
特にこのスイケンという役柄には、中井貴一がジャスト・フィットだと思った。