□作品オフィシャルサイト 「あんのこと」
□監督・脚本 入江 悠
□キャスト 河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎、河井青葉、早見あかり
■鑑賞日 6月21日(金)
■劇 場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
人間なんて誰一人として「普通」の人は居ない。
幼少期の劣悪環境が本当にダメ人間のレッテルを貼ってしまうのは、
自分を「肯定」したいがための「否定」なのではないだろうか・・・。
これは実話ベースのストーリーなのだが、この事件のことはよく知らない。
主人公・杏(河合優実)を更生させるべく、はみ出し刑事・多々羅(佐藤二朗)や、
ジャーナリスト・桐野(稲垣吾郎)たちが杏に力を貸すのだが、
結局のところ、サイテーの母親からは逃げられない。
ヤク中の杏も一時は多々羅の助けでヤク断ちすることが出来ていた。
しかしながら、桐野が多々羅に近づいた理由は、後に自身の筆の元に、
公に知らされてしまう。多々羅は表面上は弱者を保護しているようで、
実はとんでもない刑事だったということ。
皮肉なことにコロナが拡大して、誰もが行動を制限されるようになって、
杏・多々羅・桐野もすれ違いっていった。
杏は究極の母親の行動に嫌気をさし、またヤクに手をだしてしまう。
現実でその際に意識があったかどうかはわからないが、
結局アパートのベランダから飛び降りてしまう。
劣悪環境でも逃げ出さなかったのは普通の人間ではその真意はわからない。
事情が違っても、同様なことは日常の中で起こっているのかもしれない。
ただ、平凡な生活をしている人間には、想像の範疇を越えた自称なのかもしれない。
現実問題として捉えるにはちょっと溝が深すぎる・・・。
河合優実サンの今後の演技に期待してみたい。
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