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虹のように儚い、愛の物語
■監督 熊澤尚人
■原案・脚本 桜井亜美
■脚本 斎藤美如、
■キャスト 市原隼人、上野樹里、蒼井優、酒井若菜、鈴木亜美、相田翔子、小日向文世、佐々木蔵之介
□オフィシャルサイト 『虹の女神 Rainbow Song』
大学生の岸田智也(市原隼人)は、佐藤あおい(上野樹里)の友人・サユミ(鈴木亜美)をストーカーまがいの行動で追いまわしていた。 智也に声をかけられたあおいは、二人の恋のキューピッドを引き受けるものの、結果は失敗。 その後あおいの映画サークルに引き込まれた智也は、彼女が監督する作品に主演として出演することになる。 そこで二人は、他愛ないことから将来の悩みまで、さまざまなことを打ち明ける仲になっていく。 大学を卒業し、社会に出たあおいは、勉強のために渡米することを決意。 あおいの渡米後、映像制作会社で毎日を忙しく送る智也は、ある日友人からあおいがアメリカで飛行機事故で亡くなったことを知る。 告別式も終わり遺品の整理を手伝っていた智也は、彼女の部屋であおいが胸に秘めていた彼への思いを知る。
おススメ度 ⇒★★★ (5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★☆
あの岩井俊二先生の初プロデュース作品。
脚本の桜井亜美はその岩井俊二のたっての願いで実現したようだ。
好きな人の本当の気持ちがわかったとき、その人はこの世にはいない。
自分が投げかけたメッセージが届くことも無く、大切な人が誰なのかわかったときに愛する人はいない。
人生って、ちょっとしたボタンの掛けけ違いで、二度と戻ることができない大切なものを見失っているときがある。
もしあの時・・・。 そんな瞬間に何度か出くわすことがある。
自分の祖父母が逝くときは、余程の事故で無い限り、往生したと素直に思える。 しかし、まだまだこれからが人生本番という若い人が逝ってしまうとき、受け入れられないもどかしさと、持って行く場所のない憤りが混在し、どこで分切ればいいのか戸惑うことが最近もあった。 何を秤として人生があるのか。 人生を分けてあげられるのだとしたら、せめて10年分位は分けてあげたいと思う。
あおいはしっかりものだ。 優柔不断な智也と違い、前向きに人生を歩もうとしている。 煮え切らない智也の優しさは、その表面では測り知れないものを、あおいの妹・かな(蒼井優)は知っていた。 そして姉の心までも。
自分の気持ちを確かめるように、あおいが残した8ミリ映画は、鈍感な男と恋愛ベタな自分へのメッセージだったように思える。 その想いを好きな人に直球で伝えることができたら、あおいは智也のそばにいて虹の続きを見ることができただろうに・・・。
あおいの想いがその8ミリに込められ、いくら鈍感な智也にも、あおいの強いメッセージ=強力なラブビデオレターだったと気づくだろう。
一人では生きていけないし、彼女にも二度と会うことはできない。 だけど、智也は自分に残された生きてゆける時間を、あおいの分までしっかり生きようと決心する。
そしてきっと、あおいと一緒に見た雨上がりの空に描かれる真っ直ぐな虹を見ることができるだろう。 二人の想い出の七色の虹を。
そうえいば先日TVで見ていた「Drコトー診療所2006」で、あの虹と同じような虹を見て、剛利(時任三郎)は海が荒れると言っていたが、ずいぶん場所によっては見方が違うものだなぁ・・・。
『ただ、君を愛してる』ほど、ファンタジーでロマンティックではないにしろ、現代に足の付いた哀愁のあるラブロマンスであると言っていいのではないか。
しかし、相田翔子との話は必要だったんだろうか? ここだけ色合いが合わず、なんともこの時間はもったいないような気がしたのは僕だけだろうか?
酒井若菜、鈴木亜美も特に必要だと思わなかったのだが。
なんとなく観終わって岩井俊二、自分で撮ったらどうなのって感じがしました(笑)
私も相田翔子のエピはちょっと長すぎたような気がして・・・・面白かったんですけどね。
「ただ、君を~」と「虹の女神」だったら僅差で「ただ、君を~」が好みかしら。
男優の差だったりしてー(爆)
>ここまで岩井テイストだったら、ご本人が撮ったらどうだったんでしょうか?
ですよね(笑)
>私も相田翔子のエピはちょっと長すぎたような気がして・・・・面白かったんですけどね。
あれをカットしてでも描くべきものがあったと思うのですが^^
>「ただ、君を~」と「虹の女神」だったら僅差で「ただ、君を~」が好みかしら。男優の差だったりしてー(爆)
あら、オダジョーでなくても・・・玉木クンねぇ(笑)
激しく同感ですね。
岩井俊二が監督やっていうてもわからんつくり。(わわわ)
「ただ、君を愛してる」のほうが
映像としてキレイ、宮崎あおいがかわいらしすぎると
興業的には成功してるみたいですけど
個人的にはピンポイントで
遺作のフィルムがホントに言いたかったことと
プロポーズにマジ切れするシーンに
号泣してしまってこっちかな。
ただ、ご指摘のとおり
相田翔子さんとのエピソードが
いくぶんこの映画のなかでもたついてた気がして
無駄やとは言わないまでも
写メにつなげるにはムリな話ちゃうかったかなと。
>岩井俊二が監督やっていうてもわからんつくり。(わわわ)
ほんまに(笑)
>「ただ、君を愛してる」のほうが映像としてキレイ、宮崎あおいがかわいらしすぎると興業的には成功してるみたいですけど個人的にはピンポイントで
遺作のフィルムがホントに言いたかったこととプロポーズにマジ切れするシーンに号泣してしまってこっちかな。
なるほど^^ 映画自体のトーンが違いすぎましたからね(笑)
>相田翔子さんとのエピソードがいくぶんこの映画のなかでもたついてた気がして無駄やとは言わないまでも写メにつなげるにはムリな話ちゃうかったかなと。
バッサリなくても映画としてはノープロブレムだったような^^
私からのTBが不調のため、コメントにて失礼いたします。
>あおいはしっかりものだ。 優柔不断な智也と違い・・。
もう、ホント、智也は優柔不断でしたね~笑
そんなところも、あおいは好きだったんでしょうけど、
代筆ラブレターの裏に書かれたあおいの言葉は、切なかったです。。。
2人の気持を知っていた妹・かなの言葉も、印象的でした。
智也はそれまで何となく「彼女」(相田翔子サンや鈴木亜美サン)と付き合ってきたと思うんですが、
あおいの死によって、今後の恋愛観が少し変わっていって、
だんだん大人になっていくのかな。。。と思いました。
>私からのTBが不調のため、コメントにて失礼いたします。
お手数おかけしますm(__)m
>代筆ラブレターの裏に書かれたあおいの言葉は、切なかったです。。。2人の気持を知っていた妹・かなの言葉も、印象的でした。
ホント、そうでしたね^^
>あおいの死によって、今後の恋愛観が少し変わっていって、だんだん大人になっていくのかな。。。と思いました。
あとで感じる“愛”の大きさというものもありますしね。 そしてもちろん自分の成長も!
相田翔子さんのエピソードよく耳にしますよね。
どうも僕は岩井俊二さんのファンなので有無を言わず、肯定している部分もあるけれどいい映画でしたよね。早く岩井さん自身の新作が観たいですよね!
>どうも僕は岩井俊二さんのファンなので有無を言わず、肯定している部分もあるけれどいい映画でしたよね。早く岩井さん自身の新作が観たいですよね!
そうですね^^ 岩井監督としての映画が観たいですよね!
(妹が)盲目じゃなくても、、、とか思いましたが
たまたま休校で、一緒に観賞した子供も一緒に入り込んで泣いてました。
主人公のキャラに近い吾が子のこころに何かが届いたことで、
素敵な作品でした...
>たまたま休校で、一緒に観賞した子供も一緒に入り込んで泣いてました。 主人公のキャラに近い吾が子のこころに何かが届いたことで、素敵な作品でした...○。。。
そうですね~ 心に錘を投げ入れられた感もありましたが、それも含め人生ですからね・・・。