『正欲』
2023-11-27 | 邦画
□作品オフィシャルサイト 「正欲」
□監督 岸 善幸
□脚本 港 岳彦
□原作 朝井リョウ
□キャスト 稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、宇野祥平
■鑑賞日 11月15日(水)
■劇 場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
「普通」って言葉の定義は何なんだろう・・・。
コトバンクによると、「ごくありふれていること。通常であること。
また、そのさま。一般。なみ。」とのこと。
この映画ではその「普通」が、立場が変われば普通ではなくなるという、
皮肉にも家庭環境や性的指向、容姿等、十人十色の様々に生きている形態を、
現実社会にもしかしたらあるあるの事象を、少し冷めた形で追及している。
原作は未読ながら、原作者の朝井リョウは現代社会の闇に一石を投じているのかもしれない。
職業柄検事と言う普通でない立場で物事を見ているが、家庭では普通以下であり、
その人間が検事と言う特権で物事を考え意見する。普通だと思って生きてきた人間は、
おのずとその普通が理解できる人たちと肩を寄せ合い生きていく。
もしかしたら、そんな見えていない「普通」が存在することも知らなかったのかも。
視点は面白いと思うが、正直重いし後味も良くはない。
久しぶりにガッキーの映画を観たが、正直彼女にこの映画が会っているとは思えなかった。
長年生きて来たけど、「普通」に色んな形があることを改めて知ることになったなぁ(笑)
自分が考えている行動しているのが「普通」だと
思っているのが、他人が違うことをしていると
「それは普通じゃない」と切り捨てて言い放つ人
って実はけっこう多いように感じます。
稲垣吾郎演じる検察官やガッキーの同僚の妊婦のような人ってまだまだ多数派でしょう。
これを観ていて思い出したのが
新婚当初、社宅のお隣さんとの会話で
昼間のTV何を見ているかで、当時OAされていて
「笑っていいとも」を見ていると答えたら
「結婚したら、普通はワイドショーなりニュースなり見るのが普通なんじゃないの?子供じゃないんだから、大人になりなさいよ」
っと大真面目に言われ、
ガッキーと同じように心の中で「うるさい!」と感じたことがあります。
「結婚したら、すぐ子供が出来るのは当たり前だろう」
などなど数えたらきりがない(笑)
何をもって普通なのか、ほんとにしんどい映画でした。
それにしても、磯村君、今年は難しい役ばかり演じてましたね。先が楽しみです^^
>なかなか見ていてしんどい作品でした。
確かにそうでしたね。
>自分が考えている行動しているのが「普通」だと思っているのが、他人が違うことをしていると
「それは普通じゃない」と切り捨てて言い放つ人
って実はけっこう多いように感じます。
自分の経験でもかつてそういう人をたくさん見て来ましたよ。特に仕事の上では(笑)
>稲垣吾郎演じる検察官やガッキーの同僚の妊婦のような人ってまだまだ多数派でしょう。
そうなんでしょうねぇ・・・。
>これを観ていて思い出したのが新婚当初、社宅のお隣さんとの会話で
昼間のTV何を見ているかで、当時OAされていて「笑っていいとも」を見ていると答えたら
「結婚したら、普通はワイドショーなりニュースなり見るのが普通なんじゃないの?
子供じゃないんだから、大人になりなさいよ」っと大真面目に言われ、
ガッキーと同じように心の中で「うるさい!」と感じたことがあります。
「結婚したら、すぐ子供が出来るのは当たり前だろう」などなど数えたらきりがない(笑)
昔は(特に社宅や寮などでは)そんな人もいましたねぇ。
僕は社員寮しか経験がなかったですが、上下左右色々ありましたよ(汗)
でも仕事では絶対に負けなかったですから、そのうちそんなこともなくなりました(笑)
>何をもって普通なのか、ほんとにしんどい映画でした。
それにしても、磯村君、今年は難しい役ばかり演じてましたね。先が楽しみです^^
今年の彼のチャレンジには感服できますね。
大きく伸びてほしい俳優さんです!