
消えゆく氷の惑星に、
煌く生命を見つけた
■監督 ティエリー・ラゴベール、 ティエリー・ピアンタニダ
■脚本 ティエリー・ピアンタニダ、ステファン・ミリエール
□オフィシャルサイト 『ホワイト・プラネット』
産み落とした子供を命懸けで守るホッキョクグマ、縄張り争いを繰り広げるジャコウウシ、生まれてまもなく親離れをする子アザラシ。厳しい自然を生き抜く動物たちのサバイバルが映し出されていく。
本題に入る前に、
いつも週末は川崎のチネチッタで映画を満喫するのですが、ここで上映されない場合は同じ京急川崎駅前のTOHOシネマズで観ることにしています。 それでも上映されないインディペンデント系のものは渋谷や恵比寿、銀座、新宿等に足を運ぶしかないのですが、今作はTOHOシネマズで上映されるので、HPで上映時間を調べていました。 タイム・テーブルを見ていたら、そこにはプレミア・スクリーンのマークが。 えっ、瞬間高いところかぁ~と思ったのですが、そのとなりに通常料金との表記が。 ん?、これはどういうこと? 早速劇場に電話して聞いてみると、「通常料金でご覧になれますよ」とのこと! やったねぇ~ 通常料金でプレミア・スクリーン。 すご~く得した気分! しかも、プレミア・スクリーンは初体験~ ワクワクドキドキでした
おススメ度 ⇒★★★☆ (5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★☆
まだまだ知られざる北極。 想像のつかないマイナス50℃の極寒の世界。
かつてこういったネイチャー・ドキュメンタリーは最新の技術を導入しても作り出せない真実の世界をカメラに収めてきた。 それはまだ記憶に新しい『WATARIDORI』や、『皇帝ペンギン』も同じだった。
まずどうやってこれだけの撮影を可能に出来たかだ。 普通ではとても語りつくせない真実の世界を、膨大な時間と忍耐で撮り続けた後世に残したい生きた財産とも言える。
昨年公開された『皇帝ペンギン』に主題と映像タッチは似ている。 自然における厳しい掟、親の子に対する死と引き換えの愛情。 それはまるで、生きることが隣り合わせの死を覚悟の自然界の中で、甘さだけが際立つ人間社会への警鐘を鳴らしているかのようだ。
この映画の中では、産んだ二頭の子供の命を命がけで守り、生きていくうえでの厳しさを教えていくホッキョクグマ。 わずか三週間で親離れを強いられるアザラシの子供。 すごく珍しく、メスをめぐり闘うイツカク。 繁殖地とエサを求め1,000km.の危険な旅に挑むカリブー。 氷河期の生き残りジャコウウシの壮絶な縄張り争い。 それは後世に子孫を残そうとする自然の摂理であり、愛と勇気の真実の姿でもある。
南極は比較的映像も多いが、北極の大自然はまだまだ未知な部分が多い。 この作品はその未知なる北極を舞台に子供の成長と季節の移り変わりを捉えている。
マイナス50℃の世界でよくもまあこんな映像を撮れたものだと感心しきりだ。 言い方は古いがまさに“忍”の一字だ。
監督はあのクストーの元で制作に関わっていたそうだ。 極寒の地では、カメラのバッテリーすら凍ってしまったらしい。 そして映画の中でも映し出されていた何と時速100キロともいうブリザード。 こんな中での撮影は苦労なんて一言では言い尽くせないはずだ。
そういったスタッフの苦労は生きていくために黒そして後世に子孫を死残していく動物たちの姿と共に、地球温暖化に対する強いメッセージも込められている。 それは身勝手に自分たちのいいように時代を変えていく人間に対して、伝えられし自然の本来の姿を破壊し、共存共栄できるはずの高等動物が自らの首を絞めていることへの無言のプロテストなんだと思える。
映画の冒頭で映る(この映像をどうやって撮影したのかすごく興味があるのだが)、厳しい寒さを避けるために穴の中で子供をいとおしげにその胸の中に抱きくるめる母親の姿を、是非自らのお腹を痛めて産んだ子を、自らの手で殺めてしまう母親に是非観せて欲しい。
省エネ、チームマイナス6%、クールビズ(ウォームビズ)が謳われている今、何故に映画館はこれほど寒いのだろう・・・。 おそらく映画関係者、あるいは劇場関係者は、この映画を座席で観た事がないのだろう。
もしプレミア・スクリーンのリクライニングシートでビールでも飲みながらこの映画を観たとしたら、バチが当たるかもしれない。
「チーム・マイナス6%」
やはりあの「巣穴」の映像は、気
になりますよね。人間自身が氷の中
に隠れていたら、アウトですからね。
こーゆー大自然モノ、昔からすっご
い好きなんです。壮大な自然とそこで
生きる動物たちのたくましさ。考えさ
せられることばかりです。
>やはりあの「巣穴」の映像は、気になりますよね。人間自身が氷の中に隠れていたら、アウトですからね。
隠しカメラというのも難しいと思うのですが、それにしても凄い映像でした!
>こーゆー大自然モノ、昔からすっごい好きなんです。壮大な自然とそこで生きる動物たちのたくましさ。考えさせられることばかりです。
いかに人間がその生態系を壊しながら自分勝手に生きてきたか反省させられますね><
子供に対する愛情も、もしかしたら人間が一番レベルが低いのかもしれませんね。
今回はクモからTBさせていただきますね
『M:i:Ⅲ』もTBしました~。
確かに人間が一番レベルが低いかもしれませんね・・・
頭脳を使うことに専念し過ぎて、本能を忘れてしまったようです。
実に情けないですね・・・
シロイルカが北極の生物だとは知りませんでした。
こんなに暑い日本の水族館にいるシロイルカ達・・・。
不憫でなりません・・・
>確かに人間が一番レベルが低いかもしれませんね・・・頭脳を使うことに専念し過ぎて、本能を忘れてしまったようです。実に情けないですね・・・
自らう破壊してしまうのは人間だけでしょうね?おろかだと思います><
>シロイルカが北極の生物だとは知りませんでした。
こんなに暑い日本の水族館にいるシロイルカ達。不憫でなりません・・・
あんなに愛嬌たっぷりなのに。そう考えると目は寂しそうですもんね・・・><
>普通では見ることの出来ないような映像がうれしかったですね。
ホントそうですね! 貴重な記録でもありますよね^^