先月黄色い花のカタクリを見た北海道立衛生研究所の薬用植物園、5月10日が一般公開なので、この時期の二週間の変化は大きいのでは?と思い再び行って来ました。
早目に来たので時間までベンチで仰向けになり空を見上げます。良い季節になりました。
まずは気になっていたクロユリ、おお愛らしく咲いています。うつむき加減の花が好き… ですが、鉢が低い地面に置かれているので少しうつむき過ぎですが。
クロユリと言うと ♪黒百合は恋の花~という歌を思い出します。黒百合は全国で見られるそうですが、この歌詞にはニシパ※にあげようか、黒百合は毒の花 アイヌの神のタブーなどの歌詞があるので、私は高山~北海道の花と思っていました。※尊敬する男などの意味らしいです。
また昔話で某グループ・サウンズが出した「黒百合の詩」という曲、これがアソシエイションズの「チェリッシュ」に酷似で残念。フォークロック調のイントロは良かったのに…
それは置いておいて、当然薬用植物が多く植わっています。トウキ(当帰)もありました。
貧血や冷え性など女性の病気がこの薬草で回復し、家に帰る事が出来ると付いた名だそうです。子供の頃、母が何度かこれを薬草風呂にしましたが、もしかして女性の悩みだったのか? 今はもう聞けないのですが、明日は母の日なので何かお供えをしましょう。
トウキ風呂の匂いの記憶無いのですが薬臭かった気もします。むかし余市にフゴッペ(畚部)温泉があり、そこで好きだったのがラオス式サウナ。近くの野山から集めた何種類かの薬草を蒸したサウナで好きでした。その匂いもトウキと共通した気がし、匂いの記憶は再び出会うと甦ると思うのですが、温泉再開の可能性は無さそうで残念です。
面白い(?)案内板があったのがヤマブドウ。良くとって来て瓶に詰め葡萄酒にしたっけ。
これによると"コウライナンテンショウ"を食べ中毒した時解熱剤として食べた"とあり、僕らはヘビノタイマツとか呼んでいたあの特徴ある草、山菜や野草に詳しいアイヌの人達が間違って食べる事があったのでしょうか?知里先生が仰るのならそうでしょうが面白いですね。
有毒植物だけど虫刺されの薬にもなるクサノオウは初めて知りました。本来は毒だけど上手く使うと薬になるのは多いのでしょうね、人間関係もそうかも?としたり顔ですが… そして見かけた薬草たち(スズランは毒、アマナは無毒ですが)、カリンの花が綺麗でした。
【2024/05/12追記】 右下を無害なアマナと書きましたが実はオオアマナで、キバナノアマナと似ていますが「スターオブベツレヘム」という毒性を持つ品種だそうで訂正します。