お家の「中心」を探せ。

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さてさて、今日はプラン（間取り）づくり＝設計のお話。

特に第1回目のプランを考えている時のお話です。

《第1回目のプランというのは、「叩き台」の側面もあるけれど（「敷地が複雑＆リフォームか？建替えか？両方検討＆お客様のご要望がかなり多い・これといった要望がなかなかない」などの時は、本当に「叩き台」になりますが）、その敷地やお客様ご家族・ご性格・ご要望を考え合わせてつくりだすプランであって、その後の方向性をある程度決めていくとも言えますので、そりゃ本当に大切》

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プランを造るにあたり、与えられる条件は、

①「お客様のご要望・お家に対する考え方・ご家族の好み・性格」など、お住まいになる方の条件から考えられる事。

②敷地条件（光・風・眺めその他もろもろ）から考えられる事。（例えどんなご家族がお住まいになろうとも）

上の二つに大きく分ける事ができると思います。

①②両方とも満たせなきゃ、『心地よいお家』にはなるはずもありません。

ただ、①のお客様の要望を満たすだけなら（これにもどのレベルまで満たせているか？があるけれど）、比較的簡単。1日2日位で出来ちゃうと思います。

そこに②を考え合わすから難しくなるわけで、

『こうしたらお客様の要望は満たせるんだけど、こんな感じにリビングが配置されると、せっかくの眺めが見えなくなるし、風の抜けも悪いしな～。ココにリビングは持ってきたくないよな～。こんな感じでリビングのソファには座りたくないよな～』

なんて事が、あちらこちらで起こってきて、それを解決するプランを頭を悩ましながら考えるわけです。

《「まいっか。」で妥協すると、すぐに出来ますが、そんなプランはまず魅力がございません。プランづくりを一生懸命やらせてもらっていると、他の人が書いた平面図でも、どの位考えたか？どのレベルで妥協しちゃったのか？そもそも大して考えていない。とかが、大体分かるんですよね～》

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が、

①「お客様のご要望・お家に対する考え方・ご家族の好み・性格」など、お住まいになる方の条件から考えられる事。

ってのが曲者でありまして（笑）

これもきちんと考え抜かなきゃいけません。

『玄関が・・・、和室が・・・・、洗面が・・・・、お風呂が・・・・、キッチンが・・・・、寝室が・・・・』

そういう個々のご要望・ご希望を全てそれなりに満たしたからと言って、それが『お客様にとって心地よいのか？』もっと言えば『イイお家ありがとう！』と住んでから2・3年経ってもおっしゃってもらえるか？となると、決してそうではないみたいです。

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皆さん色々やり方はあるでしょうが、

僕はまず「敷地から考えられる事」と一緒に、まずは「お客様の個々の要望」をほぼ全て満たしたラフプランをつくります。

それを眺めて、考えます。

『このお家は～～様にとって心地よいのだろうか？』『そもそもこのプランって魅力あるプランだろうか？』

要は、お客様が色々おっしゃって下さる要望の中にも、とても大切で「お家の中心」となる様なモノと、「そこまではいかない」モノがあるのです。

ほぼ全ての要望をそれなりに満たせても、そういう「中心の要望」部分が弱ければ、お客様に気に入ってもらえるプランとはなりません（住んで2・3年してから特に）。

そして、お客様の要望の中で、何が「中心の要望」なのか？

場合によっては、「要望」という形で、現れていない事もありますし、そこを探す・考えるのがプランづくりの一番大切な事なんじゃないかと思いますね～。

だから、間取りの要望とは関係のない世間話もとっても大切です。お客様のモノの考え方。服装。何となく受ける性格の印象。お客様のもつ漠然とした家へのイメージ。

そういった事などを手がかりに、またお客様のお顔を浮かべながら、

今日も私は、まずラフでつくったプランを前にして、悩んでおるのです。。。。。。。。。

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な～んて、格好つけてないで（笑）

『はよ。プランの続きやりましょか。』

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